文献名1三鏡
文献名2月鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3刑法改正問題よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1930(昭和5)年02月号
八幡書店版383頁
愛善世界社版
著作集380頁
第五版118頁
第三版118頁
全集528頁
初版95頁
OBC kg327
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本文
有婦姦処罰、死刑廃止等の問題が、来る議会に提出せられんとするやうだが、それは結構な事である。女子だけに有夫姦の制裁があるのは可哀想である。これは男女を通じて同じであるべきであると思ふ。死刑を廃止することも至極結構な事で、悪い事をしても、死刑にすると言ふのはあまりに可愛さうな事である。人手にかかつて殺されると言ふのも、多少の不注意から来るので、足らぬ所があるからである。殺した人ばかりの罪とは言へない。それは人を殺したからと言うて死刑に処すると、其人の霊が又人にかかつて人を殺さしめ、死刑になるやうな事を仕出かすので、かう言ふ事を繰り返して居つては仕方がない。元来刑法の目的は遷善改悟にあるので、復讐的であつてはならない、殺してしまつては改善の余地が無くなるではないか。人を殺したから殺して仕舞うといふのは、復讐的で愛善の精神に背反するもので実によろしくないと思ふ。