文献名1大本史料集成 2 >第2部 昭和期の運動
文献名2第2章 昭和神聖運動 >第2節 昭和青年誌(抄)よみ(新仮名遣い)
文献名3出口王仁三郎氏に挙国更生を聞く(2)よみ(新仮名遣い)
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鈴木『先程経済権を奉還するといふ事を承はりましたが、さうなると各人の私有財産といふものは自然に消滅するのでムいませうか』
出口氏『「普天の下王土に非ざるなく、率土の浜王臣に非ざるなし」と昔から云つて居る。明治維新迄は個人の私有地はなかつた。明治になつてから、土地の所有権が出来たのである。だから元にお返しすればよい。奉還すればそれ丈の代は貰へるのであるから、無料で奉還するのではないから、形式が変つた丈で、そんな心配は要らん。そして皇室には地所といふものがあるのだ。それで札をなんぼ出しても札と代ヘるか、土地と代へるか丈である。民の懐にみんな入つて皇室には依然としてそれが残つて居る。これは財産が倍に成つて帰つて来た事になる。それで金融もよくなり、何もかも根本的によくなる。明治維新の時にも大政奉還の時に皆金を貰つてゐる。武士でもなんでも皆土地を貰つて居る。これを金で貰うと思つたらいけない。御稜威の余徳を貰つたと思へばよい。札で貰つたら札で買へる地所があるからよい。もう一ツ進めば良いんだが今の人間はそこ迄行かん。明治迄は庶民の所有地といふものは一ッもなかつた』
芦田『経済方面の更生でも、総てあらゆる更生が一時に行はれねば効果がないと思ひますが』
出口氏『さうだ。然し、それは肝腎のものが変つて来ればよいのである。更生しようしようとしても無茶計りして居る。根本問題を解決せねばならぬ。とても今日の小胆な政治家には出来ないと思ふ。現在の政治家ではいけない。これはなんぼ気張つてもようやらない。陸軍省が請求する。大蔵省が削る。そんな事計り繰り返してゐる。本当はそんな事はどうでもよいのだ。陛下の御稜威によつて、方法によつてはなんぼでも出来る。元来日本は宰相や外交官が弱かつたら戦争をせねばならなかつた。日清戦争にしろ日露戦争にしろさうである。日清戦争の時、わしは廿六歳の時であつたが、当時の総理大臣の伊藤さんの腰が弱かつたから戦争が起つた。窮鼠却つて猫を咬む様になつて、日清戦争が起つた。又その次の日露戦争が起つた時にも伊藤さんの腰が弱かつたから露国が付込んで来た。それでとうとう堪らなくなつて戦争をした。今度も幣原外交及び各当局者の腰が弱かつたから、満洲の戦争が起つた外交の弱いのは軍備が充実してゐない時である。軍備が充実してゐる時には外交が強くなる。日本は国民皆兵の国であり細矛千足の国である。「千足」といふ事は「一切の」といふことである。子供も、爺も婆も、みんなといふ事が千足といふ意味である。「細矛」といふ言霊は約り、矛と劔といふ意味もあるが、言霊学から云へば「細矛」といふのは「秀でたる子」であり、日本人は秀子(日子)であり、細矛といふのである。その尚武の気をもつて居る国民が国内に充実して居るのが「細矛千足」といふ名義となつて来たのである』
成瀬『それでは軍備を拡張し、国民が国防といふ事に力一パイになつて居るといふのは御神意に叶つて居る訳でムいませうか』
出口氏『さうである。阿弥陀も弥陀の利剣と云つて剣をもつて居る。即ち折伏の剣と摂受の剣を持つて居る。この摂受の剣をもつて人を助ける。それから折伏の剣はどうも仕方がなくなれば、これを振つて折伏せしむるのである。諸刃の剣になつて居るのは折伏の剣と摂受の剣である。自分の顔に向つて居る方が摂受の剣であり、向うをむいて居るのは折伏の剣である』
