文献名1三鏡
文献名2月鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3隻履の達磨よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1929(昭和4)年10月号
八幡書店版343頁
愛善世界社版
著作集
第五版204頁
第三版204頁
全集583頁
初版172頁
OBC kg393
本文のヒット件数全 0 件
本文の文字数455
その他の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい
霊界物語ネット
本文
達磨没後、或二人の若人が寄つて其死について話し合つて居た。甲曰く「お前は達磨さんが死んだと云ふけれど、それは嘘ぢや、現に私は昨日会つたのだもの」と云ふ。乙はそれを否定して「そんな筈が無い、現に亡くなられてお葬式があつたぢやないか」と云ふ。甲は反抗して「それやさうだけれど私は昨日現に会つたのぢやから仕方が無いではないか、恐らく生き返つたのであらう、草履の片つ方を杖の先にひつかけて歩いて居られたのだ」といふ「そんな箆棒な話があるものでは無い」と甲と乙と互に云ひ募つて、果ては実地検證と云ふ事になり、墓地まで押しかけていつて見ると、供へてあつた藁草履の片つ方が無い。はて不思議と墓をあばいて見ると、主は藻抜の殻、甲乙目を見合して「矢張り達磨さんは生きかへつたのである」と驚き合つたといふ、これが隻履の達磨と云ふ因縁である、達磨さんは実際甦生したのである。近頃私が隻履の達磨を描くのは、私の甦生を意味して居るのである。お前は見たか、その後の達磨さんの活動振りを。光照殿に陳列しておいたあの絵をよく見ておくがよい。