文献名1霊界物語 第24巻 如意宝珠 亥の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3総説よみ(新仮名遣い)そうせつ
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ現代は真の宗教がなく、また真の宗教家もない時代である。神代の宣伝使の舎身的活動、無抵抗主義、忍耐強さを思えば、世界五大洲に一人も真の宗教家はいないと言っても言い過ぎではないと思う。
実に遺憾の限りである。本巻末尾には、神代の宣伝使の至善至美、至仁至愛の大精神が遺憾なく口述されているので、宣伝使はもちろん宗教信者たるもの、本巻を一読して大神の大御心を覚り、規範となし、真の大和魂を発揮することを望む。
キリスト教、仏教、神道もその真髄を窮めて見れば大和魂に他ならないのである。いわんや、日本魂の本場である神国に生まれた者であればなおさらである。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年07月05日(旧閏05月11日)
口述場所松雲閣
筆録者口述著者
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年5月10日
愛善世界社版3頁
八幡書店版第4輯 610頁
修補版
校定版3頁
普及版1頁
初版
ページ備考
OBC rm240002
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本文
現代は真の宗教無く、又宗教家もない。キリスト教徒はキリストを知らず、仏教家は仏教を知らず、教育家は教育を知らず、紺屋の白袴、箕売り笠でひる譬の通り、真に宗教や教育や、将た又政事を解したものは尠い。従つて人間として談をしようと思ふ者も余り沢山に有りさうもない。歩行く樹木か石地蔵か、もの言ふ案山子かと思つて居たら余り大きな間違ひもない様だと、私の副守らしいものが囁いて居る。神代に於ける神の道の宣伝使(今日の所謂宗教家)の舎身的活動と、無抵抗主義と忍耐の強き事を思ひ出せば、現代の宗教家には五大洲中唯の一人も無いと謂つても過言ではあるまいと思ふ。私は現代の教役者の日々の行動と、その心理状態を見るにつけ、神代の教役者の活動に比し、実に天地霄壤の差あること歎息せずには居られないのだ。
本巻末尾には、神代に於ける宣伝使の至善至美、至仁至愛の大精神が遺憾なく口述されてあるから、宣伝使は更なり、凡ての宗教の信者たるもの、本巻を一読されて大神の大御心を覚り、且つ信者たるものの軌範となし、真の日本魂を発揮されむ事を希望する。キリスト教と云ふも、仏教といふも、神道といふも、その真髄を窮めて見れば、何れも日本魂の別名に外ならぬのである。況ンや日本魂の本場たる神の国に生を托するものに於てをやである。
大正十一年七月五日 於松雲閣 口述著者識