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文献名1霊界物語 第48巻 舎身活躍 亥の巻
文献名2第4篇 福音輝陣
文献名3第17章 甦生〔1271〕
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじランチ将軍、片彦、ガリヤ、ケースの四人は、冥界の罪人橋の傍らにたたずみ、肌を切るばかりの寒風にさらされながら、かすかに聞こえる宣伝歌の声をせめてもの力として、ふるえながら声が近づいてくるのを待っていた。
我利我利亡者たちの姿は消えたが、同時に冥官たちもくぐってきた穴も消えてしまっていた。宣伝歌の声はおいおい高くなり、それに次いで数百人の声が前後左右から響いてきた。四人は絶望の淵に沈んでいた。
そこへ突然女神が二人の侍女を伴って現れた。四人は女神に向かって窮状を訴え、助けを求めた。女神は、自分は兜率天にまします日の大神のおそばに仕えるものであると述べた。そして、四人が体主霊従の行いを改めればきっと助けると答えた。
女神は、今聞こえてくる宣伝歌は三五教の宣伝使が四人を救うべく神に祈っている歌だと教え、懐中から大幣を出して左右左に打ち振った。四人の耳はたちまち開けて、歌の意味が明瞭になってきた。四人は両手を合わせ、大地にひざまずいてその歌に聞きいった。
よくよく見れば、その歌は女神の口から歌われていた。これまでのランチ将軍たちの罪悪を挙げて、改心を促す内容であった。
ランチ将軍は女神を紫姫だと知り、歌で自ら懺悔を述べ、救いを願った。片彦、ガリヤ、ケースもそれぞれ懺悔の歌を歌って改心の意を紫姫に現した。
紫姫は四人の改心の意を受け取り、ただ現界に戻るためには金勝要大神の御許しがいると一度姿を隠し給うた。ランチと片彦は互いに罪を謝し合い、ガリヤとケースは二人の物語を聞いて感嘆の息を洩らしている。
そこへ治国別、松彦、竜彦、万公、アク、タク、テクたちの三五教宣伝使一行が宙を飛んで走り来たり、四人の前に整列した。そして、四人の悔悟の念が金勝要大神に通じお許しが出たことを告げた。
四人が目を覚ますと、物見やぐらに横たわって多くの人々に介抱されていた。またお民はお寅に救われていた。ふと見れば、先ほど罪人橋に迎えに来た三五教の宣伝使・治国別たちが枕元にいた。
彼ら四人は、治国別と松彦の一隊によって死体を河中から救い上げられ、天津祝詞と天の数歌の功力によってよみがえったのであった。お民も気が付けば、蠑螈別をはじめエキス、タール、アーク、お寅らが親切に介抱していた。
これよりランチ将軍をはじめ幽冥旅行の面々は心の底より前非を悔い、はじめて神素盞嗚大神の御前に両手を合わせ、罪を陳謝し、三五教に帰順することとなった。
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年01月14日(旧11月28日) 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所
OBC rm4817
本文の文字数4397
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本文  ランチ将軍、片彦、ガリヤ、ケースの四人は罪人橋の傍に佇み、肌を断る許りの寒風に曝されながら、幽かに聞ゆる宣伝歌の声をせめてもの力として、慄ひながら待つて居た。四方を見れば、今まで吾身辺を包みたる冥官は一人も居らず、又我利我利亡者の姿は残らず消え失せたれども、再び潜り来りし小孔は塞がりて分らず、此橋を向ふへ渡らむか、実に危険にして百中の百まで顛落しさうな光景である。宣伝歌の声は追々高くなつた。それに次いで、ワイワイと喚く数百人の声、前後左右より響き来る。四人は心も心ならず、如何なり往くならむと、絶望の淵に沈んで居た。かかる所へ忽然として現はれ給うたのは容貌端麗なる一人の女神、二人の侍女を伴ひながら、四人の前に鳩の如く下り給ひ、女神は優しき声にて、
『貴方は大自在天様の教を奉ずるランチ将軍の一行ぢや厶いませぬか』
 四人は蘇生の思ひをしながら、俄に嬉し気に声まで元気よく、
『ハイ、仰せの如く、ランチ将軍主従で厶います。誠に罪悪のため斯様な所へ落され、二進も三進もなりませぬ。今日迄の罪悪はすつかり悔い改めまして、生れ赤児の心に立ち帰りますれば、どうぞ此の急場をお救ひ下さいませ』
