文献名1三鏡
文献名2月鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3嘘談家協会よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1929(昭和4)年05月号
八幡書店版392頁
愛善世界社版
著作集
第五版183頁
第三版183頁
全集569頁
初版152頁
OBC kg372
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本文
米国の、イリノイス州のバナに「嘘談会協会」と堂々と銘打つた嘘のつき比べ会が、名士連の間に生れた、此協会の事業は、嘘や造り話を上手にやつて、会員相互に楽しむのが、目的である。そこで協会の役員に成りたいと思ふ者は、他の競争者と立会つて、駄法螺や啌の吐き比べをして、勝たなくてはならぬ。それで、一年に一回大会が開かれて、大々的に冒険談や怪談が行はれる。これは大会であるが、毎月一回定会があつて、役員は相手をとらへては、「オイ一寸やろうか」と云つた風で作り話や馬鹿話を聴いたり、語つたりして、楽しんでゐる。会員の中には、立派な紳士や実業家も混つて居て、遠方の人も加はつてゐるが、勿論啌をつくのは会員中に限つてゐる。クリスチヤン郡の州弁護士カール・ブレースと云ふ人は此の会の幹事であるが、此の人が、幹事の栄職を勝ち得たのは、オクラハマ砂原の自動車旅行中、インド人の襲撃を受け、猛烈な奮闘をして四十人を絞殺したと云ふ、真赤な啌つぱちの冒険談であつた、と云ふ事である。