文献名1三鏡
文献名2水鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3高姫と妖幻坊よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1926(大正15)年10月号
八幡書店版102頁
愛善世界社版134頁
著作集
第五版52頁
第三版52頁
全集354頁
初版39頁
OBC kg033
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本文
霊界物語中の高姫は、兇党界の悪霊妖幻坊と長い間夫婦生活をつづけて居る事が記されて居るが、どう云ふ風に其体的夫婦関係が持続せらるると云ふのか……。左様、簡単に云へば、精力素を奪取されて居るのである。そして高姫自身はそれを知らず、完全に夫婦関係が成立して居るものと思つて居るのである。狐に誑かされて居る男が、美婦人と同棲して居る積りで暮して居ると、いつの間にか身体が弱り、虚脱に陥つて、呆けて仕舞ふと云ふ話。又蛇が若衆の姿に化けて毎夜娘の閨に通つたため、娘はだんだん身体が弱り衰へ、遂に死んで行くと云ふやうな話がよくあるが、何れも同じく、快感を覚えさせておいて精力素を奪取するのであるから、快楽を感じつつ弱つて行つて、遂には死亡して仕舞ふ事になるのである。人間の精力素を奪取した狐なり、狸なり、蛇なりは、それだけ人間化し向上する訳だから喜んで居る。