『それは嘸お困りでせう。貴方が誓つて体主霊従の行ひを改むるとならばお助け申しませう。妾は都率天に坐ます日の大神のお傍に仕ふるもの、妾が申す事御合点が参りましたらキツと救うて上げませう、実の所は貴方等の危難を大神様が御照覧遊ばし「一時も早く彼が前に往き、誠を説き明し救ひやれ、時後れなば一大事」との仰せに、取るものも取り敢ず、都率天を下り此処に来ました。あれお聞きなさいませ。あの宣伝歌は、貴方等を救ふための宣伝歌の声で厶います』
片彦『ハイ、有難う厶います。歌は聞えますが、其歌がボンヤリとして少しも意味が分りませぬ』
『あの歌は、三五教の宣伝使が、貴方等を救ふべく神への祈り歌で厶います、サア篤りとお聞きなされ』
と懐中より大幣を取り出し左右左に打ち振れば、不思議や四人の耳はパツと開けて、歌の意味は益々明瞭になつて来た。四人は両手を合せ、大地に跪いて其歌を一語も洩らさじと聞き入つた。其歌、
『高天原の最奥の  日の若宮に現れませる
 至仁至愛の大神は  八岐大蛇や醜狐
 曲鬼共に取りつかれ  善の道をば取り違へ
 智慧証覚をくらまして  体主霊従の小欲に
 浮身を窶すバラモンの  大黒主の部下となり
 ミロクの神の化身たる  神素盞嗚の大神の
 常磐堅磐に現れませる  産土山の霊国の
 貴の館を屠らむと  大黒主の命をうけ
 ランチ将軍、片彦が  数多の部下を引率れて
 浮木の森に陣営を  構へて作戦計画の
 真最中に入り来る  治国別の宣伝使
 忽ち悪心勃発し  神の尊き御使を
 千尋の暗き穴の底  落し入れたる曲業は
 忽ち其身に報い来て  眼はくらみ変化神
 此上なき美人と過りて  互に修羅を燃やしつつ
 反間苦肉の策を立て  互に命を奪ひ合ひ
 忽ち精霊肉体を  離れて地獄に踏み迷ひ
 進退茲に谷まれる  其窮状を臠はし
 妾に向つて詔らすやう  汝紫姫の神
 二人の天女と諸共に  根底の国に降臨し
 彼等四人が心底を  調べたる上真心の
 聊かなりと照るあらば  誠の道を説き聞かせ
 再び娑婆に追ひかへし  遷善改過の其実を
 あげさせよやと厳かに  詔らせたまひし神勅を
 慎み畏み今茲に  降り来りしものなるぞ
 軍の君よ汝は今  吾言霊を聞き分けて
 尊き神の愛に触れ  再び現世に立ち帰り
 大神業に奉仕する  赤心あらば吾は今
 汝を安きに救ふべし  あゝ惟神々々
 尊き神の勅もて  汝等四人に詔り伝ふ』
と言葉淑かに聞え来る。よくよく見れば宣伝歌の声は外には非ず、女神の口から歌はれて居たのである。されど神格に満ちたる天人は、現代人の如く口を用ひたまはず、一種の語字を用ひ四辺より語を発し、其意を述べ給ふにより、四人の亡者の気づかなかつたのも道理である。
 ランチ将軍は漸くにして力を得、歌をもつてエンゼルに答へた。
『高天原の最奥の  日の若宮に現れませる
 尊き神の勅もて  天降りましたる紫の
 姫の命の御前に  慎み敬ひ願ぎ申す
 吾はバラモン大御神  大国彦を祭りたる
 大雲山の聖場に  朝な夕なに身を清め
 難行苦行の功をへて  漸く道の奥処をば
 悟りて茲に神柱  大黒主に選まれて
 教司となり居たり  時しもあれやウラル教
 三五教の神柱  数多の軍を引率れて
 空照り渡る月の国  ハルナの都に攻め来る
 噂は強く聞えけり  茲に大黒主の神
 大に怒らせ給ひつつ  善か悪かは知らねども
 軍を起し産土の  館を指して進むべく
 鬼春別に依さしまし  数多の兵士任けたまふ
 鬼春別の部下なりし  吾等は命に従ひて
 浮木の森に来る折  怪しき女に村肝の
 心を汚し同僚を  恋の敵と恨みつつ
 悪逆無道の行動を  敢てなしたる悔しさよ
 斯くなる上は吾とても  如何でか悪を尽さむや
 唯今限り悪を悔い  誠の道に立ち帰り
 皇大神の御教に  厚く服ひ仕ふべし
 尊き神の御使よ  此有様を憫れみて
 何卒救はせたまへかし  もし許されて現界に
 再び帰り得るなれば  神素盞嗚の大神に
 刃向ひまつりし罪咎を  償ふ為に一身を
 捧げて誠の大道に  進み奉らむ吾心
 尊き神の御使の  御前に心固めつつ
 委曲に願ひ奉る  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  仮令大地は沈むとも
 一旦誓ひし吾魂は  皇大神の御為に
 仮令命は捨つるとも  のどには捨てじ一歩も
 顧みせざる誠心を  清くみすかし給ひつつ
 愍み給へ紫の  姫の命の御前に
 慎み敬ひ願ぎ申す』
と細き声にて詔り上げた。片彦も亦歌をもつて罪を謝した。
『ここたくの罪や汚れになづみたる
  わが身魂をば清めて救へ。

