文献名1三鏡
文献名2玉鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3仏教は無神論よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1933(昭和8)年06月号
八幡書店版276頁
愛善世界社版118頁
著作集
第五版34頁
第三版34頁
全集
初版15頁
OBC kg476
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本文
仏教は無神無霊魂説である。見よ、如雲如煙といふのが釈迦の教ではないか。釈迦と云ふ人は階級打破を説いた、一切の平等を説いた、現今で云ふ社会主義者である。我も人なり彼も人なりと云ふのが彼の主張である。又釈迦には数多の愛人があつた。女人禁制と云ふのは、或特別な人に対しての訓戒である、一般の人に対しての事ではない。釈迦の極楽と云ふのは男女相逢ふ事なのである。無論、其主張が無神無霊魂であるから、死後の極楽地獄なんか説いてはない。これ等の説は後世の人がくつつけたものである。
印度教にも仏教にも耶蘇教にも祖先崇拝と云ふ事はないのであるが、日本に渡来した仏教は神道を採り入れて祖先を弔ふ事を初めたのだ。この一事が仏教の生命を今日まで持ちこたへて来た利口なやり方である。耶蘇は阿呆だ、祖先崇拝の我国民性を無視して祖先を祭り弔ふ事をしないから弘まらぬのである。