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文献名1霊界物語 第5巻 霊主体従 辰の巻
文献名2第6篇 聖地の憧憬
文献名3第38章 回春の歓〔238〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2017-03-04 13:05:53
あらすじ祝部神は、めそめそする奴は大嫌いだ、と言い放つと、杉高彦、祝彦とともに面白歌を歌って踊り始めた。
その歌は、鷹住別と春日姫の仲をからかう滑稽な歌であった。この面白い歌に車上の鷹住別は思わず立ち上がって足を踏みとどろかせて一緒に舞い踊った。
鷹住別の足が立ったのを見て、春日姫はうれし泣いた。祝部神はまた、泣く奴は大嫌いと言って面白い歌を歌って踊り、溝の中に落ちた。落ちながらもまだ歌い踊っていた。
その様を見て一同はどっと笑い転げた。難病の足が治ったのも、ひとえに笑いと勇みの効果である。
天地の間のことはすべて、言霊によって左右されるものであれば、笑い勇んで暮らすべきである。万物の霊長と生まれた人間が、この世を呪い悲しむべきではない。この世を怒り憂い悲しむ禍津の心を取り直し、いかなる大難にあっても決して悔い悲しむべきではない。
勇めば勇むだけ神徳が備わるべき人間として生まれさせられているのである。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年01月12日(旧12月15日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所
OBC rm0538
本文の文字数1798
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本文  祝部神は車上鷹住別がさめざめと男泣きに泣き出づる姿を見て、眉をしかめ、
『吾々は男子の癖に吠面かわく奴は、大大大の大嫌ひで御座る』
と事もなげに云つて退け、且つ心中には鷹住別の今日の窮状に満腔の同情を寄せながら、態と潔く彼が心を引き立てむとして、またもや面白き歌をつくり、杉高彦、祝彦と共に手を取り合うて巴のごとく渦をつくりて、くるくると左旋し始めた。その歌、
『鮒や諸鱗は止めても止まる  止めて止まらぬ鯉の道
 どつこいしよ、どつこいしよ
 鯉に上下の隔てはなかろ  隔てがあれば鯉ならず
 誰も好くのは色の鱶鮫  腰は鮒々女の刺身で
 鱏鮒とようがり嬉しがり  れこの赤貝に夜昼蛤
 この世のせと貝は鰆々  さらさらかますで
 穴子にうちこみ  他神に意見を鰯ておいて
 鯔ともいかなごとも薩張  飯蛸やなまくら海鼠に
 ちやらくら口さいら  口に任して鰤々怒るな
 目白もむかずに  つばすを呑み込み
 鯉のためならいかなごの  辛抱も寿留女がやくだよ
 赤鱏年でもない身で居ながら  かざみに理屈は鼈の
 間には鮎ない屁理屈よ  鰐が悪けりや
 尼鯛鱒から蟹して下さい  黄頴しいらねば泥溝貝なとしたがよい
 お前に油女頭の数の子  探そとままだよ
 一度死んだら二度とは死なない  一層茅渟鯛
 小鮒浮世に生蝦したとて  針魚がないから命は鰆に
 惜しみはせないよ  黄螺、黄螺
 白魚もやして海豚より鱒だが  塩魚ぐしには戸が立てられない
 乾海鼠隣の手前も耻かし  ぷんぷん香うた腐つた魚の
 腐つた鯉に鼻ぴこつかせて  春日の狐、油揚さらへた鷹住別の
 窶れた姿のかます面  鯉に上下の隔てはないと
 エラソにエラソに小塩鯛いふ故に  鰶ものは六ケ敷と神々にいやがられ
 こちからより付かぬが鰆ぬ神に  祟りなしと逃腰さごしに
 平家蟹見たよな鱚ごい顔付  烏賊にさごしが鯖けて居たとて
 鱓の仕打ちが鰶ないゆゑ  鯉ことばも言はねばならない
 さすれば栄螺に散子太刀魚  春日は刺身よ鷹住は好き身よ
 祝部神が今かます  鼬の最後屁喰つて見よ
 臭い臭いと夕月夜  月夜を呪ふ恋仲の
 臭い仲ではなかつたか  嗚呼邪魔くさい邪魔くさい
 四十九才の尻の穴』
と滑稽諧謔止め途もなく、歌を謠つて踊り狂うた。車上の鷹住別はこの面白き歌に霊魂を抜かれて、奇怪なる身振足振りに感染してか、足萎の身も打ち忘れ、車上に忽ち立ち上り、共に手を拍ち足踏み轟かせ踊り狂ふ。
 春日姫はこの光景を見て嬉し泣きに泣き伏した。鷹住別は始めて吾が足の立ちしに気がつき、またもや声を放つて嬉し泣きに泣き出した。祝部神は又もや、
『泣く奴は大大大の大嫌ひ』
と謡ひかけた。
『一寸待つて』
と春日姫は慌てて口を押へた。祝部神は鼻の上に拳を載せ、またその上に左の手の拳を重ね、漸次代るがはる抜いては重ね、抜いては重ね、鼻高神の真似をしながら、
『躄が立つた、足立つた 立つた、立つたはたつた今
 さあさあこの場を逸早く 聖地を指して立つて行かう』
と元気さうに又もや踊り狂ひ、傍の細溝に足踏み外し、
『アイタタツタ、アイタアイタノタツタ』
と又もや気楽さうに溝の中に落ちたまま踊り狂ふと、五柱の神司は一時にどつと笑ひ転た。
 彌ここに心の岩戸は開け初めて、さしも難病の躄の足の立つたのも、笑ひと勇みの効果である。神諭にも、
『勇んで笑うて暮せ』
と示されてある。笑ふ門には福来る。泣いて鬱いで悔んで暮すも一生なら、笑うて勇んで神を崇めてこの世を楽しみ暮すも一生である。天地の間は凡て言霊によつて左右さるるものである以上は、仮にも万物の霊長として生れ出でたる人間は、この世を呪ひ或は悲しみ、或は怒り憂ひ艱みの禍津の心を取り直し、如何なる大難に遇ふも迫害に会するも決して悔み悲しむべきものでない。勇めば勇むだけの神徳が備はるべき人間と生れさせられて居るのである。
(大正一一・一・一二 旧大正一〇・一二・一五 加藤明子録)
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