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文献名1霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻
文献名2第3篇 四尾の嶺よみ(新仮名遣い)よつおのみね
文献名3第15章 神情〔1590〕よみ(新仮名遣い)しんじょう
著者出口王仁三郎
概要
備考
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あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月12日(旧03月27日) 口述場所教主殿 筆録者明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版170頁 八幡書店版第11輯 192頁 修補版 校定版186頁 普及版61頁 初版 ページ備考
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本文の文字数2031
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本文
  第三九二

    一

 西の果東の国に至るとも
  同じ雲井の月を見るかな。

    二

 山変り人異れど村肝の
  心の色に変りなきかな。

    三

 わが友の遠き御国に別れ行く
  影見送りて神に祈りつ。

    四

 皇神の情の御手に任したる
  君を送りて嘆き喜ぶ。

    五

 別れ行く親しき友もわが身をも
  いと健かに守らせたまへ。

    六

 誘惑のしげき世なれば心して
  さだめの国に進みませ君。

  第三九三

    一

 あゝ神よ友を守りて往く道に
  つつむ事なく進ませたまへ。

    二

 禍の雲吹き払ひ任けの国に
  進ませたまへと祈る今日かな。

    三

 わが友に再び遇はむ其日まで
  守らせたまへ恵の御手に。

    四

 荒野原通ふ時しも嵐吹く
  寒けき日をも恵ませたまへ。

    五

 雲霧の如何に行手を塞ぐとも
  天津御光照させたまへ。

    六

 いつくしみ広き翅の懐に
  育みたまへ疲れたる身を。

  第三九四

    一

 皇大神の賜ひてし  心の玉を研き上げ
 学びのかこひを立ち出でて  各自々々に進み往く
 いづくの里に到るとも  皇大神の御教の
 清き光を世に照し  神の栄えを委曲に
 弥永久に現さめ。

    二

 日頃なれにし学び舎の  窓を忘れず御教の
 親の恵をよく思ひ  尊き神の御栄を
 四方の国々輝かせ  親しき友や兄弟に
 誠の功を現して  限りも知らぬ神の愛
 故郷の土産となせよかし。

    三

 学び館の窓の内  互に固く結びたる
 睦びの紐は永久に  解けて離るる事もなし
 遠き海山打越えて  其身は如何に離るとも
 清き心と宣り言は  互に伊行き交らひて
 御国のために尽さまし  これぞ吾等が人として
 世に生れたる務めなれ。

  第三九五

    一

 宮柱太敷立てて千木高く
  厳の恵をひたすら祈る。

    二

 一本の三つの位の皇神の
  栄えを四方に現しまつらむ。

    三

 打ち嘆く心あはれみ給ひつつ
  注ぎたまはれ溢るる恵を。

    四

 御言葉にならひて清く明けき
  天津御殿に昇り往かばや。

  第三九六

    一

 宮柱太敷立てて弥高く
  仕へまつりし今日の嬉しさ。

    二

 礎を底つ岩根に突き固め
  据ゑし今日こそ楽しきろかも。

    三

 親石を上津岩根につき凝らし
  礎固く定まりにけり。

    四

 大殿を造らむとして斧初め
  祝ふも嬉し今日の御祭。

    五

 人の住む家てふ家は多けれど
  枕する間もなきは悲しき。

    六

 わが家なき子の宿りにと親神の
  造りたまひし神国の家。

    七

 棟高く柱太くはあらねども
  天津御殿の面影写せり。

    八

 三つ御魂鎮まりたまふ珍の宮に
  詣で行く身は楽しかりけり。

  第三九七

    一

 人の手の業になりてし宮居にも
  鎮まりたまへ元津大神。

    二

 永久に鎮まりたまへ礎の
  固きが上に立てる宮居に。

    三

 真木柱太敷立てし此宮に
  黄金輝く千木や松魚木。

    四

 海原に舟うちつづけ送り来る
  真木の柱は御代の礎。

    五

 飛騨工石工の業も御心の
  あれますままに使はせたまへ。

  第三九八

    一

 珍宮に鎮まりまして永久に
  奇しき御業を現したまへ。

    二

 奇びなる御のりを祝し御力を
  四方の国々示させたまへ。

    三

 罪人の諸の願も聞し召せ
  千座を負ひし恵の主よ。

    四

 元津御祖厳と瑞との御柱も
  鎮まりたまへ珍の宮居に。

    五

 宮のみか清き身魂の心をも
  宮居となして鎮まりたまへ。

  第三九九

    一

 やけ気味になつた男の吹く息を
  うるほしたまへ瑞の大神。

    二

 わが家にわが魂に永久の
  平和の水をわかしめたまへ。

    三

 瑞御霊安の河原に溢れ出でて
  常世の海に流れ往くかも。

    四

 砕かれし珍の宮居の立て直し
  信徒共に祈りけるかな。

    五

 珍の宮にあらす憎むもの立ちにけり
  窺ひ知りぬ暗世の終りを。

  第四〇〇

    一

 天地を珍の宮居となしたまふ
  尊き神も此宮にませ。

    二

 大前に額づき拝む信徒を
  みたさせたまへ清き御霊に。

    三

 疑の雲晴れゆきて大空ゆ
  日の御光もさし添ひにけり。

    四

 潰されし宮を眺めて信徒の
  心の空に涙の雨ふる。

    五

 今暫し待てよ信徒御空より
  栄えの月日輝き給はむ。

  第四〇一

    一

 天地の神のまします珍宮を
  むごく砕きぬ醜の司ら。

    二

 大前に集ふ御民を勇ませて
  謡はせ給へ心ゆくまで。

    三

 円山の其頂に立てられし
  宮居の跡を見るは悲しも。

    四

 天地の神も怒らせたまふらむ
  万代までも醜の仕わざを。

    五

 天地の神の宮居を取り壊ち
  身を滅せし司もありけり。

    六

 世を救ふ神の鎮まる御殿まで
  打ち壊したる人の憐れさ。

    七

 願はくは醜の司を憐れみて
  赦させたまへ広き心に。
(大正一二・五・一二 旧三・二七 於教主殿 明子録)
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