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文献名1霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻
文献名2第2篇 桶伏の山よみ(新仮名遣い)おけふせのやま
文献名3第6章 神栄〔1581〕よみ(新仮名遣い)しんえい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月11日(旧03月26日) 口述場所松雲閣 筆録者隆光 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版65頁 八幡書店版第11輯 159頁 修補版 校定版71頁 普及版61頁 初版 ページ備考
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本文の文字数1852
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本文
  第三〇二

    一

 浮世さへさながら神代の心地せり
  神に任せし吾身吾魂。

    二

 村肝の心の暗を晴されし
  厳の恵を称へまつらむ。

    三

 惟神任しきつたる心には
  神の栄光を自ら見む。

    四

 奇びなる神の恵の朝夕に
  下らせ玉ふと思へば嬉しき。

    五

 喜びの調べ恵みの訪れは
  天津御風に送られ来るも。

    六

 われもなく現世もなく只一人
  神の御前に平伏し拝まむ。

    七

 わが胸の波治まりて村肝の
  心の空に月照り渡る。

  第三〇三

    一

 思ふさへなつかしき教主の神姿を
  仰げば如何に楽しかるらむ。

    二

 瑞御霊生命の主に勝りたる
  美はしき名を誰か謳はむ。

    三

 只管に神に従ふ現身の
  その歓喜は底ひ知られじ。

    四

 わが教主の仁慈大徳さとりなば
  幸ひの花たちまち開かむ。

    五

 永久に栄えつきせぬわが教主の
  御前に遊ぶ身こそ楽しき。

  第三〇四

    一

 天津御空に聞え来る  清き尊き歌の音に
 合せて謳ふ信徒が  身魂の楽しみ如何ばかり
 浮世の艱み歎きさへ  朝の深霧夕霧の
 科戸の風に散る如く  晴れ渡りたる心地なり。

    二

 黒白も分かぬ暗の夜も  教の主と共なれば
 何か恐れむ神国魂  誠の栄光は神にあり。

    三

 浮世の栄光と歓喜は  忽ち消えて跡もなし
 謡へよ謡へ神の愛  讃めよ称へよ神の稜威。

    四

 浮世を包む村肝は  厳の御魂に照されて
 日に日に泡と消え失せむ  朝の深霧夕霧は
 科戸の風に晴れ渡り  行く手に輝く永久の
 光は吾等が身魂をば  いとおだやかに照すなり
 仰げよ仰げ神の愛  讃めよ称へよ神の稜威。

  第三〇五

    一

 村肝の胸の小琴に御言葉の
  奏べ涼しく合ふぞ嬉しき。

    二

 動きなき心の海に波はなし
  これぞ平和の礎と知る。

    三

 瑞御霊教の主を仰ぎなば
  恵の露は身魂うるほす。

    四

 仇波の立ち騒がざる身魂こそ
  海より深き心なるらむ。

  第三〇六

    一

 永久の生命と栄光を与へます
  瑞の御霊を親とし仰げ。

    二

 亡び行くわが魂を生かしつつ
  神国の民とならしめ玉へ。

    三

 限りなき厳の御恵知らずして
  過せし中に守ります神。

    四

 世を救ふ神の御旨に背きたる
  われは知らずに罪人となりぬ。

  第三〇七

    一

 幸多き生業なりとも皇神の
  御許しなくば吾はなすまじ。

    二

 すぐれたる人の賢しき教をも
  御旨ならずば吾は学ばじ。

    三

 友垣の如何に誘ふ道あるも
  神に背きし方に行くまじ。

    四

 天津国如何に楽しくあるとても
  教主坐まさずば吾は上らじ。

  第三〇八

    一

 罪も苦も朝な夕なに消え果てて
  栄光輝く御側に行かむ。

    二

 瑞御霊永久の恵に守られて
  知らず知らずに御前に進みぬ。

    三

 昼となく夜とはなしにわが教主の
  清き恵に守られて生く。

    四

 何処にも神の御跡は現れぬ
  憂ひ悲しみ百の艱みに。

    五

 癒されぬ病もあらず幸ならぬ
  曲もなきこそ神代なりけり。

    六

 皇神と倶にありせば如何ならむ
  なやみに遭ふも苦しからまじ。

  第三〇九

    一

 大空を渡る日影にまさるべし
  心に充てる神の光は。

    二

 輝ける神姿を胸にうつすこそ
  教の主の光なりけり。

    三

 限りなき称への歌は胸に充てるを
  口には言はね神は聞きまさむ。

    四

 花薫り小鳥は清く啼き渡る
  春の景色は神国の姿ぞ。

    五

 喜びの心に充つる暁は
  思はず知らず歌となりぬる。

  第三一〇

    一

 黄昏れて行く手は遠き野路の旅
  杖と頼むは神計りなり。

    二

 一人寝の淋しき夜半も皇神は
  倶に居まして哺育み玉ふ。

    三

 わが友は先立ち行きて淋しくも
  神を思へばいとど楽しき。

    四

 玉の緒の生命の影は薄れ行きぬ
  神国に上るも近くやあるらむ。

    五

 やすやすと静の寝に就かせ玉へ
  天津神国に覚むる時まで。

  第三一一

    一

 よき事も又曲事もわが更生主の
  よさし玉ひし御事とぞ知る。

    二

 身も魂も恵の御手に委ねつつ
  夜なき国に上る楽しさ。

    三

 悲しみの涙の雨は袖に降り
  憂ひの雲は胸を包みぬ。

    四

 さりながら天津神国に上るてふ
  希望は尽きじ神ましませば。

    五

 現世も又霊界も皇神の
  清き御旨に任しまつらむ。
(大正一二・五・一一 旧三・二六 於竜宮館 隆光録)
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