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文献名1霊界物語 第25巻 海洋万里 子の巻
文献名2第4篇 神花霊実よみ(新仮名遣い)しんかれいじつ
文献名3第14章 園遊会〔760〕よみ(新仮名遣い)えんゆうかい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグニユージランド(ニュージーランド) データ凡例 データ最終更新日2021-09-13 18:33:09
あらすじ
晩夏の頃、地恩城では友彦夫婦のために園遊会が開かれた。梅子姫は中央の蓮華岩に立って面白い歌を歌って興を添えた。また蜈蚣姫はこれまでの事を歌に歌いながら、面白い手つきをして踊って見せた。その他の人々も歌いかつ踊った。

園遊会が終わって幹部たちは居室に戻っていった。草の上ではマールが酔ってくだを巻いている。蜈蚣姫は昔はバラモン教で羽振りを利かせていたが、娘が三五教の女王になったら、俄かに心機一転したのが気に入らない、という。

貫州はそれをたしなめている。するとネルソン山の峰の上に、異様の女神が七八人現れ、瞬くうちに荘厳な神殿が聳え立つ蜃気楼を武公が発見した。

武公の注進により、幹部たちも高殿からこの明瞭な蜃気楼を眺めた。そこには諏訪の湖にて、多数の女神に手を引かれた清公ら四人の宣伝使が、何事か神勅を受けているのが見えた。

黄竜姫はこれを見て、この有様を言霊歌に歌った。そして、自らも諏訪の湖に赴いて珍の宝を戴き、自転倒島に奉る神業に着手しようと呼びかけた。黄竜姫たちは早速旅装を調えて出発した。
主な人物 舞台地恩城 口述日1922(大正11)年07月11日(旧閏05月17日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年5月25日 愛善世界社版202頁 八幡書店版第5輯 105頁 修補版 校定版211頁 普及版90頁 初版 ページ備考
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本文  オーストラリヤの一つ島は、現在は殆ど夏計りなれども、此時代は僅かに春夏秋冬の区別がついて居た。日中は年中殆ど同じ暑熱であつたが、朝夕夜間の気候には自然に四季の区別を現はして居た。
 我国で言へば殆ど晩夏の頃、城外の天を封じて立てる老樹の遠近に生茂る馬場に於て友彦夫婦の為に大園遊会が開かれた。四面山に包まれたる地恩郷は、平地としては全島に於ける第一の高地であつた。谷川は南北を流れ、崎嶇たる岩石、谷々に壁の如く突つ立ち、奇勝絶景並ぶものなき景勝の地である。
 一つ嶋に於ける景勝の地は、第一に諏訪の湖、第二にヒルの郷のクシの滝壺の近辺に指を屈するのである。されどヒルの渓谷は区域最も狭くして、平地は殆ど無く、地恩郷に対して、其大小広狭の点に於て比べものにならない。土地高く風清く、且つ面積広く、大樹鬱蒼たる点は、全島第一と称せられて居る。
 門外の広場の森林には所々に赤、白、黒、青、紅等の面白き形をしたる岩石、地中より頭をもたげ、一見して大なる花の地上より咲き出でたる如く思はる。岩石の大部分は、蓮華の花の咲き出でたる如き自然形をなし、国人は単に之を蓮華岩と云ひ、或は蓮華の馬場とも名づけて居る。
