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文献名1霊界物語 第16巻 如意宝珠 卯の巻
文献名2第1篇 神軍霊馬
文献名3第1章 天橋立〔591〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ顕恩郷を鬼雲彦から取り戻した神素盞嗚大神の娘たち・八乙女らだったが、鬼雲彦は東に逃げて教線を延ばした。
神素盞嗚大神が千座の置戸を負って追放された後は、五人の娘たちは邪神に囚われて、小さな舟に乗せられて海原に捨てられてしまった。
英子姫は従者の悦子姫とともに舟に捨てられ、長く苦しい航海の末に天の橋立の竜燈松の根元に着いた。
そこへ四五人のバラモン教の捕り手が現れて、英子姫らを探し始めた。しかし捕り手たちは酒に酔っている。鬼虎は英子姫を幽霊だと思って腰を抜かしてしまう。
悦子姫は捕り手たちに霊縛をかけて、その間に主従二人はその場を逃げ出す。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年04月05日(旧03月09日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所
OBC rm1601
本文の文字数6719
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本文  葦原の瑞穂の国に名にしおふ  メソポタミヤの顕恩郷
 ノアの子孫と生れたる  ハムの一族鬼雲彦は
 バラモン教を楯となし  霊主体従を標榜し
 現の世をば軽んじて  魂の行方の幽界を
 堅磐常磐の住所ぞと  教へ諭すはよけれども
 名実共に叶はねば  醜の曲事日に月に
 潮の如く拡がりて  天の下なる神人は
 苦み悶え村肝の  心ねぢけて日に月に
 世は常暗と曇り行く  八岐大蛇や醜狐
 醜神率ゐる曲鬼を  言向和し豊なる
 神の御国を樹てむとて  恵も広き瑞霊
 神素盞嗚の大神は  教を開く八乙女の
 珍の御子をば遣はして  鬼雲彦が身辺を
 見守り給ひ曲神の  醜の健びを鎮めむと
 三五教の宣伝使  肝太玉の命をば
 遣はし給ひ八乙女と  心を併せ力をば
 一つになして顕恩郷  治め給ひし折柄に
 雲を霞と逃げ去りし  バラモン教の大棟梁
 鬼雲彦の一類は  フサの国をば打渡り
 あちらこちらに教線を  布きつつ進む魔の力
 斯かる時しも天教山の  高天原に大御神は
 天の岩戸に隠ろひて  暗さは暗し烏羽玉の
 闇に徨ふ世の中の  人の憂ひに附け入りて
 時を得顔の曲神は  益々荒び初めにけり
 神素盞嗚の大神は  千座の置戸を負はせつつ
 何処を当と長の旅  姿隠して千万の
 悩みに遭はせ給ひつつ  八千八声の時鳥
 血を吐く思ひの旅の空  遠き近きの隔てなく
 八洲の国を漂浪の  御身の果ぞ憐なる
 勢猛き竜神も  時を得ざれば身を潜め
 蠑螈蚯蚓と成り果てて  塵や芥に潜むごと
 高天原に名も高き  皇大神の弟と
 生れ出でたる大神も  いと浅猿しき罪神の
 怪しき御名に包まれて  心も曇る五月空
 空行く雲の果しなく  親に離れし雛鳥の
 愛しき五人の姫御子は  心汚き曲神の
