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文献名1霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3信天翁(一)よみ(新仮名遣い)あほうどり
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
『変性女子は尊き至聖至厳の五六七殿に、仮説劇場を常置して霊界物語なんぞを語っている。変性女子にだまされきった近侍たちは、浮いた調子で節をつけ、寄席気分で神を馬鹿にしている』と嘆く輩がいる。

そういった輩は、霊界物語は変性女子の世迷言であるとして認めず、何を言っても聞き入れてくれない。

しかしながら、失礼ながら聞かない方が日本一の信天翁(あほうどり)ではあるまいか。体主霊従の輩に限って、殊勝なことを言って聖人面をするものである。

三味線弾いて節つけて語るが馬鹿なら、一言も聞かずにごてごてと謗る方も馬鹿ではないか。変性男子の筆先にも、阿呆になりてくれ、とあるではないか。

そんなこともわからないとは、邪神八十八系統に知らずのうちに魂を抜かれてしまっているのではないか。そういう人こそ、血道をあげて一心に欺かれているのではないのか。

もう構わないから、どしどしと節をつけて面白く語って弾いて、難しいことを仰るお方の肝玉をデングリ返し、怖じず臆せずやり通せ。

分からぬ盲は後回しでいい。やがて後悔するだろう。何があろうと曲津が騒ごうと、道を説き明かす五六七の教えを、生命の限り止めはせぬ。

しかしこんなことを書いたら、またぞろ自惚れ審神者先生どもが、『歌劇思想の悪霊が、緯役の変性女子に憑いて書かせたのだ』などと言って減らず口を叩くんだろう。

まあ、自分の顔についた墨もわからぬ、自分の目に入った梁も見えない盲者どもの言い訳なぞ、世迷言と聞き流そう。

馬耳東風の瑞月は、嘲罵の雲霧を吹き分けて、下界をのぞくのだ。そして二百十日の風のように、力いっぱい、大木の倒れるまで吹いて見せようぞ。
主な人物 舞台 口述日 口述場所竜宮館 筆録者 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年8月20日 愛善世界社版7頁 八幡書店版第2輯 391頁 修補版 校定版9頁 普及版4頁 初版 ページ備考
OBC rm100004
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本文  至聖至厳の五六七殿  尊き神の御教を
 さとす誠の神席に  仮設劇場常置して
 語る霊界物語  欺されきつた近侍等が
 浮いた調子で節をつけ  三筋の糸でチヤンチヤンと
 聖場汚す四つ足の  副守のすさびを口開けて
 言ふ奴聞く奴三味線を  弾いて得意になるナイス
 横に立てつて作る奴  阿呆と阿呆との寄合ぢや
 寄席の気分でワイワイと  神の聖場を馬鹿にする
 困つた奴が現はれた  是も矢張り緯役の
 変性女子の世迷言  審神をせねば聞かれない
 耳が汚れる胸わるい  いやぢやいやぢやと顔しかめ
 喰はず嫌ひの没分暁漢  何を云うても汲み取れぬ
 デモ先生の尻の穴  余り小さい肝玉に
 あきれて屁さへ出ではせぬ  発頭人のわれわれが
 熟々思ひめぐらせば  聞かぬお方の身魂こそ
 口が悪いか知らねども  日本一の信天翁
 表面ばかりむつかしき  顔をしながら人の見ぬ
 所でずるいことばかり  体主霊従の偽善者が
 却て殊勝らし事を言ひ  聖人面をするものぞ
 三味線ひいたり節つけて  語るが馬鹿なら一言も
 聞きに来ずしてゴテゴテと  そしるお方の馬鹿加減
 変性男子の筆先に  阿呆になりて居て呉れと
 書いてあるのを白煙  八十八屋の系統に
 知らず識らずに魂ぬかれ  血道をわけて一心に
 欺かれたる人だらう  あゝ惟神々々
 かまはないからどしどしと  語つて弾いて面白く
 六ケしう仰有る御方等の  肝玉デングリ返しつつ
 怖めず臆せずやり通せ  分らぬ盲者はあとまはし
 やがて臍噛む時が来る  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  たとへ大地は沈むとも
 曲津御霊はさわぐとも  苦集滅道説き諭し
 道法礼節開示する  五六七の教いつまでも
 生命の限り止めはせぬ  神の心を推量して
 チツとは心広くもて  神の言葉に二言ない
 止めぬと云つたら何処迄も  口ある限りやめはせぬ
 アヽさりながらさりながら  こんな事をば書いたなら
 自分免許の審神者等が  変性女子の傍近く
 歌劇思想を抱持して  寄るモウロクの悪霊が
 うつられ易い緯役に  憑いて書かしたと減らず口
 又も盛に叩くだろ  どうせ綾部の大本へ
 寄り来る御魂は天地の  神の眼よりは中なもの
 自分の顔についた墨  吾眼さへぎる梁の
 少しも見えぬ色盲者  都合の悪い言訳の
 世迷言ぞと聞き流し  馬耳東風の瑞月が
 嘲罵の雲霧かき別けて  下界をのぞき吹き立てる
 二百十日の風の如  力一杯大木の
 倒れる迄も吹いて見む  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ。
  大正十一年瑞月祥日
      於竜宮館
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