文献名1大本神諭
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3明治32年(月日不明)よみ(新仮名遣い)
著者
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
年月日1899(明治32)年0月0日(旧0月0日)
神霊界掲載号大正6年6月1日号(第48号) 2頁
神霊界八幡書店復刻版第1巻 222頁
七巻本第1巻 92頁
五巻本未調査
三五神諭第21章(霊界物語第60巻「三五神諭」の章)
東洋文庫天の巻18頁
東洋文庫火の巻なし
連合会水の巻なし
大本史料集成未調査
庶民生活史料集成なし
OBC os016
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本文
艮の金神が出口直の手を借りて、何彼の事を知らすぞよ。今迄は世の本の神を、北へ北へ押籠ておいて、北を悪いと世界の人民が申して居りたが、北は根の国、元の国であるから、北が一番に善くなるぞよ。力の有る世の本の真正の水火神は、今迄は北の極に落されて、神の光を隠して居りたから、此世は全部暗黒でありたから、世界の人民の思ふ事は、一つも成就いたさなんだので在るぞよ。是に気の付く神も、人民も、守護神も無りたぞよ。人民は北が光ると申して、不思議がりて、種々と学や智恵で考へて居りたが、誠の神々が一処に集りて、神力の光りを現はして居ると申す事を知らなんだぞよ。モウ是からは、世に落されて居りた生神の光りが出て、日の出の守護となるから、其処ら中が光り輝いて、眩うて目を明けて居れんやうに、明かな神世になるぞよ。今迄の夜の守護の世界は、明ケの烏と成りて来て、夜が明るから、それまでに改心をいたして、霊魂を研いて、日本魂に立帰りて居らんと、ヂリヂリ悶える事が出来いたすから、年で八年の間、神は気を付たなれど、余り世界の人民の心の曇りがきつき故に、何を言ふて聞しても、筆先に書いて見せても、誠にいたさぬから、出口直は日々咽喉から血を吐くやうな思いを致して、世界の為に苦労をいたして居るのを、見て居る艮の金神も辛いぞよ。胸に焼鉄あてる如く、一人苦みて居るぞよ。人民は万物の長とも申して、豪さうに致して居るでは無いか。鳥獣でも三日前の事位は知りて居るのに、人民は一寸前が見えぬ所まで曇りて居るから、脚下へ火が燃て来て居りても、未だ気が付かぬぞよ。能うも是だけ人民の霊魂も、曇りたものであるぞよ。障子一枚ままならぬ所まで、精神を汚して置いて、何も判らぬ癖に神を下に見降して居る、人民の中の鼻高が、上へ上りて、此世の政治をいたしても、一つも思ふやうに行きはいたさんぞよ。此世は、元の生神の守護が無りたら、何程智慧や学で考へても、何時までも世界は治まらんぞよ。一日も速く往生いたして、神の申す様に致さねば、世界の人民が可愛想で、神が黙って見て居んから、今度は北から艮の金神が現はれて、世界を水晶の世にいたして、善と悪とを立別て、善悪の懲戒を明白にいたして、世界の人民を改心させて、万古末代動きの取れん、善一筋の世の持方を致すから、是迄の世とは打て変りての善き世といたして、神も仏も人民も、勇んで暮す松の世、神世といたして、天の大神様へ御目に掛るのであるぞよ。夫れまでに一つ大峠が在るから、人民は速く改心いたして、神心に立還りて下されよ。神は世界を助けたさの、永い間の苦労であるぞよ。昔の神代に立替る時節がきたぞよ。北が此世の始りであるぞよ。神の誠の光りは北に在るぞよ。北が結構に是からは成るぞよ。今迄は日没が悪いと申したが、世が代ると日没が一番善く成るぞよ。日没に初めた事は、是から先の世は、何事も善き事なれば上十いたすぞよ。夫れも神をそっち除けにいたしたら、物事一つも上十いたさぬ世に変るから、何よりも改心いたして、霊魂を研くが一等であるぞよ。時節が来たぞよ。モウ間が無いぞよ。