 黄竜姫以下数百人の人々は、右往左往に、思ひ思ひの遊戯をなし、歌ふ、踊る、舞ふ、岩笛を吹く、石を拍つ、一絃琴、二絃琴、三絃琴の音嚠喨として響き、横笛、縦笛、磬盤などの音は最も賑しく、思はず身を天国にのぼせ、妙音菩薩の来りて楽を奏する如き感に打たれ居る。梅子姫は中央の最も高き紫色の蓮華岩に登り、面白き歌を歌つて興を添へた。
『芙蓉山と聞えたる  天教山に現れませる
 木の花姫の御身魂  一度に開く梅子姫
 皇大神の統御げる  皇御国のスの種を
 四方に間配り大八洲  数ある中に自転倒の
 島根の国の真秀良場や  青垣山を繞らせる
 下津磐根の蓮華台  芙蓉山の御移写
 神の教に国人の  心も開く蓮葉の
 匂ひ出でたる地恩郷  蓮華の花の此処彼処
 咲き乱れたる其台  神の教を麻柱ひし
 貴の御子たる八乙女の  開き初めたる梅子姫
 三千世界の神人を  招き集ふる此斎場
 教の稜威も高天の  原に坐します日の御神
 月の御神の御恵の  御水火を受けて黄竜姫
 大海原の波を分け  雲を起して久方の
 天津御国に昇る如  御稜威畏き神司
 母と現れます蜈蚣姫  豊葦原の中津国
 メソポタミヤの顕恩郷  エデンの河と諸共に
 清き誉を流したる  バラモン教の神司
 鬼熊別の片柱  天地四方の神人を
 誠の道に救はむと  大国別の御言もて
 埃及国や波斯の国  印度の国まで教線を
 布かせ給ひし雄々しさよ  父大神の神言もて
 天の太玉神司  エデンの河を打ち渡り
 顕恩城に出でまして  天津誠の御教を
 𪫧怜に委曲に宣りつれど  天運未だ循環り来ず
 鬼雲彦の荒神は  神の心を慮り兼ね
 雲を霞と自転倒の  島に渡らせ給ひつつ
 率ゆる人も大江山  稜威の砦を構へ立て
 教の花の開く様  みくにケ嶽や鬼ケ城
 北と南にバラモンの  教の射場を造りつつ
 同じ天地の珍の子と  生れ出でたる三五の
 神の司に追はれまし  再び波斯の本国へ
 帰り給ひし痛ましさ  あゝさり乍ら さり乍ら
 此世を造りし大神の  恵の露は天地の
 百の神人草木まで  漏れ落ちもなく霑ひて
 誠の道に敵もなく  味方の差別もなき世をば
 小さき意地に搦まれて  右や左や北南
 種々雑多と名を変へて  荒び居るこそ悲しけれ
 転迷開悟の蓮花  愈開く常磐木の
 松の神代のめぐり来て  敵と味方の区別なく
 心合せし一つ島  地恩の郷に三五の
 教を開く嬉しさは  高天原に手を曳いて
 歓ぎ遊べる如くなり  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましまして  一度叛きし友彦が
 心の空に月は照り  輝き渡る今日の宵
 国治立大神や  神素盞嗚大神の
 此有様を詳細に  眺め玉へば如何ばかり
 歓ぎ給ふか白雲の  包む谷間ぞ床しけれ
 科戸の彦や科戸姫  御霊幸はひましまして
 地恩の郷や吾々が  心を包む雲霧を
 一日も早く吹き払ひ  天国浄土の真相を
 宇宙主宰の大神の  御前に現はし奉るべし
 神は吾等と倶にます  親子兄弟睦び合ひ
 此楽園に神国の  春を楽しむ一同の
 花も開きし蓮華台  堅磐常磐の岩の上に
 千代も八千代も万代も  栄えませよと願ぎまつる
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ』
と歌ひ終つて、紫の蓮華岩を下り来り、芝生の上に息を休め居る。