 惟神誠の道に踏み迷ひ
  根底の国に落ちにけるかな。

 何事も神の御為世のためと
  知らず知らずに曲になりぬる。

 ここたくの罪を許して現世に
  救はせ給へと乞ひのみ奉る』

ガリヤ『吾も亦汚き欲に包まれて
  黒白も分ぬ暗に落ちぬる。

 いと深き神の恵に包まれて
  根底の国を去るぞ嬉しき。

 皇神の此御恵を如何にして
  報はぬものと危ぶまれぬる。

 さりながら元は尊き大神の
  身魂なりせば清く帰らむ』

ケース『身の欲に心曇りて根の国の
  川辺に迷ふ吾ぞ果敢なき。

 如何にして此苦しみを逃れむと
  千々に心を痛めたりしよ。

 有難き神の恵の霑ひて
  紫姫は降りましけり』

ランチ『有難し勿体なしと申すより
  外に言の葉なかりけるかも。

 大神の恵の露は根の国や
  底の国まで霑ひにけり』

紫姫『村肝の心の闇の晴れし身は
  安く帰らむ顕御国へ。

 さりながら再び現世に帰りなば
  曲の仕業は夢にな思ひそ。

皆さま、結構で厶いました。どうやら現世へお帰り遊ばす道が開けたやうです。妾も大慶に存じます。併しながら此国の守護神様は金勝要大神様、一度お許しを蒙らねばなりませぬ。お願ひを致して参ります』
と云ふより早く、麗しき雲を起し、罪人橋の上を北へ北へと其神姿を隠し給うた。四人は互に顔を見合せ、ホツと息をつきながら、
ランチ『あゝ片彦殿、真に済まない事を致しました。悪魔に取りつかれ、俄にあのやうな悪心を起し、こんな所へ閉ぢ込まれるとは、どうも恥かしい事で厶る。どうか現界へ帰るとも、今迄の恨は川へ流し、層一層御親交を願ひます』
と心の底より片彦に詫びた。片彦は之に答へて、さも嬉し気に云ふやう、
『将軍様、勿体ない事を仰せられますな。皆私が悪いので厶います。数多の軍勢を指揮する身分で居ながら、陣中の規律を紊し、女に心を奪はれ、遂には思はぬ葛藤を起しました其罪は、私が大部分負担すべきものです。何卒今までの罪をお許し下さいまして、従前よりも層一層の御親交を願ひます』
と心の底より打ち解けて云つた。
 ガリヤ、ケースの両人は両将軍の物語を聞き、身を縮め、感歎の息を洩らして居る。斯かる所へ治国別、松彦、竜公、万公、アク、タク、テクの一行、宙を飛んで走り来り、四人の前に整列し、
治国『片彦さま、貴方の改心が国魂の神、金勝要大神様に通じました。拙者は要の神の命により、貴方を現界に救ふべくお迎へに参りました』
『ハイ、有難う厶います』
と落涙に及ぶ。松彦はランチ将軍に向ひ、
『将軍殿、貴方の悔悟のお願が大地の金神金勝要神様の御前に達しました。拙者は神命に依り、貴方を現界へお送り申しませう、次にガリヤ、ケースの両人も同様現界へお帰りなさい』
 三人は、
『ハイ有難う』
と頭を下げる途端、ザワザワと聞ゆる人声に目を醒ませば、浮木の森の物見櫓の下座敷に四人は横たはり、数多の人々に介抱されて居た。さうしてお民はお寅に救はれて居た。ランチ将軍、片彦は枕許をよく見れば、豈図らむや、今夢ともなしに罪人橋の麓にて救はれたる治国別、松彦を初め、竜公、万公、アク、タク、テクの面々であつた。彼等四人は治国別、松彦の一隊に死体を河中より救ひ上げられ、宣伝歌を聞かされ、且つ天津祝詞と天の数歌の功力に救はれ蘇へつたのであつた。又お民は蠑螈別の声にハツと気がつき四辺を見れば、其枕許には蠑螈別、エキス、アーク、タール、お寅婆アさまの面々が親切に介抱をして居た。是よりランチ将軍を初め幽冥旅行の面々は心の底より前非を悔い、初めて神素盞嗚大神の御前に両手を合せ、反逆の罪を陳謝し、遂に三五の道に帰順する事となつた。あゝ惟神霊幸倍坐世。
(大正一二・一・一四 旧一一・一一・二八 加藤明子録)
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