文献名1三鏡
文献名2玉鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3宇宙の声音よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ言霊学
データ凡例
データ最終更新日2020-08-13 22:20:43
神の国掲載号1931(昭和6)年04月号
八幡書店版71頁
愛善世界社版23頁
著作集
第五版168頁
第三版169頁
全集
初版139頁
OBC kg612
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本文
此大宇宙には、アオウエイの五大父音が鳴りなりて鳴りやまず不断に轟いてゐる。そして此父音より発する七十五声の音響は種々様々に相交錯して、音楽の如く、鳥の声の如く、秋野にすだく虫の音の如く微妙の音声を絶えず放つてゐる。此の微妙の音声は、天地進展の響きであつて、これによつて森羅万象一切が生育発達を遂げてゐるのである。言霊の幸ふ国、言霊の天照る国、言霊の助くる国等といふ言葉は日本のみの事でなく、天地森羅万象一切の進展的活動に対して称へたる言葉である。大声裡耳に入らずと云つて人間の聴覚力には限度があつて余り大なる音響も亦微細なる音響も聞きとる事が出来ないのであるが、言霊の大道に通じた人の耳には五大父音を始め森羅万象より発する七十五声の微妙の音声を聞く事が出来得るのである。
大本開祖はいつも宇宙万有の微妙の声を聞いてその天造力の偉大さを讃歎されてゐた。然し老齢の為耳鳴りがしたのとは全然訳が違ふのである。人間の聴覚力は風雨雷霆の音や禽獣虫魚のなく声、人間同士の言語又は器物より発する音楽の外、宇宙の声音は聞きとる事が出来ないので、王仁が宇宙の声を常に聴くといつても容易に信ずる事は出来ないのを遺憾に思ふ次第である。