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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第2篇 神国の春よみ(新仮名遣い)みくにのはる
文献名3第8章 神台〔1558〕よみ(新仮名遣い)しんだい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月03日(旧03月18日) 口述場所 筆録者隆光 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版105頁 八幡書店版第11輯 63頁 修補版 校定版114頁 普及版60頁 初版 ページ備考
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本文の文字数3049
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本文
  第七二

    一

 此世を造り固めたる  元津御祖の大神の
 天降り玉ひて諸人の  罪や穢れを清めつつ
 やすきに生かせ玉ふなる  五六七の御代は近づきぬ
 あゝ惟神々々  仰ぎ敬へ伊都御魂。

    二

 綾の高天の蓮華台  珍の御祭なす毎に
 御空は清く地の上は  恵みの雨に霑ひて
 歓喜の花は咲き匂ふ  平和の流れは由良の川
 清めの水は滔々と  溢るるばかり澄み渡る
 美都の御魂の御功績  喜び祝ひ奉れ。

    三

 粟なす百の王たちは  神の御前に平伏して
 黄金白銀珍宝  貢物となして奉り
 世人の為に祈りをば  日毎夜毎に捧げつつ
 五六七の御代を嬉しみて  心の限り恋慕ふ
 神の御稜威ぞ畏けれ  神の光ぞ尊けれ。

  第七三

    一

 東の空に輝きし  五六七の御代を三つ星や
 光を下界に放ちつつ  清めの主の在す村に
 しるべとなりて闇の夜に  迷ふ人々導けよ。

    二

 雨洩り柱歪みたる  賤が伏屋に産声を
 あげし清めの瑞御魂  天と地との神人の
 司となりて世に出づる  神の仕組ぞ畏けれ。

    三

 四方の国人逸早く  深山の奥に分け入りて
 黄金白銀珍宝  芽出度きものを取集め
 神世の柱とあれませる  浄めの主に真心を
 つくして捧げ奉れ。

    四

 百千万の珍宝  御前に貢ぎ奉り
 真心こめて仕ふとも  神の恵みに比ぶれば
 大海原に漂へる  波の沫の一つだに
 及ぶ術なき貢物  神の御言を畏みて
 生ける勤めを励みなば  これに過ぎたる貢物なし
 青人草よ信徒よ  心の限り身の極み
 瑞の御魂の言の葉を  身魂の糧と仰ぎつつ
 仕組に仕へ奉れ。

  第七四

    一

 青垣山を繞らして  緑滴る綾の里に
 そそぎ玉ひし恵みの雨は  乾き果てたる魂を
 清く豊に霑はし  永遠の生命を与へ玉ふ。

    二

 暗にさまよふ魔神の胸を  はらし玉へる神柱
 珍の御声を畏みて  聞かむと先を争ひつ
 寄り来る身魂ぞ美はしき  来りて聞けよ懐しき
 情のこもる御声を。

    三

 此世の光に立ち別れ  夜なき国に進む時
 ありし昔の思ひ根を  後に残さずすくすくと
 望みの月の神国へ  暗き身魂を導きて
 昇らせ玉へ惟神  恩頼を願ぎ奉る。

    四

 山の尾の上の一ノ瀬の  教祖の奥津城は
 千代に尽きせぬ御恵の  かたみとこそはなりにけれ
 厳の御魂の我教祖  吾等が命の綱とまし
 死せし御魂を神国に  甦生らせる光なり
 仰ぎ敬へ信徒よ  拝み奉れ奥津城を。

  第七五

    一

 瑞の御魂の言の葉は  此世の中に生出でし
 青人草の朝夕に  行ひ行くべき務めなり
 その行ひは唯人の  目には怪しく映れども
 天地の神の定めてし  生ける誠の掟なり
 心を清めて魂を  直日に研き磨ぎすまし
 必ず過つ事勿れ  神は愛なり光なり。

    二

 瑞の御魂の霊幸ふ  恵の露は天地に
 空気の如く充ち足らふ  誠の宣言は天地に
 伊行き渡らひ隈もなく  人の心を照し行く
 仰ぎ尊べ厳御魂  御袖の影に立ち寄りて。

    三

 草木も生えぬ岩山も  荒野ケ原のはてまでも
 千代に八千代に語らねど  無言の言霊相放ち
 瑞の御魂の御恵を  弥永久に称ふなり
 人は神の子神の宮  いかで山野の草や木に
 劣りし事のあるべきぞ  省みせよや皇神の
 瑞の御魂の御聖苦。

    四

 瑞の御魂は方円の  器に随ひますと聞く
 此世に生ける人の子よ  日に夜に心行ひを
 神の教に照しつつ  己が身魂をよく清め
 瑞の御魂の御鏡に  珍の姿を映せかし
 神は汝と倶にあり

