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文献名1霊界物語 第4巻 霊主体従 卯の巻
文献名2第9篇 宇宙真相よみ(新仮名遣い)うちゅうしんそう
文献名3第49章 神示の宇宙 その四〔199〕よみ(新仮名遣い)しんじのうちゅう その四
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2024-05-24 12:14:31
あらすじ
大空の星辰の光は、水火調節や星に含まれている金銀銅鉄などの分量によって違っている。

北斗星は伊邪那岐、伊邪那美の神が泥海の地の世界をかき鳴らした宇宙修理固成の神器である。大空の中北部に位置を占めて、日、地、月の安定を保持している。

大地の中心にある地球の、そのまた中心である中津国・日本に、太陽の光が直射しないのは、太陽と大地の傾斜のせいである。
主な人物 舞台 口述日1921(大正10)年12月27日(旧11月29日) 口述場所 筆録者外山豊二 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年3月30日 愛善世界社版303頁 八幡書店版第1輯 477頁 修補版 校定版305頁 普及版138頁 初版 ページ備考
OBC rm0449
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本文 『瑞月憑虚空、照破万界暗』
とは神示の一端である。
 瑞月王仁は前述の如く、現代の盛ンな学説に少しも拘泥せず、霊界にあつて見聞きせるそのままを、出放題に喋舌る斗りである。是に就いては、満天下の智者学者が邪説怪論として、攻撃の矢を向けて来るであろう。
 大空に懸る無数の星辰の中には、其の光度に強弱あり、厚薄ありて、その色光一定して居ないのは、決して星の老若大小に依るのではない。その水火調節の分量及び金、銀、銅、鉄等の包含の多少の如何に由つて種々に光色が変つて見えるまでである。水の分量の多い時は白光を顕はし、火の分量の多い星は赤色を表はす。故に星の高低や位置に由つて種々の光色を各自に発射して居る。星の光の☆の如く五光射形に地球より見えるのは火の量分の多い星であり、〓の如く六光射形に見ゆるのは水の量分の多い星である。火の字の各端に○点を附して見ると〓のごとく五つの○点となる。五は天を象り、火を象る。また水の字の各端に○点を附して見ると、〓の如く六つの○点となる。六は水を象り、地を象る。故に五光射星と六光射星は天上にあつて水火の包含量の多少を顕はして居るのであります。
 又星は太陽の如く、自動傾斜運動を為さず、月球のやうに星自体が安定して光つて居るから、五光射、六光射が良く地球上から見得らるるのである。
 太陽もまた星の様に、安定し自体の傾斜運動をせなかつたら、五光射体と見え、又は六光射体と見えるのであるが、その自動的傾斜運動の激しきために、その光射体が円く見えるのである。譬へば蓄音機の円盤に、色々の画や文字を書き記しておいて、これを廻して見ると、その色々の形の書画が盤と同様に、丸くなつて見えるやうなものである。
 また北斗星と云ふのは、北極星に近い星であつて、俗に之を七剣星、又は破軍星と称へられてゐる。この七剣星はまた天の瓊矛とも言ひ、伊邪那岐の神、伊邪那美の神が天の浮橋に立つて漂へる泥海の地の世界を、塩古淤呂古淤呂にかき鳴らしたまひし宇宙修理固成の神器である。今日も猶我国より見る大空の中北部に位置を占めて、太古の儘日、地、月の安定を保維して居る。
 また北斗星は、円を画いて運行しつつある如く地上より見えて居るが、是は大空の傾斜運動と、大地の傾斜運動の作用に由つて、北斗星が運行する如く見ゆる斗りである。万一北斗星が運行する様な事があつては、天地の大変を来すのである。併し他の星は、地上より見て、東天より西天に没する如くに見ゆるに拘らず、北斗星の運行軌道の、東西南北に頭を向けて、天界を循環するが如くに見ゆるのは、その大空の中心と、大地の北中心に位して居るため、他の諸星と同じ様に見えぬのみである。譬ば、雨傘を拡げて、その最高中心部に北極星稍下つて北斗星の画を描き、その他の傘の各所一面に、星を描いて直立しその傘の柄を握り、東南西北と傾斜運動をさせて見ると、北斗星は円を描いて、軌道を巡る如く見え、広い端になるほどその描いた星が、東から西へ運行するやうに見える。之を見ても、北斗星が北極星を中心として円き軌道を運行するのでない事が分るであらう。
 また太陽の光線の直射の中心は赤道であるが、大地の中心は北極即ち地球である。大地の中心に向つて、大空の中心たる太陽が合せ鏡の如くに位置を占めて居るとすれば、地球の中心たる北部の中津国即ち我が日本が赤道でならねばならぬと云ふ人があるが、それは太陽の傾斜運動と、地球の傾斜運動の或る関係より、光線の中心が地球の中心即ち北部なる我日本に直射せないためである。
 また赤道を南に距るほど、北斗星や北極星が段々と低く見え、終には見えなく成つて了ふのは、大空と大地の傾斜の程度と、自分の居る地位とに関係するからである。是も雨傘を上と下と二本合して傾斜廻転をなし乍ら考へて見ると、その原因が判然と分つて来る。
(大正一〇・一二・二七 旧一一・二九 外山豊二録)
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