文献名1大本史料集成 2 >第2部 昭和期の運動
文献名2第2章 昭和神聖運動 >第2節 昭和青年誌(抄)よみ(新仮名遣い)
文献名3酔ひどれ連盟よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
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ページ607
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OBC B195502c2202091
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本文
出口王仁三郎
満洲国承認とりけし問題にくだをまいてる泥酔聯盟
十九国代表委員のねぢけたる心の尻尾をあらはす聯盟
東洋の政機を知らず聯盟が世界の舞台に寝言云ふなり
世界中一度にわれにせまるとも何かおそれん大和魂
わがみおや明治の二十五年より今日の事警告したまへり
四十年の昔にわれは覚悟せり聯盟の反対なにかおそれん
ドラモンド総長真面目な面をしてわが日の本の不利をはかれり
英かげんに仏仏小言を云ふておけ米の木におく露ともおもはず
米露米露とさへづる雲雀仏仏と小言のみ云ふ泥酔聯盟
限りなき前途の光明みとめつつ若き日本は進むのみなる
地の上の平和と正義を守るため脱退なすべし泥酔聯盟
天地の神の守らす日の本は正義の道に栄えゆくなり
満洲国承認するのせないのと東洋の事かまふてくれるな
満洲国独立に関し聯盟はりんきの角をふりたてるなり
いかほどに情義をつくし理をつくすも聯盟諸国の耳はきくらげ
挙国一致みくににつくす時は来ぬつとめはげめよ昭和青年
ことしあらば君のみ楯と懸命に国につくさむ昭和青年
一と腹になりて日本をせむるてふ開祖の聖訓あらはれにけり
わが国は国際聯盟と戦ひて正義の為めに脱退せんとす
外人の平和人道悉く尻尾を出せり聯盟会議に
無援孤立日本の現状おそるるな日本は神の守る神国
いざとならば来れ神兵を引具して世界平和のために戦はむ
外国の兵器はいかに完備すも魂なければおそるるにたらず
国民は最後の一人になる迄も戦ふ覚悟を持つべかりけり
うごくべき時まだ早し天地の雲の動きをわれはみてをり
○
白鳥の翼漸く揃ひたりコウ翔すべき時近みつつ
内外の国のなやみを思ひつつわれ温泉の宿に夜を眠らず
惟神神に集る教子の活動すべき秋を思へり
政治界に野心を持たぬ吾れにして国の前途を思ひつつなやむ
政治宗教教育倫理悉く更生すべき世とはなりけり
現代の政治宗教教育にあきたる民の心あやふき
道の為め御国の為めにま心を尽してあかぬ昭和青年
惟神誠の道の真中を直に進めよ昭和青年
容易ならぬ時代となりしを大方の我国民は知らず顔なる
久方の空よりなやみの時来ればなき叫ぶらん金の化物
今迄の事等残らず間に合はぬ時迫れども国民悟らず
わがものと朝夕まもりし珍宝空にまひゆく世は近づけり
日に月に移らひてゆく世の中をさとらぬ人の行末あはれ
うら若き日本の春は来りけりいざ立ち上れ男子もおみなも
自己愛の罪に積りし数百万の宝に自ら亡びゆくなり
亡ぶべき世を活さんと惟神わが道とけど欲はさとらず
やけくさり流るる宝をおしみつつ永久の命の住家を知らず
武蔵野に荒風たちて百千鳥なき叫ぶ世を月は曇れり
形ある宝に心の魂ぬかれ亡びの道にひた走りゆくも
魂の曇りきりたるおそ人が来るべき世のなやみを知らず
やがて来む国のなやみを払はんとみたまねりおく昭和青年
いたづきの身を温泉の宿に休らひつ太平洋の波に魂浮く
よしやよし世界一度にせめ来とも永久に生くべき確信を持つ
かねてより今日の時代を前知してわれ大本の道をときたり
人の世に為すべき事は沢あれど御国を護るにまさるものなし
(昭和八、二、一一、於伊豆別院)