『天地の元の大神を祭った五六七殿に来て見れば、教えの庭にふさわしくない不都合なことをやっている。仮設劇場を設置して、野卑な三味線で節面白く婆や娘が歌っている。おかげでかかあどもは、夫の言うことをきかずに変性女子の言を重んじ、女権が拡大しつつある。さすが悪の写った変性女子のほざいた物語だ。こんなことは止めておかねばならない』
とねじり鉢巻の人がいるが、良妻賢母にしてあげるから、ご心配は無用である。
どうせ阿呆の瑞霊のすることだから、神審をするような賢いお方のお気に召さないのは仕方がない。しかしどう罵られようとも、大化け物の瑞月は、金輪際初心は変えません。
この世を御造りになった元の大神の目から見れば、娑婆世界はそもそもめくらとつんぼばかりである。ぐずぐずいわずによく味わってお聞きなさい。それがいやならどうぞ去ってください。
楽屋一同を代表して、愚痴をだらだら述べておきます。かなわぬからたまちはえませ、かなわぬならたちかえりませ。