文献名1神霊界
文献名2大正8年9月1日号(第93号)【道の大原号】よみ(新仮名遣い)
文献名3道の大原よみ(新仮名遣い)
著者本田親徳著作・出口王仁和訳
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データ最終更新日2017-02-20 07:53:04
掲載号
ページ3
目次メモ
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本文
道の大原
故 本田親徳著作
出口王仁三郎和訳
神の黙示は、すなはち吾が俯仰観察する、宇宙の霊、力、体の三大を以てす。
◎
天地の真象を観察して真神の体を思考すべし。
万有の運化の毫差無きを以て真神の力を思考すべし。
活物の心性を覚悟して真神の霊魂を思考すべし。
以上の活経典あり、真神の真神たる故由を知る、何んぞ人為の書巻を学習するを用ひんや。唯不変不易たる真鑑実理ある而巳。
◎
論性題号
霊魂より謂へば…………善。
気体より謂へば…………悪。
力より謂へば…………善悪混交。
◎
幽の幽
天の御中主大神。
別天神。
◎
幽の顕
天照大御神。
素盞嗚命。
◎
顕の幽
大己貴命。
◎
顕の顕
皇孫命。
◎
政 万世一系。
教 天授の真理。
慣 天人道の常。
造 適宜の事務。
◎
天主一物を創造す、悉く力徳に因る。故に善悪相混じ美醜互いに交はる。
◎
万物の中は有形の中なり、その中測るべし。神界の中は無形の中なり。その中測るべからず、混じて語ること勿れ。
◎
顕界の活物は大国主の所轄に係る。然も而して悉くその魂を守る能はず、すなはち魂体の故なり。
◎
漢人の所謂、中庸、中和、大中、その中は、神府の中とはるかに別なり。同視する勿れ。
◎
人心は、大精神の分派なり。故に無生無死にして、これが制御する所となる。而して今時、太陽、大地、太陰、及び人魂を以て、各位の守神と為すと。悉皆無神府の説信従すべからず。
◎
上帝は一霊四魂を以て心を造り、これを活物に賦す、地主三元八力を以て体を造り、これを万有に与ふ。故にその霊を守る者はその体にして、その体を守る者はその霊なり。他に神有りてこれを守るに非ざるなり。これすなはち神府の命にして永遠不易なり。
◎
至聖大賢これ民の称する所、神眼これを視る、未だ善美を尽くさず。いはんやその他においてをや。故に先霊後魂を守る能はざるや必せり。
◎
大精神の体たるや至大無外、至小無内にして、所在無きが如く、所在せざる無きが如し。聖眼これを視る能はず、賢口これを語る能はず。故に皇典に曰ふ隠身なるものは即ち神の義なり。うべなるかな、その霊々妙々なる。
◎
大精神は無声に聴き、無形に視る。故に既往を知り未然を察す。大精神この至霊を以て神子に賜ふ。神子尊奉してついに至徳を成す、これ治心の本、修身の要なり。
◎
神子善心を治むれば大精神これに霊魂を与へ、神子良行を乱せば、大精神これより霊魂を奪ふ。その与奪の速なる。影の形に従ふ如し。豈畏れざるべけんや、大精神。
◎
大精神悪なし、而して始祖また悪なし、裔孫千百中たまたま悪罪あるものは、悉皆自業自得始祖の遺に非ず。神典に曰ふ、改言はすなはち改過無悪の意なり。何ぞ碌々として死後の為を待たむ。
◎
省る、恥る、悔る、畏る、覚る、の五情霊魂中に含有す、すなはち神命の戒律なり。末世の無識妄りに戒律を作り、後学を眩惑す、神府の罪奴と謂ふべし。
