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文献名1霊界物語 第39巻 舎身活躍 寅の巻
文献名2第2篇 黄金清照よみ(新仮名遣い)おうごんせいしょう
文献名3第8章 母と娘〔1073〕よみ(新仮名遣い)ははとむすめ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグオスタリヤ(竜宮島・オーストラリア) データ凡例 データ最終更新日2022-11-19 11:26:34
あらすじ
黄金姫と清照姫は、河鹿峠の坂道を降りながら、これまでの自分たちの出自と来歴を宣伝歌に歌った。

二人はそれぞれ、バラモン教の鬼熊別の妻と娘であったが、顕恩郷にて清照姫は友彦に誘惑されて逐電し、そのあと三五教の太玉命がやってきて、バラモン教勢は追い払われて自転倒島に逃げて行ったのであった。

さらに二人は縁あってそれぞれ別々に、三五教に改心することになった。二人はその経緯を歌いながら勇み進んでいく。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年10月27日(旧09月8日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年5月5日 愛善世界社版104頁 八幡書店版第7輯 318頁 修補版 校定版109頁 普及版46頁 初版 ページ備考
OBC rm3908
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本文  月てり渡る月の国  梵天王の守ります
 清き尊き国なれば  バラモン国と称へけり
 抑も月の神国は  所を以て国となし
 其数七千有余国  刹帝利族を王となし
 バラモン族は浄行を  唯一の勤めと励みしが
 古き風習も今ははや  時の力に抗しかね
 刹帝利族は散々な  憂目に遭ひて屏息し
 今は全くバラモンの  やからの掌握する迄に
 国の秩序は紊れたり  七千余国の其内に
 最も広きハルナ国  ハルナの都に現はれて
 梵天王の末裔と  僣称したる曲津神
 鬼雲彦は葦原の  中津御国をあとにして
 フサの国をば横断し  自転倒島に打ち渡り
 暴威を揮ひゐたりしが  神素盞嗚大神の
 守り玉へる三五の  教司に退はれて
 雲を霞と中空を  かけりて逃げゆく印度の国
 ハルナの都に現はれて  梵天王の自在天
 大国主を祀りつつ  霊主体従を標榜し
 惨虐無道の教をば  開きゐるこそ忌々しけれ
 遠き神代の昔より  王の位を継承し
 此国々の王位をば  占めたる清き刹帝利
 国の貴族を虐げて  バラモン族と聞えたる
 大黒主はわが部下を  其国々に遣はしつ
 現と幽との全権を  握らせおきて自らは
 印度の国の大王と  なりすましたる時もあれ
 ウブスナ山の斎苑館  守り玉へる更生神
 数多の神人従へて  朝な夕なに天地に
 塞がる鬼雲やらはむと  ここに神たちよび集へ
 日出別の御言もて  黄金姫や清照姫
 神の命を初めとし  照国別や玉国別
 治国別の神司  初稚姫に言任けて
 印度の国を三方より  進ませ玉ふ御経綸
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましまして
 此物語スクスクと  言霊車よく走り
 万里をめぐる月の国  残る隈なく調査せし
 神代の深き物語  述べさせ玉へ惟神
 神の御前に願ぎまつる。
 黄金姫、清照姫は河鹿峠を巡礼姿に身をやつし、上りつ下りつ、谷間の絶景を眺めて、憩ふ折しもハム、イール、外三人の鬼熊別が部下に出会し、遂に道ならぬ事とは知り乍ら、正当防衛上止むを得ずして、ハム、イール、ヨセフの三人を、千仭の谷間を目がけて投込み、外二人の雲を霞と逃げゆく姿を冷やかに見守り乍ら、あたりに心をくばりつつ、母娘二人はシトシトと崎嶇たる羊腸の坂路を進み行きつつ歌ふ。
『バラモン教の副棟梁  鬼熊別の妻となり
 埃及国に現はれて  教を伝ふる折柄に
 天理にたがひし曲業を  知らずに勤めゐたりしが
 仁慈無限の三五の  神の光に照らされて
 イホの都を逐電し  鬼雲彦に従ひて
 顕恩郷に身を隠し  月日を重ねて漸くに
 バラモン教の礎を  固めゐたりし折もあれ
 太玉命の宣伝使  現はれ玉ひて天地を
 震撼せむず言霊を  発射し玉へば大棟梁
 鬼雲彦を初めとし  彼等一族雲霞
 副守の大蛇につれられて  安全地帯と聞えたる
 自転倒島の中心地  なる果物も大江山
 厳の岩屋に立こもり  三岳の山や鬼ケ城
 部署を定めてバラモンの  教を四方に宣伝し
 豊葦原の瑞穂国  百八十島の果てまでも
 バラモン教に帰順させ  梵天王の御教や
 御稜威を四方にてらさむと  思ひし事も水の泡
 英子の姫に仕へたる  神の御国の強者に
 追ひやらはれて果敢なくも  鬼雲彦は逃げて行く
 わが背の君も後を追ひ  姿をかくし玉ひけり
