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文献名1霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻
文献名2第1篇 長途の旅
文献名3第4章 大足彦〔397〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ船客たちがまたもや四方山話にふける中、船中に乗り合わせていた足真彦(大足彦の後身)の宣伝使は、かすかな声で宣伝歌を歌い、松・竹・梅の三姉妹と照彦に、訓戒と予言を示した。
このとき、前方より白帆をあげて大船小船が幾十隻となく、こちらに向かって、艪の音も勇ましく進み来る。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年02月12日(旧01月16日) 口述場所 筆録者東尾吉雄 校正日 校正場所
OBC rm0904
本文の文字数2734
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本文  さしもに広き海原を、天に憚らず地に怖ぢず、我物顔に吹きまくつた海風も、瞬く間にピタリと止みたれば、又もや船客は囀り出したり。
甲『ヤアヤア、滅多矢鱈に脅かしよつた。広い海の平たい面を、春風奴が吹き捲つて乙姫さまの裾まで捲りあげて、玉のみ船を三笠丸、と云ふ体裁だつたワ』
乙『またはしやぎよる。貴様は風が吹くと、船の底に噛り付いて震うて居よるが、風が止むと、蟆子か蚊のやうに、直に立ち上りよる、静かにせぬと、また最前のやうな波が立つぞよ』
『立たいでかい、船を見たら楫が立つのは当り前だい。立つて立つて立ちぬきよつてカンカンだ。カンカンカラツク、カーンカンぢや。カンカン篦棒、ボンボラ坊主のオツトコドツコイ、坊主頭に捻鉢巻で、クーイクーイだ』
『ソラ何だい』
『船の音だい、船を漕ぐ楫の音だい。さうクイ込んで尋ねて呉れな、九分九厘でまたへかると困るからなあ』
『へかるつて何だい』
『へかると言へば大概分つたものだい。縁起が悪いからな、返して言うたのだよ』
『覆すなんて、尚悪いぢやないか。蛙の行列、向ふ不見転の土左衛門奴が』
『土左衛門さ……この方は○○○クイクイ言ふなと云ふが、世の中はクイとノミと○○だ』
丙『アイタヽヽ、タ誰だい、俺の鼻を抓みよつて、ハナハナ以て不都合千万な』
丁『さなきだに、暗けき海の船の上、鼻つままれて、つまらないとは』
丙『何だ、松の廊下ぢやあるまいし、馬鹿にしよるな。俺も貰ひ捨てにしてはハナハナ以て詰らないから、オハナでも祝うて上げませうかい』
 猿臂を伸ばし、暗がりに紛れて見当を定め、此処らに声がしたと言ひながら、いやと言ふほど鼻柱をつまみグイと捩ぢる。
丁『イイ痛い、はなさぬか はなさぬか』
丙『放して堪らうか、このハナはな、万劫末代ミロクの代までもはなしやせぬ。ナアナアおはな、お前と俺との其仲は、昨日やけふかたびらの事かいな』
甲『エエイ、縁起の悪い、けふ帷子もあす帷子もあつたものかい。船の上は縁起を祝ふものだ、京帷子とは何の事だい』
丙『昨日や今日の飛鳥川、かはいかはいと啼く烏、黒い烏が婿にとる、とる楫なみも面黒く、黒白も分かぬ真の闇、此奴の顔は炭か炭団か、まつ黒けのけ まつ黒けのけ まつ黒けのけ……。人の鼻を抓みよつて、あまり馬鹿にするな。俺の顔は蓮華台上だ。ツウンと高く秀でてこのはな姫がお鎮まりだ。このはなさまを何と心得て居るか。俺はかう見えても、テヽヽ天狗さまでないよ、天教山の生神さまだ。どんなお方が落ちてござるか判らぬぞよ、と三五教が言つて居らうがな』
