天の御柱の神は、天地に上下ある以上、国の御柱の神が先に歌を歌いかけたことに怒り、過ちの罪を詫び、御柱巡りをやりなおすように、国の御柱の神に諭した。
このとき太平洋上の真ん中に生まれた淡島は、根底が緩んで漂流し、南端に流れていわゆる南極の不毛の島になった。
淡島の国魂神として任命された少彦名神もこうなってはどうしようもなく、蛭子の神となって常世の国に永く留まり、またその身魂の半分は根底の国に行って幽界の救済に奉仕することとなった。
少彦名神はこの因縁により、後世ユダヤの国に救世主として現れた。撞の御柱の巡り合いの過ちの因縁によって、十字架の苦しみを負い、万民の贖い主となったのである。
諾冊二尊は御柱巡りをやり直し、今度は天の御柱の神が先に歌いかけた。