 捕虜となりて痛はしく  塩の八百路の八潮路の
 大海原に捨小船  波のまにまに漂ひつ
 海路も遠き竜宮の  魔神の猛ぶ一つ島
 自転倒島や錫蘭の島  常世の国や智利の国
 波のまにまに流されて  ここに姉妹五柱
 詮術さへも浪の上  涙の雨にうるほひつ
 雨風霜に打たれつつ  漂泊ひ給ふぞ苛しき
 神素盞嗚の大神の  霊に生れます八柱の
 乙女の中にも秀でたる  姿優しき英子姫
 容も貌も悦子姫の  待女を引つれ朽ち果てし
 危き生命の捨小船  何時の間にやら日数を重ね
 年も二八の若狭湾  身の行先はどうなりと
 成生の岬を後にして  昨日や経ケ岬をば
 右手に眺めて宮津湾  神伊弉諾の大神の
 いねます間に倒れしと  言ひ伝へたる波の上
 長く浮かべる橋立の  切り戸を越えて成相の
 山の嵐に吹かれつつ  漸く心地も与謝の海
 波も柔ぐ竜灯の  松の根元に着きにける。
 二人は舟を棄てて、竜灯松の根元に漸く上陸したり。折柄の烈風海面を撫で、峰吹き渡る松風の音は、一層寂寥の感を与へたり。寒さ身に沁む夕暮の空、ねぐら求めて立帰る烏の群幾千羽、カワイカワイと啼き立て乍ら、大江山の方面指して翔り行く。雲の衣は破れて、処々より天書の光瞬き始めける。二人は路傍に腰を下し、来し方行末の身を案じ煩ひつつ、ヒソビソ物語る。
悦子姫『英子姫様、メソポタミヤの顕恩郷を立出でましてより、情無き魔神の為に、朽ち果てたる舟に乗せられ、押流された時の事を思へば、夢の様で御座いますなア。それにしても、君子姫様始め、四人の姫様は、どふやも計り難しうなられましたでせう、……貴女の御無事に此処へお着きになつたに就いて、四柱の姫君様の御身の上、心にかかる冬の空、情無き凩に吹き捲くられ、冷たき人のさいなみに、心を砕かせ給。併し乍ら此処もやつぱり鬼雲彦が縄張の内、ウカウカすれば、又もや如何なる憂目にあはされむも計られませぬ。一時も早く森林に身を忍び、一夜を明かし、山越に聖地を指して参りませうか』
英子姫『アさうだな、長居は恐れ、何とかせなくてはなりますまい。それに就ても姉妹四人の身の上、今頃は何処の果に悩み煩ふならむか』
と首を傾け、暫し涙に沈む。暫しあつて英子姫は頭をあげ、
『アヽ思ふまい思ふまい、何事も刹那心、惟神に任すより途はない、サア悦子姫、急ぎませう』
と立上らむとする所へ、近付き来る四五人の男の声、ハツと驚き逃げむとする時しも如何はしけむ、英子姫は其場にピタリと倒れたり。悦子姫は探り探りて磯端の水を手に掬ひ口に含み、英子姫の面部を目蒐けて伊吹の狭霧を吹きかけたるに、英子姫は漸くにして顔をあげ、
『アヽ悦子姫どの、又もや吾身を襲ふ持病の癪、モウ斯うなつては一足も歩かれませぬ、敵に捉はれては一大事、そなたは妾に構はず疾く此場を落ち延びなさい。サア早く早く』
と苦しき息の下より急き立つるを、悦子姫は涙を揮ひ乍ら、
『姫君様、何と仰せられます。大切な主人の危難を見棄てて、どうして是れが逃げられませうか、仮令如何なる運命に陥る共、主従死生を共にし、未来は必ず一蓮托生と詔らせ給ひしお詞は、妾が胸に深く刻み込まれ、一日片時も忘れた暇とては御座いませぬ。どうぞ妾に介抱させて下さいませ』
と泣き伏しにければ、英子姫は、
『エヽ聞分けのない悦子姫、妾は病身の体、仮令此場を無事に遁るればとて、再び繊弱き女の身の、何時病に犯され、悪神の為に捉はるるやも計り難し、汝は一刻も早く此場を立去り、聖地をさして進み行かれよ』
