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文献名1霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻
文献名2第2篇 蓮華台上よみ(新仮名遣い)れんげだいじょう
文献名3第9章 生言霊〔774〕よみ(新仮名遣い)いくことたま
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-10-06 18:28:49
あらすじ
最後に言依別命が立ち上がり、金扇を開いて自ら舞い歌った。

豊国姫命の分霊たる天使・言霊別命は、根底の国に潜んだ後に少彦名神と現れて、常世の国の天地を守っていた。

言霊別命は分霊・言依別命として再びこの世に出現し、三五教の宣伝使と現れた。四尾山に隠れていた国武彦命の御言によって玉照彦・玉照姫を立てて五六七神政の礎を築いていた。

如意宝珠、黄金の玉、紫の玉を神業のまにまに隠し置いたが、ここにまた、瑞の御魂大神の秘密郷である竜宮の一つ島の諏訪の湖から、五つの麻邇の玉が現れた。三と五との三五の玉の教えは、二度目の天の岩戸を開き、常世の闇を打ち晴らす。

天地八百万の神々も、生命あるものはすべて、残さず救い上げて上下喜んで睦びあう誠の神世を立てる珍の礎が定まったのである。

神素盞嗚大神の大神勅を漏らさず聞いたこの上は、言依別命は今日から世人を救うために千座の置戸を負って、仁慈無限の大神の御心に習って仕えることを、瑞御魂・神素盞嗚大神と国武彦の御前に誓う。

言依別命は自らの固い決心を歌い終わると元の座に戻った。言依別命の犠牲的活動はこの後、如何に発展するのであろうか。

また秋山彦の館の奥に姿を隠した神素盞嗚大神の消息を知る者は一人もなかった。国武彦は四尾山の奥深くに隠れ給うて、神政成就の暁を待つこととなった。

言依別命は、梅子姫、五十子姫ら一同とともに神宝を美しい神輿に納めると、金銀をちりばめた船に乗せて金銀の帆をはらませ、由良の川口から登っていった。船中歌い舞い、音楽を奏しながら、勇ましく聖地に帰ることとなった。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年07月18日(旧閏05月24日) 口述場所 筆録者外山豊二 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年6月5日 愛善世界社版123頁 八幡書店版第5輯 187頁 修補版 校定版137頁 普及版44頁 初版 ページ備考
OBC rm2609
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本文  言依別命は立上り金扇を開いて自ら舞ひ自ら歌ひ給うた。
『此世を造り固めたる  国治立大神と
 御水火を合せ永久に  世界を守り給ひたる
 豊国姫の御分霊  助け幸はひ生かすてふ
 言霊別の天使  醜の猛びに是非もなく
 根底の国に潜みまし  少彦名と現はれて
 常世の国の天地を  守り給ひし勇ましさ
 言霊別の御分霊  皇大神の御言もて
 再び此世に出現し  三五教の神司
 言依別神となり  天地の神の御教を
 神のまにまに伝へ行く  四尾の山に隠れます
 国武彦の御言もて  錦の宮に仕へます
 玉照彦や玉照の  姫の命と諸共に
 五六七神政の礎を  朝な夕なに村肝の
 心を配り身を尽し  金剛不壊の如意宝珠
 黄金の玉や紫の  珍の神宝を永久に
 神のまにまに埋め置き  三千世界の梅の花
 一度に開く折を待つ  時しもあれや素盞嗚の
 瑞の御魂の大御神  黄金の島の秘密郷
 金波ひらめく諏訪の湖  玉依姫の常久に
 守り給ひし麻邇の珠  いよいよここに現はれて
 五づの御魂の功績は  ますます高く輝きぬ
 三と五との玉の道  三五の月の御教は
 二度目の天の岩屋戸を  完全に委細に押開き
 常世の闇を打晴らし  天にます神八百万
 地にます神八百万  百の人草草も木も
 禽獣や虫族の  生命のはしに至る迄
 洩らさず残さず救ひ上げ  上下歓ぎて睦び合ふ
 誠の神世を建て給ふ  珍の礎定まりぬ
 あゝ惟神々々  御霊幸はへましませよ。
    ○
 神素盞嗚大神が  宣らせ給ひし大神勅
 唯一言も洩らさじと  耳をそばだて言依別の
 瑞の命は只管に  今日を境と改めて
 世人を安きに救うため  千座の置戸を背に負ひ
 仁慈無限の大神の  尊き御心に神習ひ
 仕へ奉らむ瑞御魂  神素盞嗚大御神
 国武彦の御前に  慎み敬ひ真心を
 尽して誓ひ奉る  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  仮令大地は沈むとも
 皇大神に誓ひたる  わが言霊は永久に
 五六七の世迄も変らまじ  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましませよ』
と自ら固き決心を歌ひ了つて悄然として座に帰つた。今後の言依別命の犠牲的活動は果して如何に発展するであらうか。
 神素盞嗚大神は秋山館の奥の間に隠れ給ひしより、何れへ出でませしか、その消息を知るものは一人もなかつた。
 国武彦命はその場に白煙となつて消え給ひ、四尾の山の奥深く神政成就の暁を待たせ給ふ事になつた。
 茲に言依別命は梅子姫、五十子姫その他の一同と共に、神宝を由良の港の川口より美はしき神輿の中に納め、金銀を以て鏤めたる御船に安置し、金銀の真帆に秋風を孕ませ、由良川を遡りて聖地に勇ましく、船中歌ひ舞ひ、いろいろの音楽を奏しながら帰り給ふ事となつた。あゝ惟神霊幸倍坐世。
(大正一一・七・一八 旧閏五・二四 外山豊二録)
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