  第七六

    一

 罪に穢れし人の身も  栄えあれよと朝夕に
 祈らせ玉ふ瑞御魂  情の声は山里も
 荒野の末も変りなく  響き渡るぞ尊けれ
 仰ぎ敬へ神の徳  慕ひまつれよ神の愛。

    二

 瑞の御魂の御声の  その美はしさ迦羅嚬伽
 妙音菩薩の音楽も  例へにならぬ勇ましさ
 来りて聞けよ神の声。

    三

 百の罪科穢れをば  祓はむ為に朝夕に
 神の御前に平伏して  祈り奉りし誠心を
 諾ひまして片時も  早く御許に招き寄せ
 生かさせ玉へと惟神  神に誓ひて願ぎ奉れ。

    四

 心の裡に暴狂ふ  荒波高く立ち騒ぎ
 命の舟を覆さむと  襲ひ来りし魔暴風を
 鎮める由もなきままに  歎き悲しむ時もあれ
 瑞の御魂は忽ちに  清めの舟を漕ぎ出して
 千代に八千代に安らけき  珍の島根に救ひ上げ
 恵み玉ふぞ尊けれ  仰ぎ敬へ諸人よ
 愛の御神の御姿を。

    五

 行く手は闇に包まれて  虎狼の哮え猛り
 恐れ惑へる夜の道も  伊都の言霊宣りつれば
 忽ち開く天地の  恵みの光は輝かむ
 賞めよ称へよ厳御魂  瑞の御魂の御功績
 神は汝と倶にあり。

  第七七

    一

 御恵に輝き愛に薫りたる
  厳の御魂の御跡美はし。

    二

 世の人の憂ひも罪も身一つに
  負ひ玉ひたる御魂ぞ尊し。

    三

 千座なす置戸を負へと叫びたる
  仇をも許す瑞の神柱。

    四

 責めらるる苦しき身にも虐ぐる
  仇を愛する心賜はれ。

    五

 仇をなす醜人のみを憐れみて
  平安を祈る心賜へよ。

  第七八

    一

 瑞御魂千座を負ひし月と日に
  優りて尊き折こそあらめや。

    二

 宮垣内湧き出る水は世の人の
  罪を清むる命なりけり。

    三

 世の人の呪ひを愛に宣り直す
  人の心に神国はあり。

    四

 喜びと悲しみ胸に往き交ひて
  涙のみづの御跡霑す。

    五

 罪科も恐れもいつか消え果てて
  神の教に望み湧き出づ。

    六

 仰ぐさへいとも畏き慈みの
  神の御許を吾離れむや。

  第七九

    一

 教祖の厳御魂  貴き御神の御霊なれど
 吾等の罪や穢れをば  洗ひ清めて生かさむと
 賤が伏屋にあれまして  清き教を宣り玉ふ。

    二

 醜の曲津の荒ぶなる  汚き浮世の人の目に
 天より高う咲く花も  荒れたる冬野の木の如く
 蔑まれつつ朝夕に  厳の言霊宣り玉ふ
 深き恵を仰ぐべし。

    三

 限り知られぬ憂き苦労  艱難に耐へて朝夕に
 安く眠らむ家も無く  所もなくて悲しみの
 果敢なき人と呼ばれつつ  清めの道を宣べ玉ふ
 教祖ぞ尊けれ。

    四

 高天原の霊国の  月の御神は聖霊を
 充して瑞の神の子に  降らせ玉ひ言霊の
 伊吹の狭霧に暗の夜を  照させ玉ふぞ畏けれ
 仰ぎ敬へ厳御魂  慕ひ奉れよ瑞御魂。

  第八〇

    一

 厳御魂暗き此世に降り来て
  世人の為に蔑まれ玉ふ。

    二

 瑞御魂負はせ玉へる八千座の
  上なき恵みを世の人は知らず。

    三

 一度は天津御神や国津神
  百の罪科負はせ玉ひぬ。

    四

 素盞嗚の神の恵みに村肝の
  心せまりて涙零るる。

    五

 河なせる涙もいかで報ゆべき
  身魂捧げて恵みに報いむ。

  第八一

    一

 神の恵みの永久に  流れ溢るる由良川の
 清き真清水汲む人は  罪も穢れも苦みも
 瀬織津姫に洗はれて  高天原の信徒と
 仕ふる身とぞなりぬべし  あゝ惟神々々
 瑞の御魂ぞ尊けれ。

    二

 厳の御魂や瑞御魂  上なき恵みを身にしめて
 罪に亡びし世の中を  生かし栄ゆる神の道
 進みて世の為人の為  吾身を忘れて勤むべし
 神は汝と倶にあり。

    三

 百の誹や嘲りも  サタンの審判の道なきも
 世人の為には厭はずに  笑顔を以て迎へたる
 浄めの主の御恵みを  暗にさまよふ人々は
 悟る術なき果敢なさよ  仰ぎ敬へ厳御魂
 慕ひ奉れよ瑞御魂。
(大正一二・五・三 旧三・一八 北村隆光録)
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