文献名1大本史料集成 2 >第2部 昭和期の運動
文献名2第2章 昭和神聖運動 >第1節 昭和青年誌巻頭言集よみ(新仮名遣い)
文献名342 訓示よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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ページ482
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OBC B195502c220142
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昭和十年の初冬宝祚の無窮を寿ぎ奉ると共に皇国の前途の弥栄を天地神明に祈り此処に昭和青年会昭和坤生会本部隊の査閲分列式に臨み会員諸氏に告ぐ
乾坤改まりたりと雖も皇国の非常時は去らず旧臘華府海軍々備制限条約の廃棄を見更に三月下旬国際聯盟関係全く断絶せんとして愈々国民の重大なる覚悟を要するの時国内の状勢亦皇道維新の思想次第に濃厚なるものあると同時に之れの反動思想擡頭するありて帰着する所を知らず茲に於て皇道精神発揚宣布の天的使命を担へるもの聖勅を奉じて忠誠を誓ひ殉国的大活躍を為さ父るべからず昨夏神聖運動を起すや身命を挺して一日の閑を得ず全国を遊説し皇道宣布に心身を砕き新春四日更に四国九州に出発せんとす過去を想ひ将来を慮り皇国の内外を再考すれば寔に感慨無量にして心理徒に焦慮す
宜しく余の精神を汲み内を守るも外に立つも一糸乱れず和衷協力鉄の如き団結と岩をも溶かす熱を以て皇国の為め赤誠を尽し皇道宣揚の軍として大道直行勇躍又勇躍聖慮を安んじ奉るべく邁進せんことを切望すると共に常に国民の規範として統制を重んじ言動を慎み皇道信念を以て非常時十年を突破せんことを望む
昭和十年一月一日
総裁 出口王仁三郎
(「昭和」昭和十年二月号)