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文献名1霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻
文献名2第3篇 瑞雲靉靆よみ(新仮名遣い)ずいうんあいたい
文献名3第17章 悔悟の歌〔908〕よみ(新仮名遣い)かいごのうた
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2022-05-31 17:15:02
あらすじ
松若彦は銀扇を拡げて舞い、祝歌を歌った。末子姫と捨子姫の来臨を感謝し祝い、また言依別命一行の魔神征服の功績を称えた。歌い終わると松若彦は一同に拝礼し、奥殿に姿を隠した。

次に鷹依姫が銀扇を開き、歌いかつ舞った。メソポタミヤの顕恩郷でバラモン教の鬼雲彦にしたがっていたこと、自転倒島に来てバラモン教を盛り返すためにアルプス教を開いたこと、初稚姫の言霊に打たれて三五教に改心した自分の過去を歌った。

息子の竜国別に再開したが、聖地で玉の紛失事件に巻き込まれて世界中を旅する身となり、高砂島の荒野ケ原で神の戒めにあって心を入れ替えたこと、神命によって長い旅路を経てアマゾン河の大森林に至り、帽子ケ岳の霊光に助けられて猛獣たちを言向け和した経緯を歌った。

そして凱旋したウヅの神館で神素盞嗚大神、末子姫、松若彦に迎えられたことを喜び、神恩に感謝して祝歌を結んだ。鷹依姫は歌い終わって一同に丁寧に礼をすると、自席に戻った。

次に高姫は金扇を開いて自ら歌い舞った。瑞の御霊の大神の御心を疑って反抗し、ウラナイ教を開いたこと、一度は改心して聖地に仕えたが、執着心から玉の紛失に顛倒して竜宮の一つ島に出向いたこと、麻邇の宝珠の試しに遭ってまたもや疑いの心を抱き、言依別命を追って船出した経緯を歌った。

そして荒野ケ原で木の花姫命の化身の試練に遭い、神命によってアマゾン河の大森林に鷹依姫を助けに行き、安彦らの助けや言依別命・国依別の琉球の神光によってモールバンドを退け、凱旋したことを歌った。

