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文献名1霊界物語 第18巻 如意宝珠 巳の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3よみ(新仮名遣い)じょ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
梅は散り、山桜薫る七日の空に、遅桜は散って葉桜をまとう。また古木の大銀杏がデリケートな若葉の衣をまとった姿もまた悪くない。

万寿山の新緑が時々刻々に芽を吹き出す惟神的な天地の活動、心の空もどんよりと曇りがちな瑞月が、瑞祥閣の奥の間で述べる霊界物語。

黒姫が千思万慮しながらも、玉照姫と母のお玉を引き抜かれてしまい、魔窟ケ原を引き払う。また高姫が悄然として北山村の本城に帰り行くまでの物語である。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年04月24日(旧03月28日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年2月10日 愛善世界社版前付 1頁 八幡書店版第3輯 637頁 修補版 校定版前付 1頁 普及版前付 1頁 初版 ページ備考
OBC rm180001
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本文  梅は散りて漸く赤坊の青い頭を名残に留め、山桜薫るも七日又匂ふ、七日の空の遅桜、首尾よく散りて葉桜の、新装凝らす晩春の、頭もぽかぽかする陽気、素敵滅法界もない銀杏の大古木が、図体にも似気ないデリケートな若葉の衣を着た姿も亦一見の価値無きにしもあらず、万寿山の新緑時々刻々に芽を吹き出す惟神的天地の活動、心の空もドンヨリと、曇り勝ちなる瑞月が、瑞祥閣の奥の間で、述べる霊界物語、十八番の言霊の、お筥を叩き口たたく、竜宮城の乙姫の憑りたまひし肉の宮と、誇り顔なる黒姫が、千思万慮の経綸も、明けて悔しき玉手箱、玉照姫の生魂と、母のお玉を引き抜かれ、魔窟ケ原の地下室を放棄し、北山村の高姫が本城に悄然として帰り行く迄の錯雑なる物語、過去、現在、未来に亘り読む人々の心に写る千姿万態の面白き語草、短き春の夜の夢心地して現を抜かすと云爾。
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