文献名1三鏡
文献名2月鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3角帽の階級打破よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1930(昭和5)年06月号
八幡書店版304頁
愛善世界社版
著作集
第五版141頁
第三版141頁
全集544頁
初版116頁
OBC kg348
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本文
皇典講究所に居た僅かの間、餓鬼大将となつて太いステツキをつき諸所の寺の門前で仏教攻撃の演説をやつて居ると、坊さん達が怒つて妨害をする。大学生が角帽の下から、青二才がと云はぬばかりに、倣然と冷眼に睨めて通る。若気の至りで癪に触つて堪らず、被つて居た帽子をぬぎ捨て、捩鉢巻で、意気軒昂熱弁を振つて見たが、あまりよい体裁でもないので、いつそ角帽をかぶつてやらうと思ひ、先生なんかそつちのけにして、皆を集めて動議を出すと、皆賛成した。実は賛成も何もあつたもんでは無く命令的にやつたので、角帽を買ひ、徽章屋に国学と刻つた徽章を造らせ一寸見れば大学生そのままの姿となつて、扨て又候大道演説を始めて居ると、××へ一寸来いと引つばられた。「大学生でもないのになぜ角帽を被るか」といふから「大学生でなければ角帽は被れないといふ法律がありますか」と云つた限り遂々やり通して了つた。角帽階級打破の第一人者だ、ハハハハハ、若い時には、背に冷汗が出るやうな事を平気でやつたものだ。