文献名1三鏡
文献名2月鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3年を若くする事よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号-
八幡書店版66頁
愛善世界社版
著作集
第五版100頁
第三版100頁
全集517頁
初版78頁
OBC kg314
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本文
年を若くして呉れと、菓子でもねだる気で頼む人があるが、中々容易にさういふ事が出来るものでは無いのである。私が頼まれて止むを得ず発する言葉では、要するに駄目なので、私の方から自然に発する言葉、即ち神の言葉でなくては効果は無いのである。抑々年齢を若くすると云ふのは、年齢を継ぎ足して長生さして上げる事で、今六十歳定命の人に二十年の歳をつぎ足して上げると、其人が八十才になつた時が六十才になる勘定だから、要するに二十年若くなり長生する訳である。私が年齢をつぎ足すには、定命を全ふせずして、たとへば、自殺して死んだ人の余つた年齢を与へるのであるが、これが又なかなかむづかしい事で、もし悪人の余つた年齢をつぐと、知らぬ間に其の人が悪化して仕舞ふから、善人でなくてはいけないので、甚だむつかしい。先日頭山翁の年齢を若くして四十八歳にしてあげた。翁は大層喜んで、それから誰に遇うても四十八歳だと云ふと云ふて居られた。