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尊心卑体善を為すの本、貴体賤心悪を為すの始。故に曰ふ、善は天下公共に所し、悪は一人の私有に所す。正心徳行は善なり。不正無行は悪なり。均しくこれ神子その相遠き雲泥の如し。然らばこれそれ誰か過ぞや。
◎
荒魂は神勇、和魂は神親、奇魂は神智、幸魂は神愛なり。すなはち所謂霊魂にして、直霊なる者これを主宰す。俗学不識荒和を以て心の体となし、奇幸を以て心の用となし、直霊何物たるを知らず。豈悲しまざるべけんや。
◎
幽斎は霊を以て霊に対し、顕斎は形を以て形に対す。故に幽斎は神像宮社無く而して真神を祈る。顕斎は神像宮殿ありて而して象神を祭る。俗学蒙昧にして古義を知らず、混じて以て一となし、岐して以て万となし、底止する所無し。実に祭義の大疵なり。
◎
身に貴き所のものは名位寿富にして、これを与奪する者は大霊魂なり。これ即ち神賦の正欲、俗学悟らず、自暴自棄し、まさに貴を外に求めんとす。何ぞそれ得べけむや。
◎
人皆以為く審判は死後に在り、賞罰は、生前に有らずと。故に生に軽んじ死に重んず。これ即ち神誅を蒙るの原、天獄に繋ぐの因なり。神眼赫々、固より幽顕無く生死理を一にす。何ぞこれを二となさん。
◎
天の生民を降すや一生ありて再生なし、これすなはち天命なり。然も而して世間往々体の甦ると言ふ者有るは悉くみな詐偽なり。日照神鏡ついに神怒に触れ、体斃れ、魂誅さるまた何ぞ帝側を望まん。噫。
◎
万物の精神また神の賦与する所、然りと雖も、その受くる所の体に尊あり、卑あり、大有り、小有り、故に各善有り、悪有り、賢有り、愚有り、その千変万化究尽する所無きが如し。大なる哉、大精神の用。
◎
霊学は浄心を以て本と為す、故に皇神鎮魂を以てこれが主となす。百姓尊奉して日に真神を練る、令義解に云ふ、鎮は安なり、離遊の運魂を招き、身体の中府に留るを言ふ。見るべしその国家の重典を。今人蒙昧頑乎にして顧みず、法を外に求め、術を異に尋ねる慣習常と為り、汚穢日に加はる。噫、悲しい哉。
◎
古体を称して命と曰ひ、霊を称して神と曰ふ。命は体異体別なり。神は幽体隠神の義なり。後学鹵莽古義に達せず、命神混用し、幽顕同称す。乱れたりと云ふべし。
◎
小精神は動静常なく、出没窮りなし。その声音に顕れ、その皮膚に形はる、聖賢その意を秘す能はず、小人その想を隠す能はず。すなはち神憲の掩ふべからざるもの蓋し斯くの如し。
◎
小精神
嬉しひ 悲しひ 楽しひ 賑しひ 願しひ 恨しひ 惜しひ 馴しひ 荒しひ 苦しひ 愛しひ 歎しひ 畏しひ 怪しひ 恥しひ 悔しひ 睦しひ 疎しひ 厳しひ 困しひ 親しひ 喧しひ 忌しひ 欲しひ 勇しひ 女しひ 男しひ 良しひ 猥しひ 正しひ 愚しひ 神しひ 蹂しひ 寂しひ 長しひ 悼しひ 褒しひ 笑しひ 美しひ 弱しひ 強しひ 異しひ 久しひ 永しひ 蹰しひ 速しひ 遅しひ 悉しひ 騒しひ 遠しひ 近しひ 微しひ 道しひ 重しひ 恭しひ 急しひ 貧しひ 諂しひ 空しひ 恐しひ 等しひ 穢しひ 清しひ 浅しひ 深しひ 忠しひ 奇しひ 狂しひ 妬しひ 仇しひ 禍しひ 惑しひ 晴しひ 望しひ 優しひ 宜しひ 悪しひ 好しひ 早しひ 華しひ 雛しひ 媚しひ 賢しひ 羨しひ 寵しひ 新しひ 疾しひ 猛しひ 廉しひ 閑しひ 嶮しひ 他しひ 歓しひ 怒しひ めかしひ らしい
◎
神光これを高皇産霊神と謂ひ、神温これを神皇産霊神と謂ふ。みな始祖の所名に係る。
◎
薬浴防棄避の五術固より象情中に在り、後世ややもすれば異行をなし、みだりに奇呪を誦し、その身を潔くせんと欲し、反つてその体を汚す。実に白圭の疵なり。