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文献名1霊界物語 第39巻 舎身活躍 寅の巻
文献名2第1篇 伊祖の神風よみ(新仮名遣い)いそのかみかぜ
文献名3第1章 大黒主〔1066〕よみ(新仮名遣い)おおくろぬし
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
常世の国の常世城にて三葉葵の旗を立てて常世神王と称し、羽振りをきかせていた大国彦は、黄泉比良坂の戦いで大敗北を喫し、ついにはロッキー山の鬼となってバラモン教を開設することになった。

大国彦命の長子・大国別はバラモン教の教主となり、海を渡ってエジプトのイホの都に現れ、その教えは四方に広がり人心を惑乱した。

正道が滅びようとしたまさにその時、三五教の夏山彦、祝姫、行平別ほか三光の神司のために勢力を失い、次にメソポタミヤの顕恩郷に本拠を構えて小アジア、ペルシャ、インドなどに神司を遣わし、教えを広めていた。

神素盞嗚尊は八人の御子を顕恩城に忍ばせてバラモン教を帰順させようとした。バラモン教側では大国別命が帰幽した後、左守だった鬼雲彦が正嫡の国別彦を放逐し、大教主となって暴威をふるっていた。

天の太玉神は鬼雲彦に帰順を迫ったが、鬼雲彦は黒雲を起こして部下を連れて逃げ去ってしまった。フサの国、月の国を横断して自転倒島の大江山に立て籠もって、画策を続けていたのである。

しかしまたもや三五教の神司の言霊によって自転倒島から逃げ出し、月の国のハルナの都に潜んで勢力を盛り返し、月の国を根拠として再び天下を掌握しようとしていた。ハルナの都は月の国の西岸にあり、現今ではボンベーと呼ばれている。

鬼雲彦は大国彦命の名を奪って、自ら大国彦または大黒主神と称し、あまたの妾を蓄えてバラモン教の大教主となり、ハルナの都に近い兀山(大雲山)に大岩窟を穿って住処となし、外教徒の侵入を許さなかった。

神素盞嗚大神が主管し給うコーカス山、ウブスナ山の神館の神司たちも、月の国にはあまり手を染めなかったため、大黒主は月の国で力を蓄え、三五教を蹂躙しようと準備を整えつつあった。

