文献名1霊界物語 第16巻 如意宝珠 卯の巻
文献名2後付よみ(新仮名遣い)
文献名3跋よみ(新仮名遣い)ばつ
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ
主な人物
舞台
口述日
口述場所
筆録者王仁
校正日
校正場所
初版発行日1922(大正11)年12月25日
愛善世界社版283頁
八幡書店版第3輯 507頁
修補版
校定版289頁
普及版130頁
初版
ページ備考
OBC rm169901
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本文
小幡神社の産の児と 生れ出でたる瑞月が
二十五年の時津風 いよいよ吹いて北条の
産声揚げし宮垣内 清く湧き出る玉の井の
瑞の御魂のコンコンと 果てしも知らぬ神の恩
万が一にも報いむと 竜宮館を立出でて
恵の雨のふる里に 教の御子を伴ひつ
壬戌の弥生空 月照り渡る川流れ
心を清め身をすすぎ 一行三百五十人
祝詞の声も高熊の 岩窟さして進み行く
折から降り来る法の雨 西国二十一番の
観音霊場と聞えたる 名さへ床しき穴太寺
三十三相に身を変じ 衆生済度を誓ひたる
尊き最勝妙如来 仏の御堂の修繕も
全く終へて御開帳 春の日永のぶらぶらと
遠き近きの信徒等が 種々の余興や舞踊り
旗に幟に吹き散らし 景気を添ふる揚花火
三十三所の円頭 練込むほほづき数珠つなぎ
稚児の行列愛らしく 見とれていつしか知らぬ間に
天台宗派の菩提山 奥の一間に進み入り
弁当茶菓のもてなしに 院主や執事の親切を
感謝に感謝重ねつつ 本堂庫裏に誘はれ
みづの聖像伏拝み 雨を待つ間の酒の席
抹茶煎茶に浮かされて ぶらりぶらりと生れ家の
いぶせき小屋に立帰り 三日三夜を棒にふり
誠の杖を突きながら 瑞祥閣の人となり
又もや寝言を福の神 倒け徳利の一つ口
身を横たへて惟神 出づるがままに述べて行く。
大正十一年弥生月
於瑞祥閣 王仁