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文献名1三鏡
文献名2玉鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3獅子を御する文珠よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
神の国掲載号1934(昭和9)年03月号 八幡書店版331頁 愛善世界社版130頁 著作集 第五版236頁 第三版239頁 全集 初版203頁
OBC kg681
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本文  王仁が世間的評判のよくない人に接近すると、御親切な人達が非常に気に病んで、ああいふ人にはお近づきにならない方がよう御座いますと忠告して呉れるが、悪人ならばなほの事、王仁はさうした人に接近して救済の手を伸ばさなくてはならぬ使命をもつて居るのだ。又自分が其人を制御し得ないからと云うて、どこ迄も悪人扱をする事は間違ひである。
 制御し得る人の手にかかれば、昨日の悪漢は変じて忠実なる神の僕ともなるものである。如何なる駻馬も、騎手によつては柔順なること羊の如くなるものである。文珠菩薩や勢至菩薩や普賢菩薩などは、獅子や虎や象等に乗り、泰然自若として之を制御して居られる。観世音菩薩に至つては竜神をさへ制御して居らるるではないか。悪人を恐れて近づかなかつたら、いつの日にか彼等を改心せしめ、又之を使用する事が出来るか。
 「彼奴は古狸だから随分御用心をなさいませ」などと忠告して呉れる人もあるが、古狸の一匹や二匹が何だ。そんなものが手にをへぬやうな事で、世間に立つて何が出来るものか。

 狐狸獅子虎狼赤熊も
  三六神政の先駆と用ゐむ
 邪津見の伊猛り狂ふ現代は
  猛獣使ひて鎮めむと思ふ
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