筆録者諸氏の丹精により、霊界物語もいよいよ三六の巻を口述し終わりました。
本巻では神素盞嗚尊の八人の娘の一人である、第七女の君子姫が、メソポタミヤの顕恩郷を出たところで邪神に捕えられて小舟に流され、神助のもとにシロの島、現今のセイロン島に漂着します。
君子姫は侍女の清子姫と共に、松浦の里の岩窟に隠れていたサガレン王を尋ね、王を助けて神地の城の邪神・竜雲を言向け和します。
また北光の神である天目一の神の偉大なる応援のもとに三五教の神力を輝かし、敵味方の区別なく仁慈に悦服させてサガレン王を元のとおりに国主に推挙します。ついには上下和合の瑞祥を顕現せしめたる、尊きおもしろき神代の古き物語です。