最後にウヅの都で神素盞嗚大神、末子姫、松若彦に迎えられたことを感謝し、自らの改心の決心の覚悟を述べて祝歌を結び、莞爾として自席に着いた。
主な人物 舞台ウヅの館 口述日1922(大正11)年08月23日(旧07月01日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年10月15日 愛善世界社版195頁 八幡書店版第6輯 215頁 修補版 校定版196頁 普及版76頁 初版 ページ備考
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本文  松若彦は銀扇を拡げて、自ら歌ひ自ら舞ひ祝意を表しぬ。其歌、
『珍の都の神司  時めき給ふ桃上彦の
 神の命のみまつりを  麻柱ひまつりし吾父の
 後を襲ひて神館  心を清め身を浄め
 謹み守り来る折  天の八重雲かき分けて
 天降りましたる末子姫  捨子の姫と諸共に
 これの聖地に来りまし  神の教を遠近に
 開き給ひて国人に  恵の露を隈もなく
 与へ給ひし尊さよ  松若彦は素盞嗚の
 神の尊の貴の御子  末子の姫に朝夕に
 仕へまつりて三五の  教に侍らふ折柄に
 言依別の神司  自転倒島の中心地
 高天の原より降りまし  神の教はますますに
 茂り栄えて木の花の  一度に匂ふ如くなり
 かかる例しは古より  夢にも聞かぬ瑞祥の
 光は清く日月と  御稜威を争ひ給ひつつ
 再び降り来ります  神素盞嗚大神の
 清き御姿畏くも  拝みまつりし嬉しさよ
 松若彦は云ふも更  百の司を始めとし
 四方の国人喜びて  御徳を慕ひまつりつつ
 鼓腹撃壤の神の世を  寿ぎまつる折柄に
 アマゾン河の曲神を  神の教に言向けて
 帰り来ませる言依別の  瑞の命の一行を
 目出度く迎へ奉り  枯木に花の咲く如く
 灸りし豆に紫の  花咲き出でし如くなる
 千代の歓び永久の  春の楽み末永く
 高砂島の永久に  あらむ限りは忘れまじ
 あゝ惟神々々  神の御水火の幸はひて
 末子の姫の守ります  アルゼンチンの神国は
 大三災の憂ひなく  小三災の曲もなく
 いや永久に松の世の  五六七の神の御恵に
 うるはせ給へ惟神  神の御前に千歳経る
 松若彦が謹みて  心の丈を立直し
 ひたすら念じ奉る  只管祈り奉る
 あゝ惟神々々  御霊の幸を賜へかし』
と歌ひ終り、蒼惶として一同に拝礼し、又もや奥殿に姿を隠しぬ。
 鷹依姫は銀扇を開き、自ら歌ひ自ら舞ひ祝意を表する。其歌、
『豊葦原の中津国  メソポタミヤの顕恩郷
 バラモン教の本山に  大国彦を奉斎し
 バラモン教を開きたる  鬼雲彦に従ひて
 教を四方に伝へつつ  自転倒島に渡り来て
 高春山の岩窟に  又もやアルプス教を立て
 テーリスタンやカーリンス  百の司を呼び集へ
 紫色の宝玉を  斎きまつれる折柄に
 三五教の神司  高姫、黒姫両人が
 天の鳥船空高く  轟かせつつ出で来り
 給ひし折を奇貨として  手段をめぐらし岩窟の
 中に押し込めゐたる折  玉治別や杢助が
 国依別や竜国別を  先頭に立てて出で来り
 年端も行かぬ愛娘  初稚姫の言霊に
 厳しく打たれアルプスの  教を棄てて三五の
 神の教に服従ひつ  竜国別は吾子ぞと
 悟りし時の嬉しさよ  綾の聖地に送られて
 錦の宮に朝夕に  謹み仕へ居たりしが
 黄金の玉の保管役  托されゐたる黒姫が
 思はず玉を紛失し  ヤツサモツサの最中に
 高姫司が現はれて  思ひもよらぬ御難題
 黒姫さまを始めとし  鷹依姫は竜国別の
 教司を伴ひて  尊き聖地を立ちはなれ
 テーリスタンやカーリンス  五つの身魂は名自に
 黄金の玉の在処をば  あく迄捜し求めむと
 大海原を打渡り  竜宮島や常世国
 高砂島の果て迄も  さまよひ巡りて探ぬれど
 探ぬる由もなき寝入り  アリナの滝に現はれて
 四方の国より種々の  大小無数の品玉を
 手段を以て呼び集め  時を待ちつつありけるが
 テーナの里より黄金の  貴の御玉の納まりて
 ヤツト心を治めつつ  黄金の玉を逸早く
 錦の袋に納め込み  一行四人は烏羽玉の
 暗に紛れてアリナ山  漸くわたりてウヅの国
 荒野ケ原に来て見れば  木の花姫の化身なる
 神に出会ひて村肝の  心の駒を立直し
 広袤千里の大原野  辿りてアルの港まで
 駒を進むる膝栗毛  折柄出で来る帆船に
 身を任せつつ海原を  渡る折しも過ちて
 一度は海に陥落し  大道別の分霊
 琴平別の化身なる  八尋の亀に救はれて
 ゼムの港に上陸し  天祥山を乗越えて
 チンの港やアマゾンの  河瀬を舟にて上りつめ
 時雨の森の南側  兎の王の都なる
 珍の聖地に安着し  月の大神まつりたる
 清き湖水をめぐらせる  霊地に足を止めつつ
 数多の猛き獣を  神の御水火の言霊に
 言向け和しアマゾンの  兎の司と成りをへて
 恵のつゆを隈もなく  うるほし与ふる折柄に
 アマゾン河を打渡り  探ね来ませる高姫が
 一行八人と諸共に  不思議の再会祝ふ折
 帽子ケ岳のあなたより  無限の霊光発射して
 霊を照らし給ひけり  是より一同勇み立ち
 アマゾン河に立出でて  醜の魔神を征服し
 神の恵に言向けて  一行喜び勇みたち
 十二柱の神の子は  不思議の霊光探ねつつ
 帽子ケ岳によぢ登り  言依別の瑞御霊
 国依別と諸共に  無事の凱旋ことほぎて
