文献名1三鏡
文献名2月鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3謝恩と犠牲心よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1928(昭和3)年11月号
八幡書店版176頁
愛善世界社版
著作集21頁
第五版25頁
第三版25頁
全集465頁
初版6頁
OBC kg254
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本文
自分は自分の為に生れ、自分自身のために存在するのだ、報恩謝徳などとは以ての外だ、と威張つた事を言ふものが多くなつて来た様だが、是等は実に幼稚な思想であつて、少しく考へて見れば直ぐに解る事である。吾人の今日此処に存在し得るのは、神様と祖先の賜である、又日本の存在するのも日本の祖先の神々の賜である。日本神道は総て祖先崇拝の教であるが是は如何なる知識階級でも柾げる事の出来ぬ真理を含んでゐる。謝恩の念があつて始めて犠牲心が起り没我心が起るのだ。動物でさへも恩を知るではないか、西洋の社会学者でさへ犠牲と没我心、この二つが無ければ社会は進化しないと言つてゐる。自分を犠牲にすること、自己を没却すること、此二つのものは神道の教義の教ふる所であつて、親が子を愛し子が親に孝を盡すのは、人間自然惟神の慣性であり常道である。