文献名1三鏡
文献名2月鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3女の型よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1928(昭和3)年11月号
八幡書店版365頁
愛善世界社版
著作集
第五版19頁
第三版19頁
全集461頁
初版1頁
OBC kg250
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本文の文字数661
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本文
お嬢さん育ちの娘とは、大部分富家の女で、繁雑な世相を知らず、辛酸を嘗めた事もなく、何の為の人生なるかを識らず、謂はば温室に育てられた草花である。時の変遷推移と正比例な女であつて、機を見るの能力も無く、活動する技倆もない、毒にも薬にもならぬ、至つて平々凡々で、趣味も却つて低級である。その癖芝居見物、遊芸、音楽、他出、買物等が好きであつて、気分だけは大変ハイカラで、何々会会員になりたがる気分は充分に持つてゐる。又新聞や雑誌なんかで褒めて欲しい気分は、デモ政治屋成金物語と同一である。年を取つてもアマエルこと非常なもので、気随気儘で始末の付かぬものである。早婚する女だけに、一度それが遅れた時は良からぬ噂に上り、幸福なやうな不幸なやうな、所謂人間として無意味な女である。今回の旅行(東北旅行)に由つて、自分は此の感を深くし、且つ娘の親として大に考へさせられたのである。
次に世間体の張り度い女がある。官吏や公吏の娘に多い。所謂認識の欲望が至極発達した様で空威張をしたがる、そして無性矢鱈に令嬢ぶりたがる。頻りに高潔ぶつて節操などの議論と来たら、所謂理想を楯に振り廻し強烈に審議する。常に張気なだけ一度その度を失ふものなら忽ち神経衰弱に陥つて了ふ。斯る種類の女は、理想と現実とが、常に衝突しがちであるからである。貧弱な家庭の女としては大に適するかも知れぬ。家計の切り盛りの比較的巧妙な点を経験から得て居るので、妻君としては却つて好成績を上ぐるものである。養成一つで随分役にも立ち働きも出来る。そして気概に富んでゐるのである。