 悦子姫は首を振り、
『イエイエ、何と仰せられても、此場を去ることは忍ばれませぬ』
『エヽ聞分けのない、主人の言葉を汝は背くか。妾は今より主従の縁を切るぞゑ』
『姫君様、縁を切るとはお情無い其お言葉……』
と云ふより早く、暗に閃く両刃の短刀、英子姫は、病に苦む身を打忘れ、手早く悦子姫の腕を、力限りに握り締め、涙声、
『逸まるな悦子姫、其方は壮健なる身の上、一日も永く生き長らへて、吾父に巡り会ひ、妾姉妹が消息を伝へて呉れねばならぬ。サアどうぞ気を取直し、一刻も早く此場を立つて下さい、………アレあの通り間近く聞える人々の声、見付けられては一大事、早く早く……』
と急き立て玉へば、
『ぢやと申して此れが、どうして見逃せませう。仮令主従の縁は切られても、是れが見棄てて行けませうか』
『主人が一生の頼みぢや、どうぞ此場を立去つて下さい。斯う云ふ間にも人の足音サア早く早く』
と小声に急き立てる。悦子姫は後髪引かるる心地して、此場を見棄てかね、心二つに身は一つ、胸を砕く時こそあれ、四五人の荒男進み来り、稍酒気を帯びたる銅羅声にて、
『ナナ何だ、早く此場を立去れとは、それや誰に吐かすのだい、立去るも、立去らぬ、もあつたものかい、俺は今大江山の御大将の命令を受けて、此処へ漂着して来る筈の、二人の女つちよを捉まへようと思つて、立現はれた所だ。立去れも糞も有つたものかい、………ヘン、人を馬鹿にするない、石熊の野郎め、貴様は何時も暗がりになると怪つ体の悪い、女の泣声を出しよつて………チツト男らしうせないかい』
と云ひつつ拳骨を固めて、一人の男の横つ面をポカンと打つたり。
 石熊は、
『アイタタ、コラ鬼虎の奴、馬鹿にしやがるない』
と又もや、石熊は、
『サア返礼だ』
と云ふより早く、鬼虎の横つ面を続け打に、腕の折れるほど擲り付ける。其機に鬼虎はヨロヨロとヨロめいて、二人の娘の上にドサンと倒れ、鬼虎は、
『ワアー、恐ろしい、……ヤイヤイ出やがつた、毛の長い……色の青い、冷い奴ぢや。コラ皆の奴、俺を伴れて逃げぬかい』
 石熊は、暗がりより、
『アハヽヽヽ、態ア見やがれ、臆病者奴が……オイオイ皆の連中、彼奴ア、酒に喰ひ酔つて、あんな夢を見やがつたのだ、ウツカリ傍へ行かうものなら、暗がりに握拳を振り廻されて、目玉が飛んで出るような目に遇はされるぞ。……行くな行くな、まあジツと酔ひの醒める迄、容子を見て居らうぢやないか……アーア俺も大分に酔がまはつた、どうやら足が隠居した様だワイ』
 一人の男大声で、
『一体汝等、何の為に沢山の手当を貰つて偵察に歩いて居るのだい……其足は何だ、肝腎要の正念場になつて、足を取られると云ふ事があるものかい、チツと確りせないか』
石熊『有るとも有るとも、俺やアル中だ』
男『アルチウと云つても、歩いて居らぬぢやないか』
『アルコール中毒だ、邪魔臭いから、アル中と云つたのだい、………アーア、もう一足もアル中事が出来ぬ様になつたワイ………。コラ熊鷹の野郎、貴様は何だ、他人にばつかり偉相に云ひよつて……貴様も足が変テコぢやないか』