 蜈蚣姫は稍くの字に曲つた体を揺ぶり乍ら、両手を拡げて手付き面白く、廁の水浸き然として歌ひ踊り始めたり。
『豊葦原の瑞穂国  根分けの国と伝はりし
 メソポタミヤにバラモンの  足場を作り天が下
 世界十字に踏みならす  蜈蚣の姫の身の果は
 メソポタミヤを後にして  波斯を越えて印度の国
 大空駆ける磐船に  身を任せつつ自転倒の
 島に渡りて彼方此方と  教を開き黄金の
 玉の所在を探らむと  思ひし事も水の泡
 阿波の鳴門や淡路島  生命の瀬戸の海越えて
 小豆ケ島や南洋の  竜宮島のアンボイナ
 男滝女滝に身を浴し  浪路も遠き太平の
 洋を渡りて進み来る  船脚早く沓の島
 ニユージランドの玉森に  一度息を休めつつ
 波を辷りて此島に  着くや間もなく地恩郷
 神の立てたる三五の  教柱の黄竜姫
 来りて見れば吾娘  小糸の姫の面影は
 老の眼もうるみなく  擬ふ方なき愛娘
 教の光久方の  天津御空の雲分けて
 天降りましたる朝日子の  日の出神の御守り
 金勝要大神が  御分霊なる真澄姫
 天と地との神々の  其懐に抱かれて
 安々送る老の身の  心に懸る雲もなし
 さはさり乍ら白雲の  彼方に遠き波斯の国
 夫の命は黄竜姫が  少女の命の今日の様
 未だ知らずにましまさむ  翼なき身は如何にせむ
 空漕ぎ渡る鳥船も  皇大神の警告に
 今は用ゆる術もなく  空行く雲の吾為に
 篤き心のあるならば  一日も早く夫の辺に
 吾等親子の喜びを  一日も早く伝へかし
 遠く四方を見渡せば  霧に隠れし地恩郷
 何の目的も梨礫  鳩の使の片音信
 執着心の曲鬼を  伊吹祓ひに打祓ひ
 速川の瀬に清めむと  心に覚悟は定め乍ら
 忘れ難きは恩愛の  止むる由なき吾涙
 梅子の姫よ友彦よ  テールス姫よ宇豆姫よ
 スマートボール鶴公よ  其他並居る教子よ
 神の真道に入り乍ら  心もつれし吾姿
 眺めて笑うて下さるな  道は道なり親と子の
 情は世界の始めより  今に変らぬ玉椿
 千代も八千代も永久に  動かぬものと神直日
 見直しまして何時迄も  吾等親子を親子とし
 堅磐常磐に道の為  尽させ給へ惟神
 神の御前に久方の  天津祝詞の声清く
 仕へ奉らむ蜈蚣姫  あゝ惟神々々
 神に誓ひし教子よ  教を守るピユリタンよ』
と歯の抜けた口から、不整調な言霊にて歌ひ終り、蓮華岩の上に腰を打下し、ホツと息を吐いた。続いてスマートボール、宇豆姫、鶴公其他の歌は数多あれども、山鳥の尾の余り長々しければ省略す。
 黄竜姫以下幹部は、園遊会を切りあげて表門を潜り、各居室に姿を隠した。貫州、武公、マール、ミユーズ其他の連中は、後に残りて酒に酔ひ、クダを巻き、解放的気分になつて、彼方に五人此方に三人と、木蔭に足を投げ出し、芝草をむしり乍ら雑談に耽つて居る。マールは口を縺れさせ乍ら、
『モシモシ、貫州のボールさま……蜈蚣姫さまも昔はバラモン教の立派な大将株で終局にや海洋万里の自転倒島まで玉を探しに往つたり、宣伝をされたり、三五教を目の敵の様に敵対うて御座つた癖に、自分の娘が三五教の神司、地恩城の女王さまになつたと思つて、俄に心機一転し、三五教を此上なき結構な教の様に思つて御座るのは、チツと可笑しなものですな。梅子姫さまに、最前の様に耳の痛い歌を歌はれて、何とも思筈、自分も立つて踊り狂ひ、妙な歌を歌はしやつたが、一体全体何の態だ。俺やモウ胸糞が悪くて、三五教にお仕へするのも厭になつて来た。……貫州さま、今日限りお暇を頂戴して、又元の土人の仲間へ還元しますから、どうぞ悪からず御承認を願ひます』
