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文献名1霊界物語 第54巻 真善美愛 巳の巻
文献名2第2篇 恋愛無涯よみ(新仮名遣い)れんあいむがい
文献名3第9章 花祝〔1395〕よみ(新仮名遣い)かしゅく
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグサアフ(サーフ) データ凡例 データ最終更新日2020-05-21 11:11:35
あらすじ
アール王子は金扇を開いて立ち上がり、自ら婚姻の誓いを歌い舞った。続いてハンナ姫は中啓を開き、賤しい身分ながら王妃に選ばれたことに対する決意を歌い自ら舞った。

続いてハルナは立ち上がり祝歌を歌い舞った。
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年02月21日(旧01月6日) 口述場所竜宮館 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年3月26日 愛善世界社版109頁 八幡書店版第9輯 659頁 修補版 校定版107頁 普及版51頁 初版 ページ備考
OBC rm5409
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本文  婚姻の当事者たる王子アールは金扇を披いて立ち上り自ら謡ひ自ら舞ふ。

アール(謡曲)『高天原に八百万神集ります、神伊邪那岐尊神伊邪那美尊、筑紫の日向の立花の青木ケ原に、あもりまして天の御柱国の御柱見立てたまひ、左右りの廻り合ひ、廻り廻りてあな愛乙女をと、宣らせたまひし古事の、今目の当り廻り来て、今日の喜び千秋万歳楽。首陀の家に生れたる、心やさしきハンナを娶り、妹と背の盃を取り交し、天と地との御息を合せ、ビクの御国は云ふも更なり、国主と現はれ出でしビクトリヤの王家を、千代万代に守らむと、授けたまひし妹の命、目出度茲に相生の、松の緑の色深く、栄え果てなき珍の御国、下国民も穏かに、聖の君の御代を仰ぎつつ、日々の生業歓ぎ楽しみ、山川は清くさやけく、野は穀物実のり、人の心は穏かに、澄みきりすみきる、今宵の空、恵の露を永久に、降らさせ給ふミロク神、月の顔せ、望の夜の、弥つぎつぎに変りなく、天の河原のいつ迄も、乾く事なく時あつて、甘露を地上に降らし給ひ、五穀木の実は云ふも更、総ての物に慈愛の露を、恵ませたまふ深き尊き御恵、戴く吾こそ楽しけれ、戴く吾こそ楽しけれ、日は照るとも曇るとも、月は盈つとも虧くるとも、仮令大地は沈むとも、誠をもつて盟ひたる、妹背の道は永久に、変らざらまし、動かざらまし、ああ惟神々々、今日の寿千秋万歳楽と、喜び祝ひ奉る。いざこれよりは父の御後を継ぎ奉り、アールの君と現はれて、ハンナの姫と諸共に、左守右守を力とし、柱となして神つ代より、伝はり来りしビクトリヤの家を、神を敬ひ拝み奉り、麻柱の清き教によりて、祖先の家を守り国民を撫で慈しみ、ミロクの御代の礎を、固めむための今日の御式、芽出度く祝ひ納むる、目出度く祝ひ納むる』

と謡ひ終り座についた。拍手の声は急霰の如く、広き殿中に響いた。ハンナ姫は中啓を披き、長袖淑かに自ら歌ひ自ら舞ふ。
ハンナ『嗚呼有難し有難し  サアフの家に生れたる
 吾は賤しきハンナ姫  尊き神の引き合せ
 雲井の空に輝き給ふ  ビクの御国の国主の御子
 アールの君に見出され  パインの林の木下蔭
 籠や熊手を携へて  枯れて松葉の二人連れ
 掻き集めたる数々を  籠におしこみ居る折もあれ
 天の八重雲掻きわけて  降りましたる一人の珍の御子
 一目見るより勿体なくも  卑しき乙女の手を曳いて
 いと懇に労はりつ  音に名高きビクトリヤ城に
 還らせたまふ畏さよ  妾は心も戦きて
 如何になり行くものなるかと  案じ煩ひ居たりしが
 結ぶの神の引き合せ  蠑螈は化して竜となり
 九五の位にあれませる  吾が背の君の妻となり
 今日はいよいよ結婚の  式を挙げさせ給ひけり
 ああ有難し有難し  総て女と云ふものは
 氏なくして玉の輿と  里の翁に聞きし事も
 佯ならず今ははや  吾身の上に降りかかり
 繊弱き女の身をもつて  重き位にのぼせられ
 もしや冥加に尽きはせざるかと  静けき心はなけれども
 君の心の深き情に絆されて  否みも得せず身の程も
 弁へ知らぬ女よと  世の人々の譏をも
 心にかけず謹みて  君が御旨に従ひ奉りぬ
 ああ吾君よ吾君よ  足らはぬ妾をいつ迄も
 愍みまして永久に  御傍に仕へさしてたべ
 左守の司よ右守さま  内事司のタルマンの君
 愚かなる身を憐れみたまひ  いや永久に足らはぬ事は気をつけて
 家内の事は云ふも更  国の祭の要をば
 教へてたべや惟神  神の御前に願ぎ奉る
 ことに尊き三五の  教の道に仕へます
 治国別の宣伝使  松彦竜彦万公の
 珍の司も諸共に  吾背の君を導きて
 国の祭を過たず  神の教を背かずに
 誠一つを経となし  仁慈の教を緯として
 いや永久に国民を  守らせ給へ惟神
 神素盞嗚の大神の  珍の御前に謹みて
 畏み畏み願ぎ奉る  朝日は照るとも曇るとも
 月は盈つとも虧くるとも  星は空より落つるとも
 ハンナの姫の赤心は  仮令死すとも変らまじ
 恵ませ給へ大御神  父の命や母命
 あが背の君よ諸共に  いや永久に吾ために
 教を垂れさせ給へかし  偏に願ひ奉る
 千秋万歳万々歳』
と歌ひ舞ひ納めた。ハルナは立ち上り自ら歌ひ自ら舞ふ。
ハルナ『神の造りて治めます  神代は云ふも更なれど
 このビク国も神の国  如何に上下の人々の
 心は乱れ果つればとて  誠の道にかはりのあるべきや
 古き道徳打ち破り  相思の男女が赤心を
 捧げて盟ふ結婚は  千代も八千代も永久に
 変る事なき天国の  その有様にさも似たり
 天の下をばよく治め  民の心を治めむと
 祈り祈らせ給ふ聖の君は  まづ第一に結婚の
 道を改め上下の  差別を取りて雲井の空も
 八重葎茂り栄ゆる地の上も  一つに治め世界桝かけひきならし
 運否なき世の手本を  示し給ふにつけて今宵の結婚
 一つはお家のため  一つは国のため
 実にも目出たき次第なり  此結婚を恙なく
 結び給ひし上からは  天が下には曲もなく
 曇りも非ず国民は  君の恵を悦びて
 赤き心を捧げつつ  誠を尽し君の社稷を永久に
 守り仕へむ惟神  神にかなひし吾君の
 尊き御業ぞ有難き  左守の家に生れたる
 ハルナの司謹みて  今日の慶事を心より
 喜び祝ぎ奉る  アールの君よハンナの君よ
 いや永久にいつ迄も  御国の柱となりまして
 家の子達を恵みつつ  ビクの御国に生茂る
 天の益人一人も残さず  恵の露を下しまし
 黄金時代を現出し  世界稀なる聖の君と
 世に謳はれて  王者の模範を示させ給へ
 偏に願ひ奉る  ああ惟神々々
 御霊幸倍ましませよ』
(大正一二・二・二一 旧一・六 於竜宮館 加藤明子録)
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