熊鷹『チチチツと、なんだ、何して……居るものだから、いまこそは、千鳥にあらめノチハ、ナトリニアラムヲ、イノチハ、ナシセタマヘソ、イシトウヤ、アマハセヅカイ、アマノハシダテ、二人の女を見失ひ、鬼雲彦様に、コトノカタリゴトモコウバだ、アハヽヽヽ。アヲヤマニ、ヒガカクラバ、ヌバタマノヨハイデナン、アサヒノ、エミサカヘキテ、タクヅヌノ、シロキタダムキ、アワユキノ、ワカヤルムネヲ、ソダタキ、タタキマナガリ、マタマデタマデ、サシマキ、モモナガニ、イヲシナセ、トヨミキタテマツラセ……てな事を宅の山の神様奴が仰有りまして、ついトヨミキをアカニノホに飲し召したのだ。神酒は甕瓶高しり、甕のはら満て並べて、海河山野種々の珍物を横山の如く、うまらに、つばらに飲食し、大海原に船充ち続けて、陸より行く路を、荷の緒結かため、駒の蹄の至り止まる限り、………熊鷹の爪は、随分長いぞ。愚図々々吐かすと、石熊の菊石面を抓つてやらう、イヤサ掻きむしらうかい、ウーンウン アハヽヽヽ』
石熊『何を吐すのだい、お役目大切に致さぬかい、コンナ処へ、暗まぎれに、二人の娘が遣つて来よつたら、貴様どうする積りだ。彼奴ア、中々女に似合はぬ腕利きと云ふ事だ、経ケ岬の虎彦が急報に依つて、鬼雲彦より火急の御命令、しつかり致さぬと、反対にやられて了ふぞ。アーツ、エーツ、ガ、ガアー、ガラガラガラガラ』
 熊鷹は、
『アア臭いワイ、酒や飯の混合した滝を、人の顔の上へ流しよつて、……胸の悪い……エエ、アどうやら俺もへへへへ、へどが出さうな。オイコラ、おとら……ヲヲ桶を持て来い、………背を叩け、ガアヽヽヽガラガラガラガラ』
 鬼虎は震ひ声で、
『オオオイ、貴様は何を愚図々々して居るのだ、早く来ぬかい、俺をかたげて逃げてくれ、何だか怪体な、ババ化州が出やがつたゾ』
 石熊は、
『エー喧し吐すない、……俺の口から大洪水が出て、人家殆ど流失、死傷算なしと云ふ惨状だ、貴様を助ける所かい、非常組でも繰出して救援に向はぬかい、ガラガラガラガラ』
熊鷹『エー怪つ体の悪い、合点の往かぬ夜さだナア、此処まで来たと思へば、俄にピタリと足が止まり、まるで地から生えた木の様になつて了つた。……ヤイ何とかして俺の足を動く様にせぬかい』
 暗がりより、
『動く様にせいと云つたつて、俄に、鋸の持合せがないから、根から伐つてやる訳にも行かず、マア冬が来て、木の葉が散り、枯木になる迄辛抱したが宜からう。さうすりや又、三五教ぢやないが、枯木に冷たい花が咲かうも知れぬぞ、ワハヽヽヽ』
熊鷹『エ、エ、どいつも此奴も、腰の弱い奴許りだナア』
鬼虎『ヤーイ、皆の奴、どうやら此奴ア、目的の二人の奴らしいぞ、しつかりして生捕にせうぢやないか』
石熊『ナ、ナ、何ぢやア、貴様、最前から腰が抜けたと吐かしよつて、綺麗な女の二人の上に、ムツクリと寝て居よつたのか、抜目のない奴だのう』
鬼虎『まだ目は抜けぬが、サツパリ腰が抜けたのだ。……誰か腰の抜けぬ奴、出て来て此奴を縛らないか。どうやら癪を起こして居るらしい、今フン縛るのなら、容易なものだ……コラ石熊、熊鷹、早く来て捕縛せよ』
熊鷹『何だか今日は日和が悪いので、キヽヽ気に喰はぬので……ヲヽヽ叔母の命日だから殺生は廃めとこかい、……コラ、ヤイヤイ石熊、今日は貴様の番だ、貴様に手柄を譲つてやらう』
石熊『俺も何だか今日は気が進まぬワイ、女房の命日だから、殺生はやめとこかい』
熊鷹『アハヽヽヽ、貴様、女房も持つた事のないのに、命日が何処にあるか、馬鹿にするない』
