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文献名1霊界物語 第16巻 如意宝珠 卯の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3総説歌よみ(新仮名遣い)そうせつか
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
二十五年の時津風、待ちに待った三月三日に、天地の神の集まる園に、民は小径をなして集い来る。

豊国姫命の分霊にして瑞の御魂の開け口である大八洲彦命の、三五の月の教えは、五六七殿に、神代を明かす物語となる。これを清く伝えて末の世の鑑となそう。

その礎を固めた瑞霊は、厳霊を経となす。緯機織り成す瑞月の過去・現在・未来にわたって述べる言の葉も栄える。

天の橋立や文殊の知恵の神心を表す。身は虚空蔵の空に置き、妙音菩薩、最勝妙如来、三十三相観世音、また大日如来と現れる日の出神の御活動。

木の花咲耶姫神は、松の神代の開くまで深い経綸を弥仙山に仕組み、曲津の荒ぶ世の中に、心を配り気を配ってこの世を渡す地蔵尊である。神も悪魔も助け行く。

大慈大悲の弥勒神が現れ出て治める世は、亀の齢のように永く、また隅々まで荒波に漂う世人を救おうと綾の高天原に現れて、教えを流す。

しかし闇に迷う人は、神の光も見えない。そんな中、春の嵐に吹かれながらも、教御祖を祀った珍の御舎を伏し拝み、身を横たえて神霊の厳しい鞭に打たれながら、横に立って述べてゆく。

神素盞嗚大神の八人の娘子が、メソポタミヤの楽園を後にして、父の遭難を風の便りに聞いて、豊葦原の八洲国を西や東へ隈なく尋ね来る。姿をやつして、父にめぐり合おうと御跡を慕う、悲しい神代の経緯を述べる。

三月三日に因んだ、瑞の御魂の和魂である大八洲彦命の神実を、五六七殿に演芸の守り神と祀り、誠ひとつの教え子は、二心あらじと仕え行く。

御世の栄えはいつまでも、神徳かおる大八洲、常世の闇を照らす十曜の神紋が輝く棟を眺めつつ。

玉の御柱をつき固めて栄える御代を待つ。御国の先祖と現れた国常立大神の教えを開き、教えの光は朝日と照らして輝き、馥郁と教えの花は香る。

遠い神代の昔から幾億年の末までも見極めつくす神の言葉を、うなじに受けて説き明かす。三五の月の数は満ちて、四四十六の菊の巻。九月八日の神界の錦の機の糸口を、道の友と結ぶも嬉しい。

五六七の末まで堅磐常磐に宣り伝える。口の車や筆の梶は果てしもなく進んで行く。今日の生日ぞめでたいことである。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年04月05日(旧03月09日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年12月25日 愛善世界社版3頁 八幡書店版第3輯 401頁 修補版 校定版3頁 普及版1頁 初版 ページ備考
OBC rm160003
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本文  廿五年の時つ風  待ちに待つたる三月三日
 梅は散れども桃李の花  香も馥郁と天地の
 神の集まる園の内  物は言はねどおのづから
 小径をなして集ひ来る  民は豊に豊国姫の
 貴の命の分霊  瑞の御魂の開け口
 深き恵は大八洲彦  神の司の遠近に
 輝き亘る三五の  月の教は五六七殿
 神代を明かす物語  清く伝へて末の世の
 鑑となさむ礎を  修理固成し瑞霊
 厳の霊を経となし  緯機織りなす瑞月が
 過去と未来と現在に  亘りて述ぶる言の葉も
 栄ゆる天の橋立や  文珠の智慧の神心
 身は虚空蔵の空に置き  妙音菩薩、最勝妙如来
 三十三相の観世音  大日如来と現はれし
 日の出神の御活動  木の花四方に咲耶姫
 松の神世の開くまで  深き経綸は弥仙山
 曲津の荒ぶ世の中に  心を配り気を配り
 此世を渡す地蔵尊  神も悪魔も助け行く
 大慈大悲の弥勒神  現はれ出でて治す世は
 亀の齢の瑞祥閣  御空に高く舞鶴の
 神代の幸を冠島  畏き御代に大島や
 人に踏まるる沓島の  小島の果に至る迄
 あら有難や荒波に  漂ふ世人を助けむと
 綾の高天原に現はれて  教を流す和知の川
 金竜銀竜舞ひ遊ぶ  綾と錦の錦水亭
 言霊閣は大空に  雲を圧して聳ゆれど
 暗に迷へる人の目は  神の光も三重の塔
 梅さく苑や常磐木の  小松茂れる竜宮館
 春の嵐に吹かれつつ  教御祖を祀りたる
 珍の御舎ふしをがみ  身を横たへて神霊の
 厳しき鞭に打たれつつ  横に立てりて述べてゆく
 神素盞嗚の大神が  生ませ給ひし八柱の
 心優しき乙女子が  メソポタミヤの楽園を
 後に眺めて四方の国  父の尊の遭難を
 風の便りに聞きしより  豊葦原の八洲国
 西や東や北南  国の八十国八十の島
 隈なく尋来て大神に  廻り会はむと御跡を
 慕ふ心の矢も楯も  堪りかねてぞ種々に
 姿をやつし出で給ふ  悲しき神代の経緯を
 三月三日に因みたる  瑞の御魂の和魂
 畏き御代に大八洲彦  神の司の神実を
 高天原に神集ふ  教司や信徒が
 赤き心の花開く  神の都の五六七殿
 斎き祀りて演芸の  守りの神と斎ひつつ
 誠一つの教子は  神と君とに二心
 吾あらめやと仕へ行く  三四の栄は五までも
 六び栄えよ七の国  神徳かをる大八洲
 九つ花の咲き出でて  常夜の闇を照らし行く
 十曜の神紋きらきらと  輝く棟を眺めつつ
 玉の御柱つき固め  栄ゆる御代を松村や  (松村仙造)
 御国の先祖(仙造)と現れませる  国常立の大神の
 教を開き北村や  隆々光る神の教  (北村隆光)
 外山の霞かきわけて  豊二昇る朝日影  (外山豊二)
 山の尾の上を照らしつつ  百花千花は馥郁と  (山上郁太郎)
 輝き渡り澄みわたり  薫るもゆかし教の花
 遠つ(藤津)神代の昔より  幾億年の末迄も  (藤津久子)
 見きはめ尽す久方の  神の御言をいや加藤  (加藤明月)
 項に受けて説き明かす  三五の月の数みちて
 四四十六の菊の巻  九月八日の神界の
 錦の機の糸口を  結ぶも嬉し道の友
 栄五六七の末迄も  堅磐常磐に宣り伝ふ
 口の車や筆の梶  果しもあらず進み行く
 今日の生日ぞ芽出たけれ  あゝ惟神々々
 霊幸倍坐世よ。
(大正一一・四・五 旧三・九 松村真澄録)
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