 天地の神に太祝詞  となへ了りて一行は
 山野を渉り坂を攀ぢ  清き流れの谷を越え
 深き恵もアルゼンチンの  ウヅの都に恙なく
 凱旋したる嬉しさよ  ウヅの館に来てみれば
 神素盞嗚大神や  八人乙女の貴の子と
 生れ出でませる末子姫  松若彦と諸共に
 神の尊き御教を  世人に広く伝へつつ
 鎮まりいます尊さよ  心にかかる村雲も
 拭ふが如く晴れわたり  真如の日月心天に
 輝き給ひて三五の  誠を悟り一同が
 皇大神の御前に  額づきまつる今日の幸
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましまして
 国治立大神や  豊国姫大神の
 仕組み給ひし松の世の  錦の機の神業に
 仕へまつりて天地の  貴の御子と生れたる
 清き務めを永久に  尽させ給へ惟神
 神の御前に願ぎまつり  今日の喜び心安く
 神の御前に祝ぎまつる  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ』
と歌ひ終りて、座に着き、一同に向つて、叮嚀に挨拶をする。
 次に高姫は金扇を開いて、自ら歌ひ自ら舞ふ。其歌、
『われは高姫神司  フサの国なる北山の
 隠れし里に神館  造り設けてウラナイの
 神の教を立てながら  瑞の御霊の大神の
 御心疑ひ怪しみて  いろいろ雑多と気をいらち
 国治立大神の  経の教を主となし
 緯の教をことごとく  損ひ破り松の世の
 五六七の神世を来さむと  思ひし事も水の泡
 瑞の御霊の真心を  取違ひたる愚かさに
 前非を悔いて三五の  神の教に立帰り
 変性男子の御教や  変性女子の教をば
 経と緯とに織りなして  尊き神の神業に
 仕へまつりし折柄に  金剛不壊の如意宝珠
 紫色の宝玉を  失ひ心は顛倒し
 あらゆる島根をまぎ求め  遂には竜宮の一つ島
 地恩の郷迄あらはれて  心を砕き身をくだき
 捜しまはれど影さへも  波の上渡り自転倒の
 又もや島に立帰り  執念深くもさまざまと
 再び玉の行方をば  捜し求むる時も時
 竜宮島より現はれし  玉依姫の御宝
 天火水地と結びたる  青赤白黄紫の
 麻邇の宝珠の点検に  又もや不審を起しつつ
 言依別の後を追ひ  高砂島に来て見れば
 鏡の池の片畔  架橋御殿に黄金の
 玉は更なり如意宝珠  紫玉や麻邇の玉
 隠しあらむと気をひがみ  いろいろ雑多と争ひつ
 常彦、春彦伴ひて  テルとウヅとの国境
 アリナの山を乗越えて  荒野ケ原に来て見れば
 ポプラの上にブラブラと  黄金の玉は輝きぬ
 天の与へと雀躍し  喜び勇む折もあれ
 木の花姫の御化身  日の出姫の現はれて
 天地の道理をこまごまと  教へ給ひし嬉しさに
 いよいよ迷ひの夢醒めて  執着心を脱却し
 荒野を渡り河を越え  湖水をめぐりて漸うと
 アルの港に安着し  折柄来る帆船に
 乗りて海原渡る折  ふとした事より船中の
 ヨブの真人に巡り会ひ  師弟の約を結びつつ
 ゼムの港に上陸し  天祥山やチン港
 アマゾン河を横ぎりて  時雨の森の北野原
 鷹依姫の在処をば  探ねてさまよひゐたりしが
 さも恐ろしきモールバンド  勢猛く攻め来り
 命からがら常磐樹の  梢に難を避けながら
 天津祝詞を奏上し  厳の言霊宣る折に
 秋山別を始めとし  モリス、安彦、宗彦が
 三五教の宣伝歌  声も涼しく歌ひつつ
 此方に向つて進み来る  時しもあれや西北の
 雲押分けて光り来る  琉と球との霊光に
 モールバンドは驚きて  スゴスゴ逃げ出す嬉しさよ
 茲に一行八人は  無事の奇遇を祝しつつ
 アマゾン河の岸の辺に  森林分けて辿りつき
 鰐の架橋打渡り  南の森に現れませる
 鷹依姫や竜国別の  珍の住家に立向ひ
 ここに一行再会を  祝し合ひつつ大神の
 御前に祝詞を奏上し  虎狼や獅子に熊
 其外数多の禽獣に  稜威の律法制定し
 固く守らせおきながら  再び岸辺に立出でて
 モールバンドやエルバンド  さしもに猛き曲神を
 言向け和し十二人  琉と球との霊光を
 目当てに進み帰り来る  心の駒の勇ましさ
 言依別や国依別の  貴の命に迎へられ
 感謝祈願も胸の中  嬉し涙に暮れながら
 一行ここに十八の  神の司は勇み立ち
 夜を日についでウヅの国  これの館に立向ひ
 数多の人に迎へられ  八尋の殿に来て見れば
 五六七の神世の救主  神素盞嗚大神や
 貴の御子なる末子姫  その他数多の神司
 天つ御空の星の如  居並び給ふ尊さよ
 あゝ惟神々々  神の恵を蒙りて
 心曇りし高姫も  真如の月日に照されて
 身魂も清き増鏡  伊照り輝く身となりぬ
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 仮令天地は覆るとも  天津御空に日月の
 輝く限り大神の  深き恵みは忘れまじ
 尊き神の御教を  朝な夕なに麻柱ひて
 今迄犯せし罪科を  悔い改めて惟神
 尊き神の御前に  功を立てむ永久に
 松の五六七の末迄も  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ』
と歌ひ終り、莞爾として座に着く。
(大正一一・八・二三 旧七・一 松村真澄録)
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