成瀬『防空の事に就いて一寸お伺い致したいのですが「国防は航空防なり」といふ御言葉を頂いて居りますが、未だに防空に関する仕事に対しては国民の大多数は無関心であつて陸海軍省がやつて居ればよいといふ様な調子であります。そこで防空熱がそろそろ擡頭しかけた此の際、昭和青年会として半官半民の国民防空研究会とか或は国民防空促進会とかいふ様なものゝ建設につき請願書を議会に提出して政府をしてこれに予算を計上せしめる様な方法をとりたいと思ひます。これは已に軍部なんかでも希望されて居る事柄でありますが如何なもので御座ゐませうか」
出口氏『そいつは良い。通過しやうがせまいが云ふ丈云ふたらよい。こういふ機会にやる丈やつたらよい』
三千麿『話が一寸前に戻りますけれども、先刻の更生の御話の中に惟神の道に帰るといふ事でしたが、今の学者の中にも筧さんを初め、惟神の道を説く人がありますが大本の惟神の道とさういふ人達の惟神道とどう違ふんでせうか』
出口氏『人ナガラが惟神を説いて居る。大本は実行するのである。こうぢや、あゝぢやと云つて筧さんのは色々な説を集めてやつて居る。学者として人に云ふけれども自分が実行しないから駄目である。惟神の道を云つて教へても自分が率先して型を見せてやる誠意がなかつたならば、本当の惟神の道ではない。書物丈を出して人に教へて居つてもなんにもならぬ。実践躬行してこそ惟神の道が生きて来る。わしも、筧さんの「惟神の道」を読んで見たけれども、総ての神典や古事記によつて集めたに過ぎないのである。あの人の説といふものは一ツもない、極く浅い浅薄なものである』
鴛海『欧洲の諸国は亜細亜に対して色々借款をさして居りますが、さういふ事は非常に悪いと吾々は考へてゐました。さうすると日本が満洲に対してやつて居るのは矢張りよい事でないと思はれますが……』
出口氏『金をやつて居るのはよいぢやないか、亜細亜に金をかしてゐるのは亜細亜を栄えさすのであるからよいではないか。わしはよいと思ふ。それが為めに軍器を拵へて抵抗する様でも結構落付く所は定つて居るから、わしは神の経綸だと思つて居る。外国は野心があつて、貸してゐるのである。誠心誠意で貸したのであるならば酬はれるけれども野心で貸したら、元に帰つて来る事はない。あれは誠ではない』
鴛海『日本は欧洲人から悪く見られるのは巳むを得ませんでせうか』
出口氏『それは当り前ぢや。狸同志がやつて居るから、それは仕様がない。今迄は誠は一ッもないと神様が云つて居られる。引掛け合ひばかりやつて居る。世界も更生せねばならぬ。然し先づ日本が更生して範を示さねばならぬ。日本人でも今のは仕様がない。真の日本人は幾らも居らぬ。殆ど全滅の状態である。皮膚や毛髪の色丈が日本人であつて、精神的には混血児である。外国人が大部分である。人間の精神は血である。心といふものは皆血が動いて居るのである。霊といふものは血だ。故に現代の日本人は混血児になつてゐる。かういふ連中が子を拵へても混血して了つて居る。先づこの血から更生せねばならぬ。血は精神の持方で変つて来る。真正な日本人に帰つたならば──始めから心が元だから、霊主体従の人間になる。現代人は先づ血液が外国人になつて了つて居る──心が日本人に帰つたならばそれで良い』
神本『衛生と称して随分本当の事から云へば、不衛生な事が行はれて居りますから、更生の必要があると思はれますが』
