突然会場に入ってきた八島姫は壇上に駆け上がったが、会場の中からさらにもう一人の八島姫が現れて、壇上では八島姫が三人になってしまった。
一方、モスコーから春日姫が来場した、という知らせが入った。入ってきた春日姫は壇上に登り、春日姫も二人になってしまった。
今度は、竜宮城から常世姫が帰還した、という知らせが入り、壇上で最初の常世姫と口論を始めた。
この混乱の知らせを聞いた八王大神は驚いて、会場に急行した。八王大神が会場に到着すると、我こそは本物の八王大神である、ともう一人の八王大神が会場にやってきて登壇した。八王大神は怒って、後から来た八王大神と争いを始めた。
すると中空に声があり、八王大神らをあざ笑った。諸神は驚いて天井を見上げると、そこは天井ではなく、数万の星が明滅する天の川原がはっきりと見えた。
行成彦は、これは常世会議が国祖の神勅律法を無視した報いである、よろしく足元を見よ、と怒号した。そこは常世城の大広間ではなく、一同は泥田の中に座っていたのであった。
八王大神以下は不明を悟り、第三回の会議は、天地の大神に対して祝詞を奏上し供物を献じ、神界の許しを得て行うこととなった。