石熊『俺の女房は貴様知らぬのか、ザツと十八人だ、其中に一番大事のお春が今日死ンだ日ぢや、彼女が俺の霊の女房だ。アーア思へば可哀相な事をしたワイ、オンオンだ』
鬼虎『何を吐かしやがる、ソラ隣の八兵衛の女房だらう、間違へると云つても、嬶を取違へる奴がどこにあるかい』
石熊『俺は勝手に俺の心で女房にして居つたのだ。アンアンアン、思へば可憐らしい事をしたワイの、オンオンだい』
 英子姫は、
『ヤア悦子姫殿、妾も其方の親切なる介抱で快くなりました。サアサア二人揃うて行きませう』
『ハア夫れは夫れは嬉しい事で御座います、是れと申すも全く御父神素盞嗚の……』
 英子姫は小声で、
『シツ』
と制しながら、口に手を当てたまへば、悦子姫は早速の頓智、
『是れと申すも全くお酒の爛が荒びましたので、皆様があの通り、妾達に余興をして見せて下さいますのですなア。ここへお月様でも上つて下さいましたら、さぞ面白い事でせうに、………お声許りで見栄が御座いませぬ、耳で見て、目で聞けとの神様の御教、ホヽヽヽ』
熊鷹『ヤイヤイヤイ、貴様は素盞嗚尊の娘であらう、何を吐すのだい、耳で見るの目で聞くのと、まるでババ化物の様な事を吐す奴だ。コリヤ女、そこ動くなツ』
 悦子姫は、
『オホヽヽヽ皆さま、動くなと仰有つても、何だか体が独り自由自在に動いて仕方がありませぬワ、皆さまは動きたいと思つても動けますまい、妾が一寸霊縛をかけて置きましたからネー、マアマア御寛りと管でも巻いて夜徹かしをなさいませ、……左様ならば皆さま、お気の毒様乍ら、お先失礼を致します………あの、もし姫君様、サア斯うお出でなさいませ』
 英子姫は、
『ホヽヽヽ皆様、御寛りと、何も御座いませぬが、ヘドなつと掻き集めて、ネーおあがり遊ばせ。あなたのお身の内から出た物、あなたの又お身の内へお入れ遊ばすのだ。人を呪はば穴二つ、おのれに出でて己れに帰るとかや、あな有難や神様のお守り』
と行かむとするを、鬼虎は一生懸命に英子姫の裾を握つた儘放さぬ。
英子姫『ヤア厭なこと、此男、妾の裾を握つてチツとも放して呉れないワ』
悦子姫『どうしませう………アヽさうさう、此男が姫君様のお裾を握つた儘霊縛をかけられたものですから、其儘凝つて了つたのでせう。ホヽヽヽ、是れは偉い不調法致しました。……コリヤコリヤ此鬼の様な片腕、霊縛を解いて遣る、サア放せ』
 『ウン』と一声、鬼虎の握り拳はパラリと解けたりける。
英子姫『アヽ有難う、是れで放れました』
石熊『ヤイヤイ鬼虎の奴、案に違はず、女の裾をひつぱつて居やがつたな、ナマクラな奴だ。よしよし貴様の嬶に、明朝早々告発だ、さう覚悟致せ』
熊鷹『ナニ心配するな、俺が特別弁護人になつて喋々と弁論をまくし立ててやるから、キツト石熊の敗訴だ、無罪放免になつた上、損害賠償を此方から提起してやらうか、アハヽヽヽ』
 英子姫、悦子姫は暗に紛れてスタスタと、何処ともなく姿を没したりける。後には海面を吹く風の音、天鼓の如くドドンドドンと鳴り響きぬ。五人の男は暗がりより、破れ太鼓の様な声を張上げて、
『オーイオーイ、二人の女、暫く待てい。オーイオーイ、かやせ、戻せい……』
と熊谷もどきに叫び居たりけり。
(大正一一・四・五 旧三・九 松村真澄録)
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