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文献名1霊界物語 第7巻 霊主体従 午の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3序文よみ(新仮名遣い)じょぶん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
節分祭の四日前、節分までに第七巻を口述せよとの知らせに、王仁は竜宮館の錦水亭に、温泉帰りの身を横たえて口述を始めた。

神界は時々刻々と急迫を告げ、三界の形成は容易ならない時機となった。しかし邪神は神界の経綸を瓦解させようと大本を付けねらっている。

槍の雨、毒舌の風を柳と受けて、今は何も言わない岩の神のようになり、一方で固く結んで解くに説けない物語を口述しつつ、梅香の春が匂う時こそを待っているのである。

三千世界梅の花、錦の機のおりおりに、心をひそめて神意のあるところを味わっていただきたい。
主な人物 舞台 口述日 口述場所 筆録者出口王仁三郎 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年5月31日 愛善世界社版前付 1頁 八幡書店版第2輯 33頁 修補版 校定版前付 1頁 普及版前付 1頁 初版 ページ備考
OBC rm070001
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本文  節分祭を前に見て、余す所ただ四日、丹波の名物大江山の鬼の戸別訪問の夕までに、是非々々七つの巻を口述せよと、柊の針のイライラと、何か鰯て呉れむものと、外山の霞掻別て、鬼の眷族みた如うな、眼をむき出し攻め来る。王仁は是非なく竜宮館、水に浮びし錦水亭に、温泉帰りの落着かぬ、五尺の糞造器を横へて、破れたレコードの回転を、倒け徳利のドブドブと、やつと出口の出放題、頭ならべて愧を数多かくの如しと云爾。
 地震の前の静けさ、神界は時々刻々に急迫を告げ、思想界の鬼や大蛇の跋扈跳梁激烈を極めて、三界の形勢容易ならざる時機とはなりぬ。然しながら、稲実りて頭を地に伏すごとく、油断あらば隙ゆく駒の荒れ狂ひ、数万年の神界の経綸を土崩瓦解せむとする邪神輩のテグスネ曳いて松の大本を付け狙ふ。槍の雨、毒舌の風、柳と受けて今は何事も岩の神、堅く結むで解くに説かれぬ物語、梅花の春の匂ふときこそ待たれける。三千世界の梅の花、錦の機のおりおりに、心ひそめて神意のあるところを味ひ玉はむことを。
 花は散り木の実はあとゆ日に夜に
  ふとり行くなりそのの白梅

      出口王仁識
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