丁『途中の鼻高、鼻ばかり高うて目の邪魔をして、上の方は見えず、向ふは尚見えず、足許はまつくろけ、深溜りに陥つて泥まぶれになつて、アフンと致さな目が醒めぬぞよ』
『そんな事、誰に聞き噛りよつた。馬鹿な奴だなア。それは貴様の事だい。貴様は耳ばかり極楽へ行きよつて、百舌鳥のやうに囀るから、キツト貴様が死んだら、木耳と数の子は高天原へ往つて不具者になり、根の国に落ち行くのが落だよ』
『木耳や数の子が天国へ行つたつて、それが何だい』
『馬鹿だなあ。貴様の耳はいい事ばかり聞くらげの耳だ。それがカンピンタンになつて木耳になるのだ。さうして行ひもせずに、舌ばかり使ふから、舌が乾物になつて数の子になるのだ。貴様は根の国に往つてなあ、アヽ私は三五教の結構な教ばかりきくらげだつたが、聞いただけで行ひをせなかつたので、こんな処へ来たのか。アヽアヽ取り返しのならぬ事を、したあしたあと吐して、吠え面かわく代物だらうよ』
 何人とも知れず、幽かなる歌の声聞え来る。
『怪しき憂世に大足彦の  神の命は天使長
 千々に心を尽したる  月照彦と諸共に
 この世を造り固めむと  東や西や北南
 天が下をば隈もなく  いゆき巡りし足真彦
 九山八海の山に現れませる  木の花姫の色も香も
 めでたき教の言の葉を  残る隈なく足真彦
 根底の国に落ち給ひ  鬼や大蛇や醜探女
 百の枉津を言向けて  ここに現はれ三笠丸
 松竹梅の名を負ひし  桃上彦の残したる
 うづのみ子をば救はむと  月照彦の命もて
 浪路かすかに守りゆく  日は紅の夜の海
 からき潮路を掻分けて  いよいよ父に巡り会ふ
 ウヅの都にうづの父  神の水火より生れませる
 貴三柱の姫御子よ  黄泉の坂の桃の実と
 世に現れて現身の  此世を救ふ伊邪那岐の
 神の命の杖柱  意富加牟豆美となりなりて
 千代に八千代に永久に  神の柱となりわたれ
 この帆柱の弥高く  目無堅間の樟船の
 かたきが如く村肝の  心を練れよ松代姫
 心すぐなる竹野姫  一度に開く梅ケ香姫
 匂ふ常磐の松の代を  まつも目出度き高砂の
 夜なき秘露の都路へ  渡りて月日も智利の国
 はるばる越えて巴留の国  巴留の都を三柱の
 救ひの神と現れませよ  心は清く照彦の
 随伴の司と諸共に  智利の都を秘露の如
 輝きわたせヱルサレム  貴の都をあとにして
 ウヅの都に進み行く  此の世を救ふ四柱の
 今日の首途ぞ雄々しけれ  今日の首途ぞ目出度けれ』
甲『ヤア、あんな事を云ふ奴は誰だい。俺らが鼻をつまみ合ひして喧嘩をして居るのに、陽気な声を出しよつて、はなの都もてるの都もあつたものか。何処の奴だい。そんな事を言ひよると、この拳固で貴様の頭をポカンとハルの国だぞ。テルの曇るの、ヒルのヨルのと何を吐きよるのだ。今はヨルだぞ、よるべ渚の拾ひ小舟だ』
乙『コラコラ、拾ひ小舟と言ふことがあるか』
『ヤアヤア捨てとけ、ほつとけだ。これも俺の捨台詞だ。スツテの事であの荒波に生命までも捨てるとこだつた。本当にあの風が今までつづきよつたら、貴様等の生命はさつぱりステテコテンノテンだ。テントウさまも聞えませぬ。ブクブクブクと泡を吹きよつて、今頃にや根の国、底の国の御成敗だよ』
 夜はほのぼのと明け渡る。さしもに広き海原を、あちらこちらと鴎や信天翁が飛びまはりゐる。
甲『オーイ、貴様らのお友達が沢山においでだぞ、あはうどりが』
 この時前方より、白帆をあげた大船小船、幾十隻となく此方に向つて、艫の音勇ましく風を孕み進み来るあり。
(大正一一・二・一二 旧一・一六 東尾吉雄録)
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