文献名1三鏡
文献名2月鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3躓く石よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1930(昭和5)年05月号
八幡書店版220頁
愛善世界社版
著作集17頁
第五版242頁
第三版242頁
全集607頁
初版206頁
OBC kg426
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本文
躓く石も縁の端しと云ふ諺があるが、全く其通りであつて、敵となり味方となり、友となり仇となるも兎に角幾十万年か、限り無く永劫より永劫に続く時の流れの中に、同じ時代に於て生を此世に受け、又世界十七億の人口の中にあつて、同じ国に生れると云ふ事さへも、一方ならぬ因縁であるのに、朝夕顔を合せ、同じ竃の飯を食うと云ふのは、そこに深い深い因縁があるからである。仮令同じ時代に生れ合せてをつても、一度も顔を合せる事無くして死に行く人が、そも幾億万あるか分らない、これによつてこれを見ればほんの汽車の行きずりに一瞥を与へ合ふ人達だつて、深い因縁を有つ身魂である。因縁なくして滅多にさうした機会にあふものでは無い、これを思へば人々は其因縁を尊重して、周囲の人と仲良く暮さねばならぬ。况んや振り分け髪の昔馴みは決して忘れ得ぬもの、私は境遇が如何に変化を来さうとも、永久に之等の人々を愛して行き度いのである、それが人情ではないか。