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文献名1霊界物語 第7巻 霊主体従 午の巻
文献名2第8篇 一身四面よみ(新仮名遣い)いっしんしめん
文献名3第41章 枯木の花〔341〕よみ(新仮名遣い)かれきのはな
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
旅の途上、宣伝使たちは路傍の石に腰を掛けて、回顧談にふけっている。

高照彦は、父神・国治立命の勘気をこうむって阿弗利加に退去を命じられ、大洪水後に再び大砂漠を拓いた物語を語った。

そして、父神・伊弉諾大神の苦労をしのび、日の出神に出会えた喜びと共に、大神様に尽くさなければならないという思いを新たにした。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年02月02日(旧01月06日) 口述場所 筆録者吉原亨 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年5月31日 愛善世界社版250頁 八幡書店版第2輯 124頁 修補版 校定版258頁 普及版106頁 初版 ページ備考
OBC rm0741
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本文  時世時節と云ひながら  稜威も高き高照彦の
 貴の命は畏くも  国治立の大神の
 かくしの珍の神の御子  天より高く咲く花も
 豊の御国に身を隠し  八十熊別と名を変へて
 沙漠の包む豊国の  都に現はれ酋長の
 いやしき司となり果てて  月日を松の時津風
 花咲く春の今日の空  日の出神と諸共に
 長の年月住馴れし  豊の都を後にして
 天と地との神々に  赤き心を筑紫潟
 御空を指して出でて行く  日の出神を先頭に
 続く面那芸宣伝使  四方の雲霧祝姫
 登る山路も高照彦の  貴の命と諸共に
 声も涼しく宣伝歌  四方の山々谷々に
 木霊響かせ勇ましく  進みて来る一行は
 筑紫の国の国境  玉野の里につきにける。
 ここに四人の宣伝使は路傍の岩角に腰打ちかけ、息を休めながら空ゆく雲を眺めて、回顧談に耽りける。
高照彦『アヽ昨日に変る今日の空、流れ行く雲を眺むれば、実に人間の身の上ほど変るものはない。回顧すれば吾こそはヱルサレムの聖地に現はれ給うた国治立命の珍の御子と生れ、少しの過ちより父神の勘気を蒙り、この島に永らく神退ひに退はれ、身装も卑しき八十熊別となつて永い月日を送つて来た。聖地の大変を耳にし、一時も早くヱルサレムに帰つて父の危難を救はむと心は千々に焦つてみたが、何を云うても勘気を受けたこの体、父母の危難を居ながらに聞き流し、見流し、助け参らすその術さへも泣きの涙で月日を送る苦しさ。世は段々と立替り世界は大洪水に浸され、その時吾は方舟を作つて、ヒマラヤ山に舞ひ戻り、目も届かぬ大沙漠を拓いて、やうやう今日まで過してきた。アヽ時節は待たねばならぬもの、今日は如何なる吉日か、畏れ多くも神伊邪那岐の大神の珍の御子たる、日の出神に吾が素性を打ち明かし、実にも尊き天下の宣伝使となつて、今日のお供に仕へまつるは何と有難い事であらう。父の大神は常に仰せられた。この私をアフリカの沙漠に神退ひ給うた時に、二つの眼に涙を垂して「英雄涙を振つて馬稷を斬る、俺の胸は焼金をあてる様だ、何うして吾子の憎いものがあらう、かうなり行くも時世時節と諦めてくれ、ただ何事も時節を待てよ、時節が来れば煎豆に花の咲く事もある、枯木に花の咲く例もないではない、籠の鳥でも時節を待てば籠の破れる事もある。無慈悲な親ぢやと恨まずに、天地の規則は破られぬ、サツサと行つてくれ、老少不定、これが現世の見納めになるやも知れぬ」と仰有つた事を今思ひ出せば、何とも云へぬ心持がして来る。これを思へば今日の吾々のこの嬉しさを父の大神に、一度お目にかけて見たいものだ。父のこの世を知召す時代は神代といつて誰も彼も皆神の名を賜つたが、世界の立替以後大洪水の後のこの世は神の名は無くなつて、誰も彼も人といふ名になり、彼方、此方の頭するものばかりが司となつて、加美といふ名をつけることになつた。然し神代は乱れたというても今日の様な惨たらしい世の中ではなかつた。人間の代になつてからは悪魔はますます天下を横行し、血腥い風は四方八方より吹き荒ンでくる。これに付いてもこの世を治め給ふ伊邪那岐大神の大御心使ひが思ひやられ、杖柱と思つてゐた伊邪那美命は、この世に愛想をつかし、火の神の為に夜見の国にお出ましになつたとかいふ事だ。アヽ吾々は伊邪那岐の大神の珍の御子なる日の出神に引き出され、こンな有難いことはない。この御恩を酬ゆるために骨身を砕いても大神様のために尽さねばならぬ。アヽ有難いありがたい、変れば変る世の中だなア』
と長物語をしながら、両眼から滴る涙を拭ふ。日の出神一行はこの詐らざる話に感激して、何れも袖をしぼりける。
(大正一一・二・二 旧一・六 吉原亨録)
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