と巻舌になり、フーフと酒臭い息を貫州に吹き掛け乍ら、覗き込む様にして詰寄つた。
貫州『神様の道の信者にはイロイロと径路があるものだ。悪いと思へば直に改良するのが所謂惟神の道だよ。貴様の様な一本調子で、神様の信仰が出来るものか。要するに神の道は理智に依つてかたづけようと思つても駄目だ。信入も悟入も、左旋も右傾も、消極も積極も一寸見た所では大変にかけ離れて居る様だが、実際は皆一体だ。何方から入信つた所で、落着く所は天地創造の元の神様を信仰するのだ。所謂江南の橘は江北の枳殻だ。バラモン教であらうが、三五教であらうが、誠の道に二つはない。畢竟人間の考へに依つて種々の雅号を附けたり、勝手な障壁を拵へて威張る丈のものだよ。蜈蚣姫さまの……吾々は……態度に就いては大賛成だよ。貴様もそこまで理屈を言ふ様にならば、最早信仰の門口に這入つたのだ。宅の女房の名がお竹でも、お松でも別に変りはないぢやないか。お竹の名がお松にならうと、お松の名がお梅にならうと、人間其者はチツとも変りがないと同様に、神様は一株だから、よく考へて見て、其上に去就を決した方がよからうぞ。バラモン教と云ふも三五教と云ふも、但はジヤンナイ教と云ふも、ウラル教も、教を伝ふる人間の解釈に依りて、深浅広狭の区別が付くまでだ。兎も角深く広く、入り易く、愉快な教を信仰して、其日其日を安心立命して行くのが、神の教を信ずる信者の本領だ。モチツト話してやりたいが、さうヅブロクになつて居ては、折角の高論卓説も貴様の耳には這入るまい。先づ酔が醒めてから、悠りと説明するから、明日の事にしよう』
マール『何だか知らぬが、チツとばかし、気に喰はなくなつて来たのだ。そんなら明日改めて聞かして貰はうかい』
と行歩蹣跚として、目も霞、右の腕で両眼を横にツルリと撫で、鼻をツンとかみ乍らあつちやにヨツたり、こつちやへヨツたり、八人脚になつて門内へよろめき入る可笑しさ。一同は手を拍つて『ワツハヽヽヽ』と笑ひ転げる。
 紺碧の空は俄にドンヨリとして来た。ネルソン山の峰を圧して、天空高く現はれ来る異様の女神七八人、瞬く間に朱欄碧瓦の神殿現はれ、数多の人々の影、手に取る如く天空に筍の生えた如く、ポツリポツリと現はれ来る。
 武公は初めて此蜃気楼を眺め、『アツ』と驚き、黄竜姫に注進せむと、転けつ輾びつあつちやへヨツたり、こつちやへヨツたり、八人連れの歩みをし乍ら、奥深く姿を隠し一同は天を仰いで、蜃気楼の立派なるに打驚き、園遊会の余興だと、興がつて居る。
 武公の注進に依りて、黄竜姫、梅子姫其他の最高幹部は高殿に上り、ネルソン山の頂上より此方に向つてパノラマの如く、チクチクと位置を転じ来る、諏訪の湖の蜃気楼を熟視すれば、数多の女神に手を曳かれ、左守神たりし清公其外四人連れ、何事か神勅を受け居る姿を眺めて、一同は手を拍つて驚喜し、直に天に向つて天津祝詞を奏上した。蜃気楼は益々明瞭に、且つ左右に長く展開し、湖面に浮かぶ白帆まで判然と映つて居る。黄竜姫は蜃気楼を見て言霊の歌を歌ひ始めた。
『アふげば高し久方の  イ域の空に現はれし
 ウヅの宮居の蜃気楼  エにある様な姫神の
 オホ空高く現はれて  カミの御前を伏し拝み
 キヨき正しき太祝詞  クモ井に高く詔りあげし
 ケ色は殊に美はしく  コバルト色の山の上を
 サシ登りたる清公の  シロき顔容珍の衣