神素盞嗚大神は自転倒島をはじめフサの国、竜宮島、高砂島、筑紫島などが大略三五教の御教えに信従したが、思うところあってか月の国のみは後廻しにされたのである。

ここに、斎苑の館の八尋殿に大神はあまたの神司を集めて、大黒主調伏の相談会を開始された。その結果、梅彦の照国別、音彦の玉国別、亀彦の治国別ならびに黄竜姫、蜈蚣姫が立ち向かうことになった。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年10月21日(旧09月2日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年5月5日 愛善世界社版9頁 八幡書店版第7輯 283頁 修補版 校定版9頁 普及版4頁 初版 ページ備考
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本文  遠き神代の昔より  天地の神の大道を
 説きさとしゆく諸々の  教は千ぐさ万種
 数限りなき其中に  天地を造り固めたる
 元つ御祖の御教を  誠の神の現はれて
 説きさとすなる三五教  天教山や地教山
 貴の都のエルサルム  黄金山下を初めとし
 霊鷲山や万寿山  自転倒島に渡りては
 綾の聖地の四尾山  其外百の国々に
 教司を間配りて  安く楽しき神の世を
 立てて五六七の御教に  世人を助け守らむと
 百の司を任け玉ひ  千々に心を配ります
 三大教や五大教  経と緯との水火合せ
 固め玉ひし三五の  教を損ひ破らむと
 八岐の大蛇や醜狐  曲鬼共の醜霊
 天が下をば蹂躙し  此世を曇らせ汚さむと
 醜女探女を数多く  四方に遣はし闇雲に
 猛びめぐるぞうたてけり  天足彦や胞場姫の
 汚れし魂になり出でし  曲神共は村肝の
 心も清き神司  塩長彦の体を藉り
 或は大国彦の神  其外百の神人と
 世に現はれてウラル教  バラモン教を開設し
 三五教に対抗し  神の光に照されて
 メソポタミヤを遁走し  或はコーカス山館
 見棄てて逃げ行くウラル姫  性懲りもなくどこ迄も
 千変万化の妖術を  使ひて正道を紊さむと
 狂ひ廻りし醜神の  常住不断の物語
 いよいよここに述べ初むる  あゝ惟神々々
 御霊幸はへましませよ。
 常世の国の常世城にあつて三葉葵の旗を押立て、自ら常世神王と称して羽振を利かし居たる大国彦は、三五教の為に其悪虐無道を警められ、部下の広国別をして常世城を守らしめ、ロツキー山に日出神と偽称して大国姫をば伊弉冊命と偽称せしめ、黄泉比良坂の戦ひに、部下の軍卒は大敗北し、遂にはロツキー山の鬼となり、茲にバラモン教を開設することとなつた。
 大国彦命の長子大国別はバラモン教の教主となり遠く海を渡つて、埃及のイホの都に現はれ、其教は四方に旭の豊栄昇るが如く輝き渡り、人心を惑乱して、正道将に亡びむとせし時、三五教の夏山彦、祝姫、行平別外三光の神司の為に、其勢力を失墜し、遂に葦原の中津国と称するメソポタミヤの顕恩郷に本拠を構へ、小亜細亜、波斯、印度等に神司を数多遣はして、バラモンの教を拡充しつつあつた。
 神素盞嗚尊は天下の人心日に月に悪化し、世は益々暗黒ならむとするを憂ひ玉ひて、八人の珍の御子を犠牲的に顕恩城に忍び入らしめ、バラモン教を帰順せしめむとし玉ひたれ共、大国別命帰幽せしより、左守と仕へたる鬼雲彦は、忽ち野心を起し、自ら大棟梁と称して、バラモン教の大教主となり、大国別の正統なる国別彦を放逐し、暴威を揮ひ居たりしが、天の太玉の神現はれ来りて、神力無辺の言霊を発射し帰順を迫りたれども、素より暴悪無道の鬼雲彦は、一時顕恩郷を脱け出し、再び時機を待つて、捲土重来、三五の道を顛覆せしめむと、鬼雲姫、鬼熊別、蜈蚣姫其他百の司と共に黒雲を起し、邪神の本体を現はしつつ、顕恩城を立出で、それよりフサの国、月の国を横断し、磯輪垣の秀妻の国と名に負ひし安全地帯、自転倒島の中心大江山に立籠り、徐に天下を席巻すべく劃策をめぐらしつつあつた。
 然るに又もや三五教の神司の言霊に辟易し、再び海を渡りてフサの国に向ひ、残党を集めて、バラモンの再興を謀りつつ、私かに月の国、ハルナの都にひそみ、逐次勢力をもり返し、今は容易に対抗す可らざる大勢力となり、月の国を胞衣として、再び天下を掌握せむとし、最早三五教もウラル教も眼中になきものの如くであつた。
 此ハルナの都は月の国の西海岸に位し、現今にてはボンベーと称へられてゐる。
 鬼雲彦は大国彦命の名を奪ひて、自ら大国彦又は大黒主神と称しつつ、本妻の鬼雲姫を退隠せしめ、妙齢の女石生能姫といふ美人を妻とし、数多の妾を蓄へて、バラモン教の大教主となり、ハルナの都に側近き兀山の中腹に大岩窟を穿ち、千代の住家となし、門口には厳重なる番人をおき、外教徒の侵入を許さなかつた。
 ハルナの都には公然と大殿堂を建て、時々大教主として出場し数多の神司を支配しつつあつた。夜は身辺の安全を守る為、兀山の岩窟に隠れて居た。此兀山は大雲山と名づけられた。
 鬼雲彦の大黒主命は自ら刹帝利の本種と称し、月の国の大元首たるべき者と揚言しつつあつた。
 月の国の七千余ケ国の国王は、風を望むで大黒主に帰順し、媚を呈する状態となつて来た。神素盞嗚大神の主管し玉ふコーカス山、ウブスナ山の神館に集まる神司も、此月の国のみは何故か余り手を染めなかつたのである。それ故大黒主は無鳥郷の蝙蝠気取になつて、驕心益々増長し、今や全力を挙げて、三五教の本拠たる黄金山は云ふも更コーカス山、ウブスナ山の神館をも蹂躙せむと準備を整へつつあつた。而して西蔵と印度の境なる霊鷲山も其山続きなる万寿山も、大黒主の部下に襲撃さるること屡々であつた。
 神素盞嗚大神は自転倒島を初め、フサの国、竜宮島、高砂島、筑紫島等は最早三五教の御教に大略信従したれ共、まだ月の国のみは思ふ所ありましてか、後廻しになしおかれたのである。それ故大黒主は思ふが儘に跋扈跳梁して、勢力を日に月に増殖し、遂に進んで三五教の本拠を突かむとするに立至つたのである。
 茲に斎苑の館の八尋殿に大神は数多の神司を集めて、大黒主調伏の相談会を開始さるる事となつた。日出別神(吾勝命)、八島主神(熊野樟日命)、東野別命(東助)、時置師神(杢助)、玉治別、初稚姫、五十子姫、玉国別(音彦)、幾代姫、照国別(梅彦)、菊子姫、治国別(亀彦)、浅子姫、岩子姫、今子姫、悦子姫、黄竜姫、蜈蚣姫、コーカス山よりは梅子姫、東彦、高彦、北光神、高光彦、玉光彦、国光彦、鷹彦、秋彦等を初め数多の神司が集まつて鬼雲彦の大黒主神を言向和すべく協議をこらされた結果、梅彦の照国別、音彦の玉国別、亀彦の治国別並に黄竜姫、蜈蚣姫が直接に、ハルナの大黒主の館に立向ふ事となつたのである。
(大正一一・一〇・二一 旧九・二 松村真澄録)
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