文献名1三鏡
文献名2水鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3兇党界よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1927(昭和2)年08月号
八幡書店版103頁
愛善世界社版140頁
著作集
第五版102頁
第三版102頁
全集385頁
初版90頁
OBC kg084
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本文
兇党界は、肉体的精霊の団体であるから、人間から見て不思議と思ふいろんな事をして見せる。假へば誰も居ないのに机が自然に持ち上つたり、椅子が歩き出したり、空中から仏像が降つて来たりする。かういふ現象を見る人は、不可思議千万と思ふであろうが、何も不思議は無いので、皆肉体的精霊たる兇党界の仕業である。だから机などが持ち上つた時に其下の所を刀にて切れば、血を滴らして逃げて行く、無論姿は見えぬ。日本に於ける兇党界の頭は山本五郎衛門と云ふので、本拠は筑波山である。五郎衛門が最近人間として此世に姿を現はしたのは、今より百五六十年前であつて、それが最後である。山本五郎衛門御宿と書いて門に張り出しておくと悪魔が来ないと云はれて居る。それは親分の宿であるから乾児の悪魔共が遠慮して来ないのである。私もいろんな不思議な事をした時代がある。其火鉢をそつちに持つて行けと命ずると、火鉢は独り動いて他に移る。お茶を注げと命ずると、土瓶が勝手に空中飛行をやつて、お客の茶碗にお茶を注いで廻る。そんな事は極容易いもので、其外いろんな不思議な事をやつたが、神様がさういふ事ばかりやつて居ると、兇党界に陥つて仕舞ふぞと仰有つて固く戒められたので、断然止めて仕舞つた。