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文献名1霊界物語 第7巻 霊主体従 午の巻
文献名2第7篇 日出神
文献名3第34章 時の氏神〔334〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ日の出神は二人の宣伝使を伴って、数万の群集を押し分けて進んでいく。人々は、日の出神の姿がみすぼらしいのに引き換え、その声に威厳がある様を見て噂をしあっている。
日の出神が八島別の館の門前で名乗ると、門番はすぐさま門を開け、日の出神に助けを乞うた。中では酔っ払った虎転別が大暴れしてたいへんなことになっている、という。
八尋殿の中央に、虎転別は真っ裸となって胡坐をかき、仁王のように拳を振り上げていた。そこへ日の出神が鎮魂の姿勢を取ってウンと一声叫ぶと、虎転別は木像のように身体硬直してしまった。
八島別は奥から乱れた髪を直しながら出てきて、日の出神に挨拶した。日の出神は硬直した虎転別を見て、立派な木像だ、とからかっている。
八島別は、同じく硬直している虎転別の部下たちとともに、木像を壊すなり砕くなり、何なりとしてください、とまたからかう。
涙を流し始めた虎転別に、日の出神は諸刃の剣を抜いて目の前に突きつけた。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年02月01日(旧01月05日) 口述場所 筆録者高木鉄男 校正日 校正場所
OBC rm0734
本文の文字数2001
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本文  日の出神は二人の宣伝使を伴ひ、数万の群集を押分けて、又もや宣伝歌を歌ひながら人波分けて進み行く。群集は三人の姿を見て口々に囁き合ふ。
甲『オイ、八島別とか云ふ、天から降つた様な豪い力の強い神さまが、この肥の国へ降つて来たと思へば、又もや妙な姿をした神さまが遣つて来たぞ、一寸見た処は見窄らしいが、アノ声を聞くと俺等は何ンとなく恐ろしくつて身体が縮み上るやうだ。一人でさへも肥の国の人間は持余して恐れ入つてゐるのに、三人も遣つて来るとはコラまたどうしたものだい』
乙『心配するな、天道は人を殺さずと云ふ事があるよ』
丙『乙、貴様は天道天道て一体ソラ何ンだい、テンと分らぬではないか。一つ後をつけて行つたら如何だらうか』
甲『それもさうだな。素知らぬ顔にて何処に行きよるか、踵いて行つてやらうよ』
 ここに三人の宣伝使の後に、見えつ隠れつ踵いて行く。日の出神は館の門前に立止まり、
『吾こそは黄金山の三五教の宣伝使日の出神の一行なり。この門を速かに開けられよ』
と呼はれば、門番は『ハイ』と答へて直ちに門を左右に開きぬ。
『御苦労でござる。八島別は在館か』
門番『ハイ、在らつしやいます。貴下は音に名高き、日の出神様でありましたか、好い処へ来て下さいました。奥は大変でございます』
『大変とは何ンだ』
『大変も大変、さつぱり天地がヒツクリ覆るやうな、館の内は大騒動がオツ始まりました。虎転別と云ふこの国の豪い大将が、何時も八島別さまに向つて、酢に付け味噌につけ小言を申すなり、反対を致すなり、それはそれは大変な悪い奴で御座いますが、たつた今も無理にこの門を開かして、奥へ四五人の家来を連て進ンでゆきました。さうして結構な酒を喰ひ酔つた揚句は、そこら中を荒れて荒れて荒廻し、戸を叩き破るやら敷物を引裂くやら、女連をとつ捉まへてキヤアキヤア云はすやら、終ひには八島別さまをとつ捉まへて、大きな握り拳で拳骨を喰はすやら、それはそれは豪い乱暴、門番の私もあまりの事で腹が立ち、疳癪玉も舞上つて、胸のあたりにぐつと詰つてしまひました。それに八島別さまは、虎転別の支度ままに為して、拳骨まで喰はされても些も抵抗なさらぬので、段々と付け上り、有るに有られぬ乱暴狼藉、私ザザヽヽヽヽ残念で堪りませぬ。何卒貴下が日の出神さまなら、一時も早く虎転別をふン縛つて、敵を討つて下さい、御頼みです』
と手を合して拝む。日の出神は又もや宣伝歌を歌ひながら、悠然として奥深く進み行く。一行の姿を見るより、三人の若き美人は袖に取り縋り、
『何れの御方かは知りませぬが、よくまあ来て下さいました。奥は大変でございます』
と各々涙声にて訴ふる。三人は軽く打頷きながら、女の後を逐うて、奥深く進み入る。
 八尋殿の中央に、虎転別は真裸となり安座をかき、仁王の如き拳を頭上高く振上げ眼を怒らし居る。日の出神は鎮魂の姿勢を取つて、ウンと一声叫び給へば、虎転別は如何にしけむ、腕を振上げたまま木像の如くに、身体硬直して、ビクとも動けず、ただ両眼のみギロギロと廻転さすのみなり。奥殿よりは八島別、乱れたる髪を撫で上げながら、静々と出で来り、日の出神一行に向ひ、慇懃に挨拶を述べたるに、日の出神も叮嚀に答礼し八島別に向つて、
『貴下の内には見事な木像がありますな。何処からお求めになりましたか。なかなか立派な細工ですネ、ほとんど虎転別の生写し、よくも刻むだものですなあ』
 八島別はフト気が付き傍を見れば今まで荒れ狂ひ居たりし虎転別は、腕を振上げたまま固まり居るを見て、八島別は微笑みながら、
『イヤ、これは左程貴重なものではありませぬ、ホンの仕入細工のヤクザ物、貴下の御意に召しますなら、御土産に進上いたします。貴下は叩きなりと、崩しなりと、砕くなりと御勝手に為さいませ』
『それなら頂戴致しませう。貰つた上は私の物、しかし木像は奇妙に目玉が動きますね。眼計りギロギロと動いて居るのは見つともない。こンな怪体な眼は抉り出して動かぬ品のよい眼を入れ替へてもよろしいか』
『さあさあ、貴下の御自由に』
 四人の供人は是れまた恐怖心に駆られて、同じく平太張つたまま、カチカチになつてゐる。
日出神『いやここにも乾児がをりますねー。これも一緒に頂戴いたしませうか』
八島別『さあさあ、御安い事』
 虎転別は心も心ならず、如何成り行く事ならむと胸を跳らせたるが、遂には、涙をポロリポロリと零し出したりける。
日出神『やあ、縁起の悪い、涙を零しかけました。打ち斬つて仕舞ひませうか』
と云ひ乍ら、両刃の剣をスラリと抜いて、虎転別の眼の前に突付けたまひける。
(大正一一・二・一 旧一・五 高木鉄男録)
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