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文献名1霊界物語 第2巻 霊主体従 丑の巻
文献名2第3篇 神戦の経過よみ(新仮名遣い)しんせんのけいか
文献名3第19章 夢の跡〔69〕よみ(新仮名遣い)ゆめのあと
著者出口王仁三郎
概要
備考第2巻に登場する3人の「かみくらひこ(神座彦、神倉彦、上倉彦)」は同一人物だと思われる。『王仁文献考証』参照。
タグかみくらひこ(神座彦 神倉彦 上倉彦) データ凡例 データ最終更新日2019-11-06 18:15:41
あらすじ
ローマに退却した言霊別命は、諸神将と協議の結果、篭城戦に移り、ペテロを滅ぼす機会をうかがうことになった。ローマ本営の士気は大いに上がっていた。

しかし言霊別命の本心は、ただ神力を示して小島別ら諸神を覚醒せしめようとの誠意であって、美山彦・国照姫らの邪神が力を蓄えている状況を見れば、竜宮城の内戦で味方の戦力を損なうのは得策ではない、というものであった。

今回の戦闘で竜宮城軍を援護した功績で、常世姫は再び稚桜姫命の信任を得て、竜宮城での勢力を取り戻していた。

しかし稚桜姫命も、言霊別命軍の勢いが侮りがたいことから、一度花森彦をローマに遣わして、帰順の勧告をせしめた。言霊別命は内心すでに帰順の意があったため、喜んで応諾した。

言霊別命は全軍を集めて帰順の意を伝え、全軍に竜宮城への帰城を命じた。花園彦、元照彦、武彦、大島彦ら部下の諸将は言霊別命の変心を怒り、依然としてローマに陣を敷いていた。

言霊別命は夜陰ひそかにペテロに向かった。捕虜となっていた正照彦、溝川彦は解放された。そして竜宮城からは、盛装をこらした神使が丁重に命を迎えに上がり、歓呼のうちに帰城した。

花園彦、元照彦らもやがて言霊別命の深い神慮を悟り、竜宮城に帰順することになった。ここにこの紛争は終わりを告げることとなった。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年10月31日(旧10月01日) 口述場所 筆録者谷口正治 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年1月27日 愛善世界社版93頁 八幡書店版第1輯 192頁 修補版 校定版95頁 普及版45頁 初版 ページ備考
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本文  言霊別命は元照彦、武彦と共に辛うじてローマの都に帰還することをえた。ローマは依然として、大島彦に固く守られてゐる。諸神将はおひおひと集まり来り、ともにモスコーに籠城し、持久戦に移らむことを協議した。しかるに敵軍はなほペテロにありて勢侮るべからざる情勢である。諸神将は大挙して竜宮城および地の高天原を占領せむことを密議した。これに先立つてまづペテロ城を亡ばす必要があつたのである。ローマ本営にては士気大いにあがり、すでに天下無敵の概があつた。
 しかるに言霊別命は心底より稚桜姫命に反抗し奉るの意志なく、ただ単にわが神力を示し、小島別以下の諸神司を覚醒せしめむとの誠意より出たるものなれば、この上徒らに戦闘を継続し、彼我の諸神司を苦しむるに及ばず、かつ一方には美山彦、国照姫の一派ありて時を窺ひつつあれば、いたづらに内訌をおこし、味方の勢力を減ずるは策の得たるものに非ず、要するに今次のわが行動は味方の戦闘力を養ひ、もつて演習を試みたるに過ぎず、一時も早く戦ををさめ、稚桜姫命を助け神業に奉仕せむと、ひそかに決心を定めてゐたのである。されど花園彦以下の諸神将は、命の真意を解せず、飽くまで対抗戦を継続せむと、勇み猛りつつあつた。
 稚桜姫命は言霊別命の真意をさとり給はず、あくまで叛旗を翻し野望を達せむとするものと認めたまひ、新に真道彦、神倉彦、花照彦を部将とし、ローマに向はしめむとし給ふたのである。しかして一旦常世の国に追ひかへしたる、常世姫の大功績に愛でこれを赦して、ふたたび竜宮城に帰還せしめたまふた。
 常世姫の信任は復活した。元来常世姫は奸侫邪智にして、抜目なき女性なれば、言霊別命の勢力には到底勝つべからざるを悟り、稚桜姫命に進言して、一時言霊別命を赦し、竜宮城に帰還せしめ、時をはかりてこれを失脚せしめむとの計画をしてゐた。
 稚桜姫命はここに言霊別命の勢力侮りがたきを看破したまひ、花森彦をローマに遣はし、すみやかに帰順せむことを勧告せられた。花森彦は天磐樟船にあまたの神司を従へ、ローマに到着しひそかに言霊別命に謁し、稚桜姫命の御意志を伝へた。言霊別命は内心すでに覚悟しゐたる折柄なれば、喜んでその聖旨を受け、直ちにローマ、モスコーを捨て竜宮城に帰還し、大命を奉じて犬馬の労をとらむことを約し、信書を認めて花森彦の手に渡した。
 花森彦はただちに諸神司とともに帰城し、言霊別命の心底より帰順せることを報告し、かつその信書を捧呈した。
 ここに言霊別命は全神軍をあつめ、真意を伝へ、すみやかに帰城せむことを宣告した。花園彦、元照彦、武彦、大島彦は大いに怒り、その卑怯なる変心を強く詰り、かつ反抗を試み、つひに言霊別命の命に従はず、依然ローマ、モスコーを固守せむことを強硬に述べたてた。命は夜陰ひそかにローマに遁れ、ペテロに向かはれた。ここには稚桜姫命の神使として杉嶋彦来り、常世姫の仲裁によりて、言霊別命の帰順せしことを報告せし後であつた。ペテロに捕虜となりし正照彦、溝川彦は放免された。このとき竜宮城より数多の神使、盛装をこらして礼儀をただして、言霊別命を出迎へ、命は歓呼のうちに帰城せられた。
 一旦帰順を拒みたる花園彦以下の諸神将も、言霊別命の深き神慮をやうやく悟り、つひに言霊別命と行動を共にすることとなり、目出度くこの紛争は終結を告げた。しかしローマには花園彦、モスコーには大島彦が、おのおの帰順してこれを守備してゐた。
(大正一〇・一〇・三一 旧一〇・一 谷口正治録)
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