文献名1霊界物語 第12巻 霊主体従 亥の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3総説歌よみ(新仮名遣い)そうせつか
著者出口王仁三郎
概要
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ二十四年の年月を経巡りて、地の高天原も治まった。干支もめぐり、今日如月の八日、梅の香が薫る空に高く輝く瑞月も、黒雲に包まれて浮世の悩みを覚った。
二月九日に松岡芙蓉仙人の導きで、高熊山の岩窟にこもって天地の神の教えを受け継ぎ、産土神に伴われて須弥仙山に登り、宇宙の外に身を置いて、過去現在未来の世の有様を悟った。
それから十二の干支も三廻り目に入った。いよいよ今日は霊界物語も、十二の干支にちなんだ十二巻の口述を開始する。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年03月06日(旧02月08日)
口述場所松雲閣
筆録者王仁
校正日
校正場所
初版発行日1922(大正11)年9月30日
愛善世界社版3頁
八幡書店版第2輯 625頁
修補版
校定版3頁
普及版1頁
初版
ページ備考
OBC rm120003
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本文
葦原の瑞穂の国の中津国 その真秀良場や青垣の
山を四方にめぐらして 流れも清き小雲川
淵瀬と変る世の中は めぐりめぐりて二十四年
地の高天原も治まりて 鬼の姿もみずのえの
大蛇探女も戌の春 干支もめぐりて如月の
今日の八日は三めぐりの 月日の車後にして
梅が香薫る月の空 高く輝く瑞月は
八重黒雲につつまれて 浮世のなやみ覚りたる
神のめぐみの幸はひて 心の岩戸開きつつ
明れば二月九つの 日は西山に傾きて
月照る夜半の独寝の 夢を破りし芙蓉山
神の使の現みたま 五六七の御代を松岡の
使の神に誘はれ 千歳の松の繁り合ふ
堅磐常盤の巌窟に さしこもらひて天地の
神の教を受継し 名も高熊の岩の前
天津御空に月照の 神はわが身を照しつつ
鎮魂や帰神 審神の道も授けられ
現界、神界、幽界を 産土神に伴はれ
須弥仙山に攀ぢ登り 宇宙の外に身を置きて
過去と未来と現在の 世の状況を悟りたる
十二の干支も三廻りの いよいよ今日は村肝の
心洗ひて霊界の 奇しき尊き語り言
十二の干支に因みたる 十二の巻の筆始め
松の大本神の村 弥仙の山を仰ぎつつ (松村仙造)
天地造化の物語り 月は外山の頂に (外山豊二)
豊二かがやき岩田かく 夜も久方の太御空 (岩田久太郎)
隈無く照れる谷村や 藤津久子や高木氏 (谷村真友・藤津久子・高木鉄男)
中野祝子や武郷氏 真の友の寄り合ひて (中野祝子・同武郷)
神世に進む加藤時代 新月空に明らけき (加藤新明)
梅の花咲く今日の春 めぐりめぐりて北村の (北村隆光)
神の稜威は隆光る 本宮山の上下に (山上郁太郎)
百花千華馥郁と 咲き匂ひたる太元の
神の教の名西負ふ 本宮村の真秀良場に (西村徳治)
神の御徳もいやちこに 清く治まる五六七の世
松の常磐の心もて 神の教を説き啓く
松雲閣の奥の間に 厳の御魂の開きたる (松雲閣)
神世を経の御教言 うまらに委曲に説き別くる
錦の機の緯糸の 横たはりつつ緯の役
つとむる今日ぞ芽出度けれ。
大正十一壬戌年三月六日 旧二月八日
於松雲閣 王仁