出口氏『衛生々々と云つても衛生学が盛んになつて来る程病人が殖えるでないか。兎も角日本人は衛生々々と云うよりは却つて働きさへすればよい。なまくらだから病気が出て来る。働いてさへ居れば少しも病気が起らん。病気が多くて病体といふものは中々ない。病体になつて来たならば中々癒らん。大抵はみんな気を病んで居る。だから神様に参つて来ると病気が直ぐ癒つて了ふ・自然の摂理で怪我しても直に肉が出て来る。足でも怪我したら腐ると云つて切つたりなんかするけれども、日本人は普通腐らない。肉食する人種なら肉が弱いから、どうしても腐り易い。菜食人種や米を食うて居る者はさう目茶苦茶に腐るものではない』
神本『それではその他の事に就いて政治、経済なんかに就いて御伺ひになる御方はどうか御遠慮なく……』
大崎『新聞なんか見ますと、今年当りには日本の内外債を合すると約百億円になると書いてありますが、あれはどうして解決が出来るんでせうか』
出口氏『百億円あらうが、いくらあらうが構はない。世界中神様のものだ。あるから貸すのだ。ないから借りるのだ。そんな事を心配して居つたならばしようがない。なんぼあつても構はん。日本には日本の神の経綸があるから』
大崎『日本の現金は三億しかないですが』
出口氏『あんなものはどうでもよい。わしは蒙古入りの時に廿円金貨を一万円腹に捲いて居つたが、一町程行つたらどうもかうも苦しくてしようがない。その時札は結構なもの尊いものだと思つた。紙幣なら十万円懐に入れて居つても、なんともないが、金みたいなものは喰う訳にもいかず、何にもならぬ。飾りもの丈にしかならぬ。中々採れぬから高くしてあるけれども、つまり云へば子供の玩具と同じである。金が有難いと迷信して居るけれども、分析して考ヘて見ればなんにもならぬ下らぬものである。兎も角わしは、国民が一致して国を護るといふ気になれば金も何も要らんと思ふ。農業にも改良方法が沢山ある。然し満洲蒙古で農業の開拓をするといふ事は非常に不利益だと思ふ。会社を拵へるとか、紙を製造するとか、木材をきり出して製材するとか、鉱山を掘るといふ様な事はよいが、農業なんかとても日本人ぢやようやつて行けぬ。喰う事が出来ない、粟や高梁とかならまあよいが、米は中々うまく行かない。蒙古人はそんな事でも云ふと嗤つて居る。羊一匹十七円、高梁一石が六円である。この一石を作る問に、羊が百匹飼ヘて千七百円儲かる。そんな事を教へてもそんな算盤の取れぬ馬鹿な事をしさうな筈がない。喰う丈を作つて置く。百姓をやるんなら、南洋だね。ほつたらかして置いても年中大きくなるから利益が多い。取る丈に忙しい位だ』
成瀬『只今の御言葉で思ひ出しましたが、伊藤友治郎といふ人が、南洋殖民学校を東京で経営してゐて三ヶ月で青年達にビルマ語を速成教授してビルマに送つて居るのですが、実は伊藤氏はそれより前に、ビルマに行つて居つた事があり、ビルマの国王から、日本の恰度九州位の土地を無料で貰つて居るので、そこへどんどん人を送つて居りますが、大本の活動的な元気のいゝ宣伝使を送つて頂き度いと希望して居ました。矢張り同氏の話ですが、シヤムのバンコックで土地を日本人丈に売るといふ処があるといふのです。一町歩五円六十銭といふ、まるでただの様なもので、将来大いに南洋は発展する余地がある様でムいます』
出口氏『南洋にはまだ、誰も所有して居らん島がチョイチョイあるのだ。
兎も角殖民であつたら南洋だね。……が、兎も角国防の第一線として満洲国は必要がある。日本の国防の為にはアジアの盟主としては、どうしても、あすこがなければならね。わしがいつやら、地図に世界の鎌倉と書いておいただらう。恰度さうなつて来た。世界の鎌倉だらう(一同ハゝア)満洲といふ国は神界から云つても日本の国防上から云つても必要な国である』
