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文献名1霊界物語 第11巻 霊主体従 戌の巻
文献名2第5篇 乾坤清明よみ(新仮名遣い)けんこんせいめい
文献名3第26章 橘の舞〔493〕よみ(新仮名遣い)たちばなのまい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2020-08-11 19:55:21
あらすじ
橘姫は立ち上がり、祝歌を歌い、それに合わせて自ら祝いの舞を踊った。

天之児屋根命は立ち上がり、月雪花の三姉妹の祝歌に対するお礼の返歌を歌った。そして歌の中に、大地の主と現れました皇大神の政を称える歌を詠み込んだ。

太玉命は立ち上がって、簡単な祝歌を歌った。

神々はまた各々祝歌を歌って遷宮式はめでたく終了した。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年03月04日(旧02月06日) 口述場所 筆録者藤津久子 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年9月10日 愛善世界社版243頁 八幡書店版第2輯 600頁 修補版 校定版248頁 普及版105頁 初版 ページ備考
OBC rm1126
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本文の文字数1852
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本文  橘姫は立ち上り、遷宮式の祝歌を奏上したり。其の歌、
『皇大神の千万に  此世を治め給はむと
 心筑紫の橘の  小戸の青木ケ原にます
 神伊邪那岐の大神の  依さしのままに海原を
 知ろし召さむと天の原  雲霧分けて葦原の
 瑞穂の国に天降りまし  神の教の永久に
 橘姫の美はしく  勲を祝ひ奉る
 世は平かに安らかに  山川草木おしなべて
 君の御稜威を慕ひつつ  仕へ奉らむ現し御代
 生代足代の礎を  茲に顕の国の宮
 救ひの神が現はれて  善と悪とを立別る
 別けて尊き伊邪那岐の  神の御水火に現れませる
 神の御言の御あらかを  仕へ奉りしアーメニヤ
 ウラルの山のウラル彦  ウラルの姫の曲神も
 誠の神の分霊魂  恵も深き皇神の
 大御心に隔てなく  善も悪きもおしなべて
 守らせ給ふ神心  曲のみたまに迷はされ
 神に背きし二柱  いたく憎ませ給ふなく
 恵の露の山川や  荒野の草に致るまで
 注がせ給ふ神直日  心も広き大直日
 直日に見直し聞き直し  宣り直しつつ曲神の
 海より深き罪咎を  拭ひて助け給へかし
 一視同仁天地の  神の恵は天津日の
 総ての物に照る如く  三五の月の隈もなく
 恵みの露を与ふ如  御心平に安らかに
 恵みも深き言霊に  言向け和し天が下
 四方の国々落ちもなく  漏れなく救ひ給へかし
 顕の国の宮の前  畏み仕へ奉る身の
 吾が祈言を橘の  姫の命と現はれて
 常世の暗を吹き祓ひ  天の岩戸をおし分けて
 ミロクの神の神業に  仕へ奉らむ今日の日に
 仕へ奉るぞ尊けれ  仕へ奉るぞ尊けれ』
と歌ひ終つて元の座に着きける。
 天之児屋根命は立ち上り、
『天津御空に千万の  星の輝き渡る如
 大海原に現れませる  天の益人民草の
 限りも知らぬ安の河  真砂の如く生みなして
 神世を開かせ給ふなり  大御百姓となり出でし
 百人、千人、万人  草の片葉も漏らすなく
 天と地との水火を汲み  筑紫の日向の橘の
 小戸の青木ケ原と鳴る  生言霊のアオウエイ
 五大父音の神の声  母音はカサタナハマヤラワ
 父と母との息合せ  火の神キシチニヒミイリヰ
 水と現れます言霊の  息はケセテネヘメエレヱ
 地の御神と現れませる  息はコソトノホモヨロヲ
 息は結びの神の声  成るはクスツヌフムユルウ
 五十の言霊鳴り出でて  二十五声を生み出し
 天地四方の神人や  万の物を生みませる
 其言霊の清くして  比ひ稀なる神嘉言
 天のかず歌数へつつ  空明けく地豊に
 治まる天津太祝詞  祝詞の声は天地に
 轟き渡り曲津見の  神も隠ろひ鎮まりて
 常夜の暗も晴れ渡り  塵も留めぬ顕国
 玉の宮居の神祭り  上と下とは睦び合ひ
 天と地とは明けく  鏡の面を合はせつつ
 玉の御柱搗きかため  身魂も清き剣太刀
 斯くも目出度き今日の空  空行く雲も憚りて
 晴れ渡りたるコーカスの  山の祭りぞ尊けれ
 日は照る光る月は満つ  三ツの御霊の神柱
 大神津見の三ツの桃  月雪花と現はれし
 三五教の三柱の  神の宰の宣伝使
 錦の袖を振り栄えて  今日の御祭り祝ぎまつる
 松は千歳の色深く  千代に八千代に永久に
 栄えミロクの御代までも  幸多かれと祈るなり
 幸多かれと祈るなり  此世を照らす惟神
 御霊幸はひましまして  大地の主とあれませる
 皇大神のまつりごと  守らせ給へ天津神
 国津神たち八百万  五伴緒や八十伴男
 草の片葉にいたるまで  今日の生日の良き日をば
 祝ひ奉るぞ尊けれ』
 太玉命は、太玉串を手にしながら立ち上り、簡単なる祝歌を奏上したり。
『天と地との神々の  水火より成りし神嘉言
 四方に轟き高光の  天の児屋根の神宰
 宣る言霊の清くして  太き勲を太玉の
 太玉串となびきつつ  太敷立てし宮柱
 仮令雨風地震の  叫び荒ぶる世ありとも
 天地清むる言霊の  水火に固めし神の宮
 千代も八千代も動かまじ  アヽ尊しや有難や
 今日の祭りの此の庭に  三つ葉の彦の宣伝使
 神の御稜威も広道の  別の命と現はれて
 心平に安らかに  太玉串を奉る
 アヽ惟神々々  御霊幸はひましまして
 秋津島根を永久に  守らせ給へ幾千代も
 顕の国の宮の元  塵も留めじ清らかに
 神世を永久に立てませよ  神世は永久に栄えませ
 栄ゆる御代を松竹や  梅の花咲く春の日の
 心も長閑に受けませよ  心を平に受けませよ』
と歌ひ終つて元の座に着きにける。
 此外、神人等は各自に祝歌を奏上し、目出度遷宮式は終了を告げたりける。
(大正一一・三・四 旧二・六 藤津久子録)
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