文献名1大本神諭
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3明治32年旧2月(日不明)よみ(新仮名遣い)
著者
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
年月日1899(明治32)年0月0日(旧2月0日)
神霊界掲載号大正8年6月15日号(第88号) 6頁
神霊界八幡書店復刻版第5巻 66頁
七巻本第5巻 203頁
五巻本未調査
三五神諭なし
東洋文庫天の巻なし
東洋文庫火の巻なし
連合会水の巻71頁
大本史料集成未調査
庶民生活史料集成なし
OBC os184
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本文
出口直の御子八人を名の有る御ン方に致して御礼申すぞよ。此の出口直には艮の金神は大恩が在る故に、珍らしき事を致して御礼申すぞよ。此の因縁は何神も中古に出来た神では知らん事、太古から経綸の致して在ることで在るから、直の因縁は天では御三体の御神様丈けなり地では金勝金之神様と龍宮の乙姫様丈けより御存じ無いのじゃぞよ。世を開く神の経綸も知りて居いでる神が無いから誠に改心させるのに骨が折れるなれど何も間違ひの無い事、皆元源へ降参致して来ねば行けぬ様に成りて来るぞよ。判りた御ン方から良く致してやるので在れども、此の者こそと思ふて綱を掛けて見ても、人民ではナカナカ判らん事が在る故に、神の力に成るやうな誠の人民が無いから、是から直を何処へ連れ参らうやう判らんぞよ。余り世界が悪開けに開けて居るから、何を申して与りても悪うよりやう感得らんから、助かる身魂までが止むを得ず助からんやうな事が出来て、気の毒なもので在るぞよ。今の人民天地の親神の誠心を捨てて、我れの勝手から我が身を攻めて居るので在るから、此の儘で人民の力で、末代の世を続かさうと思ふても、モウ行けん事に世が迫りて来たぞよ。
艮の金神は今迄の悪道な世を、善一ツに立替致す神で在るから、此神の信心は、腹の底から改心致して、誠の日本魂に立帰りて下さらんと、チットも利益は与らんぞよ。さる代りには世界を助ける為には、ドンナ忍耐でも致すと言ふ位な精神の在る人民なれば、ドンナ神徳でも授与して、世が治まりてから結構に御礼申すぞよ。世界の人民の心を直す神で在るから、病ひ位は水晶の心で頼むならば、直ぐに利益は与るぞよ。ドンナ利益でも与るなれど、改心致さそうと思へば辛いと申して逃げて了ふやうな、気のアカン器の小さい人民斗り、世界の御用に立てるやうな身魂はナカナカ無いが、出掛た舟で在るから、是でも見ておざれよ。昔から神が経綸致した一厘の御ン種で、三千世界を開いて見せるぞよ。霊徳を落すやうな人民は、イヅレは気の毒が出来るなれど、モウ神にも出口にも是れに落度は在ろまいから、不足は申して下さるなよ。力に成る御ン方は夫れ夫れ用意が致して在るぞよ。慢神致すと結構なお蔭を他所へ取られるぞよ。此の神は御用に立てやうと思ふたら、トコトン迄気を引くぞよ。十分胴をすへて居らねば、チョカツくと後の鳥が先に成りて、羞かしき事が出来るぞよ。
○
今迄とは神の守護が変るから、法律制度が変りて、是迄の事は何も用ひん、元の神国へ世を復帰すから、従前の事を申して威張りて居りても何の効も無いぞよ。従前の世は逆様の世で、世界を創造た神、世界を守る神が人民にアヤマリて居りたが、神の神力が出る世が参りて、是れからは覿面に、何によらず色別て見せるぞよ。天地が本然へ復帰りて、神が上に成り人民が下に成らねば、世は治まりは致さんぞよ。艮の金神は使ひホカシには致さんぞよ。何なりと御用を勤めて下さりたら、其の人の心の通りの御礼は致すぞよ。結構に世話を致して下さる御ン方ほど、御礼は遅く成れど、遅いのは結構なのじゃ。心の改め次第で御礼は万倍にして御返し申すぞよ。
○
世の立替といふ様な大事業な事を致さな成らん時節が参りて来て居るのに、我れの事など致すどころで無いぞよ。盲者聾者斗りが、先途の事はチットも判らずに、今日さえ好けりゃ良いで、皆が欲斗りにホウけて居るが、世が変るから前途の欲は致さいでも、神に信頼て居りたら、世界の身魂が皆調査て在るから、一人もツツボには致さぬぞよ。人民は皆神の子で在るから、皆和合致して仲能く生活を致して下さりたら神も安心致すなれど、人民が神を押込めて、我が大将に成りて、天地の所有物を我が力で取り勝ちに致して居るが、世界の洗濯致すに付いては、世界の万有は一旦天地へ取り上げるぞよ。裸体の刀剣に袴を穿かして、見せて在ろうがな。今迄上へ上りて好かりた人民は裸に成りて苦しむし、下へ落て苦労致して居りた神は好く成るのじゃぞよ。田地求めて家倉土蔵を建て、金銀を積で我が物と思ふて居りても、皆天地から世話が命して在るので在るから、欲を致して人の苦労に憐情の無い人民は、大掃除が始まると気の毒が出来るぞよ。