鴛海『世界平和を招来する階段としても、アジア聯盟といふものはどうしても通らねばならぬ階段でせうか』
出口氏『通らねばならんがナ。日本が強かつたら一ペンに聯盟が出来るが、今の日本ではもう一寸の処が出来ない。依らしめねばいかん。日本の国に頼らさねばいかん。日本の外交といふものはなつて居ない。アジア諸国は日本に頼らうとして居るが、今の当局者にそこ迄の雅量がないし、勇気がない。欧米諸国に憚つて居る。かういふ様な弱気があるからいけない。これを日本は神国であるから愈々の時には神が働くといふ考へと、それから国体の本義を知つた国民が全部揃ふたならば外交も強くなるし、又総ての事がうまく行くやうになる。神を知るといふ事が大事である。今の当局に神を知つた者がないから思ひ切つた事がやれない。わし等ならやつて見せる。さうするとアジア諸国は喜んで出て来るナ。欧米は眼をつり上げてやつて来よる。色々干渉しやうとするだらう。然し、そんなものが出て来るなら出て来いといふ勢でやつたらよい。濠洲とシンガポールに軍艦を置いておけば、どうにも手が出せない。英国も米国も手が出せなくなつて来る……』
鴛海『若しアジア聯盟といふものが……』
出口氏『アジア聯盟をやるに就いてはシンガポールと濠洲をヤッておきさへすれば、ひとりでに出来る。さうでなければ出来ない。前門があつても後門が塞げてゐないから』
鴛海『アジアには非常に沢山の人種が色々に住んでゐる様に聞いてゐますが、それ等の人種と、どういふ風に聯絡すればいゝのでせうか』
出口氏『人種の聯合といふものは心配せんでもひとりでにやつて来る。こつちが強かつたらひとりでに出来る。先づ日本の国が更生することぢや。さうすれば光は東方よりだからナ──火をとぼしておけば虫でもなんでもそこへ飛んで来るやうなものだ。東方の光をもつともつと強くしておくと皆外国も寄つて来る。アジア丈ぢやない』
鴛海『さうするとアジアを単位にするといふことは、さう決定的の事ぢゃないでせうか』
出口氏『何もかも叫時になつて来る──とお筆先に書いてある。アジアをー元をやると云ふと何もかもみな従つて了ふさうなれば……』
鴛海『アジア聯盟──アジアモンロー主義──はさう主張せんでもいゝものでせうか』
出口氏『そんな事はせんでもよい。アジア人のアジアになつて了ふ』
鈴木『リツトン報告書が聯盟理事会で受け入れられゝば戦争が誘発されるものでせうか』
出口氏『そんなものはどうでもよいがな。採用されても、せんでも、どうでもよいぢやないか。リツトン報告書を採用したら面白くなるよ。世界の国が日本に攻めて来る。さうすると日本が鉢巻して気張るからな。兎も角、神代から神の経綸で定つて居るのだ。日本が治めてやらねばいかんといふ事は定つて居る。わしはあんな事なんか眼中において居らん。世界中攻めかけて来ると御筆先に書いてある。攻めかけて来んといふと経綸が出来ん。何もかも一時だ。神様はチョロ臭い事は嫌ひだからな』
岩田『要するに腹をきめる丈でムいますね。後は問題にならん訳ですね』
出口氏『それが一番大事だね。反宗教の時にも「大本はどう考へて居るか」と聞いた人がゐた。わしは「どうでもよい、問題にして居らん」と云つた。「左傾はどうか」──左傾でも酒でもなんでもよい。あれは酒に酔つて人に小便をかけるじやないか。真理ぢやないと立つて行かん。真理が勝利を得るに決つて居る』
三千麿『それから内部の話ですが、言論といふ事は非常に大事ですけれども、それと同時に、文筆──文章をねるといふ事も必要であると思ひますが』