 スワの湖影清く  セマり来れる地恩城
 ソラ高々と現はれぬ  タカ天原の神の国
 チ五百万の神人の  ツキ添ひまつる崇高さよ
 テニ手に玉を携へて  トコ世の空を打眺め
 ナガき影をば和田の原  ニシや東や北南
 ヌりたる如き空の色  ネ底の国まで照り渡る
 ノゾミも遂げて神人が  ハナの顔容月の眉
 ヒダリ右りの侍女は  フジの額に雪の肌
 ヘグリの山のそれの如  ホホベも春の花の色
 マナコ涼しく眉濃く  ミダレ髪さへ顔に垂れ
 ムツび合うたる神と人  メグり大足神の世の
 モモの花咲く弥生空  ヤ千代の君を寿ほぎて
 イヅミも清き湖の底  ユフに言はれぬ麗しさ
 エに見る如き光景は  ヨにも稀なる眺めなり
 ワが言霊の清ければ  ヰづくの空も澄み渡り
 ウきつ沈みつ行雲の  ヱらぎ栄えて永久に
 ヲサまる御代を守れかし  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましまして  左守神と仕へたる
 心の空も清公が  地恩の城を後にして
 身を下したるタカ港  屋根無し船に揺られつつ
 ヒルの港に漕ぎつけて  谷間に荒ぶ曲津霊を
 言向け和しセーランの  山の麓を踏越えて
 露の枕も数重ね  一望千里の玉野原
 厳しき暑熱を浴び乍ら  進み進んで諏訪の海
 湖辺に漸く辿りつき  天津祝詞を奏上し
 身禊払ひてスクスクと  水児のみづの魂となり
 湖中に浮び漂へる  男島女島に助けられ
 転迷開悟の教の花  開いて散りて実を結び
 天女の如く浄化して  黄金の船に迎へられ
 朱欄碧瓦の高殿に  導かれたる有様は
 今目のあたり見えにけり  あゝ惟神々々
 神の恵に隔てなし  心の空に塞がれる
 雲を払へば天津日の  光は清く照り渡る
 三五の月を包みたる  八重棚雲も忽ちに
 科戸の風に払はれて  円満清朗望の月
 尽きせぬ神の御恵は  天垂る地垂る海に垂る
 人の身魂にたり充ちて  一二三四五つ六つ
 七八九つ十の空  百千万の神達の
 守りも深き竜宮嶋  妾もいかで此儘に
 地恩の郷に悠々と  空しく月日を過さむや
 いざこれよりは村肝の  心を清め魂磨き
 清きが上にも清くして  神の集まる竜宮の
 諏訪の湖へと立向ひ  天火水地と結びたる
 珍の宝を拝戴し  自転倒島に宮柱
 太しき建てて永久に  鎮まり居ます大神の
 御前に捧げまつりなば  三五教の礎は
 云ふも更なり天が下  四方の国々永久に
 黄金世界を造りなし  貴き神の功績を
 堅磐常磐に現はさむ  三五教の人達よ
 天に輝く蜃気楼  神の姿を目のあたり
 眺めし上は如何にして  安きを貪る時ならむ
 一日も早く片時も  妾と共にネルソンの
 高嶺を越えて西の空  虎狼や鬼大蛇
 醜の曲津の猛ぶ野を  神の光を身に浴びて
 安々進み行かむとす  早々用意召されよ』……と
 促す姫の一言に  蜈蚣の姫を始めとし
 神の花咲く梅子姫  宇豆姫友彦伴ひて
 テールス姫も諸共に  旅装を整へしづしづと
 地恩の城を後にして  身装も軽き蓑笠の
 露押し分けて進み行く  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ。
(大正一一・七・一一 旧閏五・一七 松村真澄録)
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