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文献名1霊界物語 第47巻 舎身活躍 戌の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3序文よみ(新仮名遣い)じょぶん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
水戸の会沢伯民という儒者が書いた書物の中に、日本は太陽をつかさどり、世界の国々の中では頭にあたり、欧米は手足・胴体にあたる、といったことが真面目に書いてある。そしてそれにかぶれた連中がわが国民の中にも多少あるようだ。

日清・日露の両戦役に勝利して以来日本人はますます自負高慢となり、このごろの思想感情の中には、こういった誇大妄想狂的な論説が少なくないように思う。

日本は精神文明の国であるとしばしば唱えられているが、今日ではその精神文明においても西洋に数等劣っているのが実情なのである。

日本は霊主体従(ひのもと)といって、精神文明すなわち神霊の研究のためにすぐれた材料が豊富にかかわらず、今日の我が国の学会の趨勢を見れば、実に惨憺たるものではないか。

また、日本は武力についてはことに高慢の度が強く、武力をもってすれば何事も意のごとく解決できるものと思っている人も少なくないようだ。しかし大本の筆先に出ているように、二度の戦役で勝ったことに慢心していると、どんなことになるか分かったものではない。

頑迷固陋な国粋論者はいつまでも愛国心の誤解をしてかえって我が国を滅亡に向かわせるような言論を吹きたて、独りよがりの態度を持しているのは、実に国家のために悲しむべきことである。

この物語も決して日本の身に偏重したことは述べていない。世界統一的に神示のままに記述してあるのみである。まだ迷夢の醒めない人々は、この物語を読んで不快に感じる人もあるであろうが、真理は感情や意志をもって枉げることはできない。

神道も仏教も耶教もその最奥を極めれば同一の神様の教えであることを悟り得られるのである。ゆえに、神の道を研究する人は広き清き偏波無き心をもって真面目にかかっていただきたいものである。
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年01月08日(旧11月22日) 口述場所 筆録者松村真澄 校正日 校正場所 初版発行日1924(大正13)年10月6日 愛善世界社版前付 1頁 八幡書店版第8輯 467頁 修補版 校定版前付 1頁 普及版前付 1頁 初版 ページ備考
OBC rm470001
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本文  太陽は日本の太陽だ、世界は日本の太陽のお蔭で生きてゐるのだ、それ故日本をヒノモトと云ふのだ。世界を人体に譬へて見ると日本は頭にある、小さいけれども身体全部を支配する脳髄を持つて居る。欧羅巴は手足に当る、それだから汽車、汽船其他便利な機械を発明して足の役目を勤め、また種々の文明利器を発明して手の役目を勤める、又亜米利加は胴に当るから大きい事は大きいが馬鹿である、と云ふやうなことを真面目に書いてあつた。水戸の会沢伯民といふ儒者の作つた書物新論にかぶれた連中は未だ我国民の中には多少あるらしい。今日はモハヤ斯んな事を云つても通用しない、併し日清、日露の両戦役に勝利を得てから日本人は益々自負高慢となり、近来の日本人の思想感情の中には、此新論に類した誇大妄想狂が少くないと思ふ。殊に神を信仰する人々の中には著しくこの思想と感情が擡頭してゐるやうに思はれる。西洋は物質文明の国、日本は精神文明の国であると識者の間には屡々称へられてゐるが、その精神文明と雖も今日の処では、西洋に劣ること数等下位にありと言つても可い。物質文明には、泰西人に先鞭をつけられ、今又精神文明に於ても彼泰西人の後へに瞠若たるの浅間しい有様である。日本は霊主体従と謂つて精神文明即ち神霊の研究には他に優れて居なければならない筈だ、研究すべき材料も比較的豊富に伝はつて居るのだ。然るに今日の我国の学界の趨勢を見れば実に惨澹たるものではないか。又日本は武力に就ては殊に自負高慢の度が強く、此武力を以てすれば何事でも意の如く解決し得らるるものと思つて居るものも少くないやうだ。大本の筆先にも「日本の人民は支那の戦争にも勝ち又今度の露国との戦争にも勝ちたと申して大変に慢心を致して居るが何時迄もそんな訳には行かぬぞよ」と示されてある。油断をして居ると何んな事に成るか分つたものでない。頑迷固陋な国粋論者は何時までも愛国心の誤解をして却て我国を滅亡に向はしむるやうな言論を吹き立て、独りよがりの態度を持して居るのは実に国家の為に悲しむべきことである。この物語も亦決して日本のみに偏重したことは述べてない。世界一統的に神示の儘に記述してあるのだ。未だ新論的迷夢の醒めない人々は、この物語を読んで不快に感ずる人もあるであらうが、併し真理は石の如く鉄の如く感情や意志を以て枉ぐることは出来ない。神道も仏教も耶教も時代と地方との関係上、表面別々の感があるやうだが、その最奥を極むれば同一の神様の教であることを覚り得らるるのである。故に神の道を研究する人は広き清き偏頗なき心を以て真面目にかかつて頂きたいものであります。
  大正十二年一月八日
      王仁識
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