出口氏『それも必要だね。これからの青年はその方の勉強をやつとかんといかん。今は何もかも違つて来てゐるが、第一に神社仏閣の幔幕──あれからして違つて了つて居る、あれは昔は長さが二丈八尺に決まつて居る。天の二十八宿に象どつて、乳は地といつて地が三十六ある。今のは皆違つて居る。信者の幕迄違つて居る。乱れて了つて居る。幕が天にあたる乳が地に当つて居る。地は六だから六六三十六だ。三十六と云つたら弥勒といふ事だから、恰度地の弥勒、幕でも昔からチヤンとさうなつて居る』
鈴木『ヒツトラーの旗ですが、卍の形になつて居りますが』
出口氏『どこでも天地は経緯だから、経と緯にきまつて居る紅卍字でも、白卍字でも妙見でも──これは先をとがらして居る丈の違ひだ。大本も○に十だ。まるに十だけれども、それを具体化して○を十拵へたんで皆同じである。仏教も基督教もみなさうだ。十といふものは天地の数だ。まるいのは世界だ。他のは宇宙が書いてない。只十丈だ。大本は周囲に○がある。まるの中に十、○十それを具体化してまるを十拵へた。どの宗教でもこれは当り前だ。十から皆作つて居る、経と緯、火と水だ』
成瀬『三五(アナナイ)といふ事はほのかに意味が分つて居りますが、直截簡明に御説示願ひ度いのですが』
出口氏『これも神様のお蔭、これも天皇陛下のお蔭、これも主人のお蔭といふ風に自分の手柄を上にもつて行く事だ。アといふ事は天だ。ナといふ事は神だ。ウは下を意味する。「あがなう」は自分が代りに賠償することで「うべなふ」(諾ふ)といふ事は承諾したといふ事である。上から下へもつて行く事である。「ウラナウ」(易う)は自分の心を調べる事である。「ウラ」といふのは心であり、「うらやすく」といふのは「心安く」といふ事で、「うら安の国」といふのは「心安い国」といふ事である。それからわし丈に饒舌らさんと皆もなんとか云はんかい』
神本『どうですか皆さん、どしどしと御尋ねになつては?──自力更生の字義の解釈でムいますが……』
出口氏『政府から国民に対して勝手にやつてくれといふ投げ言葉だ。自力更生ぢやない。自己更生だ。約り自力のない者が沢山あるのだから自己を更生して初めて自力が出来て来るのだ。力のないものに自力更生せいと云つても、力のないものはしようがない。自力更生する者があれば世の中はこんなに困つてゐないからね』
成瀬『大阪で内田先生が「政府は自力更生といふが、其範囲を全然示して居らんが然らば各々の力で更生せよと云ふのならば如何なる手段方法を以て更生しても差支へないのであるか。この点を臨席の警察官は政府にこれに対する明答を与へる様に漏れなく報告して置く様に」と云うて居られました』
出口氏『誰やー内田さんか。そりやさうだ。自力があつたならば更生更生と云はんでもコセコセ云はんかつて(軽い笑声所々に起る)やつて行けるがね。自力といふ事は「自らの力」とみんな思うて居るが、わしは「自らの力」と思うて居る。自らの力といふのは惟神の御力だと思ふ。みんな神に目覚たら文句ないんだ』
宇知麿『さあそろそろ失礼さして頂きませう。大分お疲れの様でムいますから』
一同『どうも結構な御話を有難うムいました』(完)
国際聯盟の三つの機関
国際聯盟は三つの機関から成つてゐる。即ち所謂国際聯盟、例ヘば満洲問題を討議してゐる国際聯盟そのもので、もう一つは、世界の労働条件を改善しやうと企てゝゐる国際労働機関である。もう一つは国際司法裁判所で、これはジユネーブになくてへーグに其所在地をもつてゐる。
所で国際聯盟、国際労働機関、これ又其内部は三つに分れてゐる。
例へば国際聯盟なるものには国際聯盟総会といふものがあり、国際聯盟理事会といふものがあり、それから国際聯盟事務局といふものがある。
(「昭和」昭和八年二月号)
「昭和」昭和八年二月号