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文献名1大本七十年史 下巻
文献名2第8編 >第6章よみ(新仮名遣い)
文献名3宣教活動よみ(新仮名遣い)
著者大本七十年史編纂会・編集
概要
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ページ1289 目次メモ
OBC B195402c8603
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本文  前年度からの本部のつよい指導体制とあいまって、宣信徒の日夜をわかたぬ活動の結果、ついに開教七十年をむかえた節分大祭には、あらたに二万人を突破する信徒の増加をみて、信徒数も一二万三六三一人をかぞえるにいたっていた。これには、「家族ぐるみの信仰」「支部・分苑の神の家づくり」を中心テーマとし、大本婦人会・大本青年会との一体的運営のもとに展開した、全国的な話し合いによる研修会をとおしてきずきあげた組織の力におうところがおおきい。さらに、マスコミを通じての大本の紹介も比較的正しく、また奸意的におこなわれはじめ、かつての大本事件の悪印象を払拭することに役だった。そのことが信徒に自信と勇気をあたえ、宣教活動に有利な条件をあたえたこともみのがせない。
 こうしたなかにあって、開教七十年の宣教は、特別宣教体制のもと、前年度からの諸施策を全面的に継続し、とくにこの年は新入信徒をふくめての育成・指導か重視され、教修活動が全国各地域において入念に実施された。教修活動の主たるねらいは、めまぐるしく動く世相のなかにあって、大本は何のために出現してきたのか、また、大本信仰に生きるということはどういうことなのかを、教典に即して修得し、そのなかから神教宣布活動へのさらに力づよいエネルギーをうみだしてゆくことにあった。第二は、教義にもとづいて平和憲法を学習することであった。この年には、「改憲」と「護憲」の動きが対立激化することが予測された。このなかにあって、平和憲法の精神を生かそうとする大本信徒として、そのよって立つ根拠が教学的に明確に学習され、把握されねばならなかった。
 この研修会については、大本婦人会・大本青年会からも共同のよびかけがなされ、全国の組織をあげてとりくむことになった。期間は、四月より六月までの三ヵ月間を第一期計画として、一会場二日間で実施された。開催地域は、西日本から順次東日本にリレーされ、各特宣分会を単位として、全国二二〇会場で開催された。研修会には、『大本神の出現と平和憲法』というパンフレットなどがテキストにつかわれ、各会場では時宜に適した研修内容として歓迎された。この教修活動によって、教典や教義にてらして、自己の信仰のあり方をみつめる内修的態度の確立とともに、社会的現実への問題にたいする関心がふかめられた。
 大本婦人会では、二月二日第九回全国連合会長会議を開催し、教修活動への参加を全国的によびかけ、また、青少年夏季学級の開催をも推進することとした。なお三月にウィーンでひらかれた、国際民主婦人連盟主催の軍縮のための世界婦人集会には、島根地区から日本代表団の一人に選出された大本婦人島根県連合会長の原田美稲が参加し、大本婦人会ではその派遣に協力した。
 大本青年会も、二月二日第一五回全国連合会長会議を開催し、そこで決定された二つのスローガン、「一、教を広め絶対平和の気運を盛りたてよう。二、組織を生かし学習活動を強化しよう」にもとづいて、積極的な活動を展開することにした。教修活動には福士青年会長らが各特宣分会や連合会に出向して、その啓蒙につとめた。またこれと併行して、五月二九日から七月半ばまでの期間には、少年育成を効果あらしめるための指導者講習会や指導者研究集会を、関東・東海・近畿・中国・四国・九州などの各ブロックで開催した。七月から八月にかけて、青年夏季学級や少年夏季学級が本部と地方において、これまでにない盛況さで開催された。地方における夏季学級は三〇ヵ所におよび、参加人員は三〇〇〇人をこえた。こうして少年会の結成、未組織の青年信徒の組織化などがしだいにおこなわれていった。こうした本部・婦人会・青年会が一体となっての教修活動のなかで、四月~九月のあいだに、さらに二九三〇人の新信徒のみちびきをえて、九月末の信徒総数は一二万八五八一人となった。
 海外における宣教は、エス文「OOMOTO」・英文「OOMOTO」の発行による海外との連絡がたえずおこなわれ、また海外派遣宣伝使による現地宣教も積極的におこなわれた。アメリカにおいては、ロサンゼルスを拠点として原田郁夫が、ブラジルにおいては有川潔がそれぞれ活躍した。ブラジルの信徒森静雄、ジョゼ・カンポス・ブレッタス、椿信忠の三人が、開教七十年記念参拝のため一一月一一日来日し、青年のブレッタス、椿は、将来のブラジル宣教のため、大本本部に奉仕のかたわら留学することとなった。一方、天恩郷に滞在中のウースタ、コックスは、エスペラントの講習や大本の宣教に活躍し、教団あげての努力によって、一九六五(昭和四〇)年に日本で開催される世界エスペラント大会への気運もしだいにもりあがってきた。また、信光会会長出口光平は、八月二〇日から八月二四日までブラジルでひらかれた第十一回国際社会事業会議へ、日本代表団の一員として出席した。出口は七月二三日羽田を出発し、アジア、ヨーロッパ諸国およびアメリカの生活状況・社会事業施設を視察して、一〇月一一日に帰国した。

〔写真〕
○…………上から東海本苑 大阪本苑 島根本苑 p1290
○海外での宣教はますます活発化している ブラジル愛善堂での月次祭 p1292
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