 女心のどこまでも  初心を徹さにやおかないと
 鬼ケ城をばふりすてて  安全地帯のかくれ場所
 雲をとほして三国岳  岩窟に深く忍び入り
 数多の部下を使役して  捲土重来バラモンの
 復興はかる折もあれ  神の恵か白雲の
 空わけ登る宣伝使  悪事は忽ち露顕して
 住むによしなき悲しさに  心の駒ははやり立ち
 善と悪との瀬戸の海  小豆ケ島の岩窟に
 身をかくしつつバラモンの  教を開く傍に
 小糸の姫の所在をば  焦れ尋ぬる真最中
 心曲れる友彦と  思はずここに邂逅して
 わが子の消息略悟り  棚なし舟を操りて
 三五教の高姫と  力を合せ海原を
 渡りて進む一つ島  地恩の郷にまゐ上り
 黄竜姫の愛娘  嬉しくここに面会し
 三五教の神人に  導かれつつスワの湖
 玉依姫の隠れます  尊き霊地に参拝し
 麻邇の宝珠の神業に  仕へまつりし嬉しさよ
 四尾の山の山麓に  大宮柱太知りて
 しづまり玉ふ大神の  宮居に朝夕仕へつつ
 言依別の御言もて  再び来たるフサの国
 ウブスナ山の霊場に  身魂を研きゐたりしが
 いよいよここに月の国  ハルナの都に現はれし
 大黒主の曲業を  ため直しつつ天地の
 神の恵に浴せしめ  醜の司を初めとし
 七千余国の国人を  安きに救ひ助けむと
 神の御言を畏みて  進み行くこそ嬉しけれ
 河鹿峠の山路を  辿る折しも吾夫の
 守らせ玉ふバラモン教  配下に仕ふる魔神たち
 虎狼の心もて  われら母娘を迫害し
 暴威をふるひ来るより  天則違反と知り乍ら
 やむに止まれず手のすさび  いで来る奴をひつ掴み
 何の容赦も荒川の  谷間に向つて投げやれば
 残る魔神は逸早く  雲を霞と逃げ失せぬ
 さはさり乍ら彼等とて  天地の神の御水火より
 生れ出でたる神の御子  悔い改めて速やかに
 身魂を清め美はしき  高天原の都率天
 尊き神の御前に  霊を救ひ玉ひつつ
 其醜業を一日も  早く改めさせ玉へ
 清照姫と諸共に  河鹿峠の山みちに
 心の垢を拭ひつつ  三五教を守ります
 皇大神の御前に  畏み畏みねぎまつる
 あゝ惟神々々  御霊幸はひましませよ』
 清照姫は坂を下りつつ母の後について歌ふ。
『神が表に現はれて  善神邪神を別け玉ふ
 バラモン教の神司  鬼雲彦に仕へたる
 父の命の鬼熊別は  無限絶対無始無終
 霊力体の大元首  梵天王と聞えたる
 大国彦の神霊を  自在天神とあがめつつ
 常世の国をあとにして  埃及国に打渡り
 顕恩郷にあれまして  教を開き玉ひしが
 其勢力は日に月に  八桑枝の如茂久栄に
 栄え茂りて権力は  並ぶ者なき神司
 数多の侍神を従へて  ヤツと心を安んじつ
 副棟梁に任けられて  母命を相娶り
 夫婦仲よく道の為  仕へ給ひし雄々しさよ
 二人の仲に生れたる  小糸の姫は幼時より
 栄耀栄華に育てられ  世の荒波も知らぬ身の
 弁へもなく友彦に  心を奪はれ海山の
 恩ある父母をふりすてて  心の暗に紛れつつ
 恋しき男に手を引かれ  エデンの河を伝ひつつ
 フサの海原乗越えて  波に漂ふシロの島
 松浦の郷に身を忍び  一年ここにゐたりしが
 友彦司の行ひに  愛想をつかし夜に紛れ
 館を後に舟人の  チヤンキー(長吉)モンキー(茂吉)と諸共に
 千波万波を押分けて  はるばる進む竜宮島
 五十子の姫や梅子姫  三五教を守ります
 神の司に巡り会ひ  身魂共に救はれて
 神の威徳もオスタリヤ  地恩の郷にかけ向ひ
 高山彦や黒姫の  蔭の力に守られて
 一時は時めくクヰンの身  月日の如き勢を
 四方に照らしてゐたりしが  神の守りの浅からず
 恋しき母に巡り会ひ  麻邇の宝珠の神業に
 仕へてやうやう自転倒の  島に初めて立向ひ
 錦の宮に暫くは  真心こめて仕へしが
 言依別の教主より  斎苑の館に母と子は
 さし遣はされ朝夕に  恵の露に浴しつつ
 清照姫と名を賜ひ  母娘二人は潔く
 三五教の宣伝に  仕ふる折しも日出別
 神の司の命令に  恋しき父のますと聞く
 月の都に進めよと  仰せ玉ひし嬉しさよ
 神に任せし此体  いかなる悩みの来る共
 いかで恐れむ神の道  さやる曲津を悉く
 尊き稜威の言霊に  言向和しいち早く
 神の御国を立直し  月照りわたる月の国
 空もハルナの都とし  照らさむ為の此首途
 あゝ勇ましし勇ましし  如何に嶮しき山坂も
 心の駒の勇むまに  千里の道も遠からず
 進み行くこそ楽しけれ  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましまして  吾等母子の神業を
 守らせ玉へと村肝の  心も清く照りわたる
 清照姫がねぎまつる  あゝ惟神々々
 御霊幸はひましませよ』
と歌ひ乍ら、秋風に面をふかれ、蓑をあふられ、杖を力に河鹿峠を降り行く。
(大正一一・一〇・二七 旧九・八 松村真澄録)
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